パーソナライズ化を成功させるための指標例

最後に、メルマガのパーソナライズ化を成功させるために必ずチェックしておきたい指標をご紹介します。ここでご紹介するもの以外にもたくさんの指標がありますから、自社のサービスや製品、ゴール設定に合わせて、最適な指標を見つけてみましょう。

開封率

配信されたメールの件名や時間、タイミングなどが適切かどうかを測る指標として、1つ参考にしたいのが開封率です。ユーザーが興味のある内容を、適切なタイミングで配信できているか。ユーザーがアクティブかどうかなどを測る指標です。

「Knowledge Base」にて公表されている、業種別のメール開封率は、宗教団体や教育、子育て、行政関連などで高い開封率(いずれも20%以上)となっています。小売や旅行などの分野では10%台が一般的なようです。ただし、この指標は、調査会社によっても多少前後しますので、自社で効果を測定するなら、施策の前後やABテストの繰り返しなどにより、評価するのが妥当です。

参考:Average Industry Rates for Email as of May 2020

クリック率

開封されてもメルマガ内のリンクバナーをクリックされていないとしたら、タイトルやタイミングが良くても、結局ユーザーに最適な内容になっていなかったということかもしれません。
クリックされていなければ、それはメルマガの内容に問題がある可能性が高いです。

そのメールを通じて、読み手にどんな行動をさせたいのか(CTA/Call To Action)を明確化し、リンクの配置位置を調整するのも有効です。

CV率

例えばセミナーの予約や、商品の購入など、メルマガのコンバージョンはケースバイケースです。ただ、共通して言えるのがクリック率が高いにもかかわらずCV率が低いとなれば、それはCVさせるためのサイト設計や、そもそものサービス・商品内容がユーザーに合っていない可能性が考えられます。

クリック率とCV率の差により、見えてくる対策もあるのです。

レスポンス率

メルマガのレスポンス率の中でも最も重視したいものの一つが、配信直後のレスポンス率です。
これは、配信した時間帯が適切だったかどうかを推測する上で役立ちます。

例えば、日中は仕事で忙しくメールを見る暇がないユーザーに対して、平日の昼間にメルマガを配信しても効果には疑問が残りますよね。

これを、具体的に可視化するのが、配信直後のレスポンス率です。配信タイミングも最適化できているかを測る指標として使ってみましょう。

少しずつ精度を高めていくのが肝心

今や当たり前、という雰囲気もある1to1マーケティング。メールのパーソナライズ化は、ABテストを繰り返しながら、少しずつ精度を高めていくのが肝心です。ぜひ、「よくわからないから」と挫けずに、今回ご紹介したポイントやチェック項目などを確認しながら、メールマーケティングを成功に導きましょう!

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