スマートファクトリーは、「モノ」生産プロセスに新たな付加価値をプラスしてくれる概念

事例で述べたように、国内大手製造関連企業ををはじめとして、少しずつスマートファクトリーの導入が進みつつあります。デジタルデータの活用によって進歩する部分は、生産性向上のような、純粋に「モノ」を生産するプロセスだけに限りません。

*人材不足の解消、熟練工の技術の継承、さらには、出荷後のトレーサビリティーなどによって、新たな付加価値の提供にもつながります。*スマートファクトリーという概念の出現により、工場とはもはや、「モノ」を作って出荷するだけの役割ではなくなってきたと言えるでしょう。

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