Google(グーグル)広告を出すなら理解しておきたい専門用語

ここまでの部分で「CPC(クリック単価)」や「CV(最終目標)」という2つのWeb広告専門用語に触れてきましたが、Google広告を自分で運用する上で、理解しておくと良い専門用紹介します。

CPA:シーピーエー=Cost Per Action(コスト・パー・アクション)

CPAとは「顧客獲得単価」という意味です。例えば予算3万円でリスティング広告を掲載し、自社ホームページに300人集客できたとします。その中から実際に商品を購入した(店に対して何らかのアクションを起こした)人が5人だったとしましょう。

CPAの計算式は「予算÷CV」となり、「30,000円÷5人=6,000円」という計算になります。今回の場合では「顧客獲得単価(成果単価)」は6,000円」ということになるのです。

CTR:シーティーアール=Click Through Rate(クリック・スルー・レート)

CTRとは「広告のクリック率(広告がクリックされた頻度)」という意味です。例えば、あなたが出稿した広告が一般ネットユーザーに対して1000回表示され、そのうち、興味を持ってくれた人たちに総計100回クリックされた場合、「100回÷1000回=10%」という計算になり「CTR(クリック率)は10%」となります。

クリック率は、下記のようにまざまな要因によって変わってきます。

  • 広告文が魅力的かどうか
  • 広告が掲載されたサイトのユーザー層のニーズと広告の内容が合っているかどうか
  • 広告が掲載される場所

具体的な予算配分を考えてみよう

それでは具体的にシミュレーションをしていきます。例えば、あなたのお店が眼鏡店を運営しているとして、平均客単価は10,000円です。お店に問い合わせの電話をしてくれた人のうち5割が実際に来店・購入につながる実績を持っていると仮定し、リスティング広告のCV(目標)を「自店への電話問い合わせ」と設定してみましょう。

CVの金銭的な価値は「10,000円×50%」=「5,000円」となります。次に、前述したCPA(顧客獲得単価)という指標を思い出してください。「CVの価値=5,000円」に、商品1個あたりの原価を加味して、広告出稿によって赤字にならない損益分岐点を考えます。

仮にメガネ1個の原価が1,500円だったとします。すると「CVの価値(5,000円)ー原価(1,500円)=3,500円」となり、顧客獲得単価(CPA)で赤字が出ないギリギリのラインは「3,500円」となります。

つまり、Google広告」出稿によって、赤字にならずに新規のお客さんを獲得するには「1人あたり上限広告費3,500円で新規にアクションさせる」と目標に据えれば良いわけです。

  • 目標CPAは3,500円
  • 1ヶ月間の予算は30,000円

となると、目標CVは「予算(30,000円)÷目標CPA(3,500円)≒8.6件」という計算になります。つまり、3万円で広告を1ヶ月出すことにより、8.6件の新規問い合わせ獲得を目指すのが適正、ということになります。

この計算式に「予算1万円」「予算5万円」などと代入すると、望める結果が変わってくることがお分かりいただけるでしょう。また、ビジネスモデルや平均客単価、原価によっても「CVの価値」「損益分岐点ギリギリのCPA」は当然変わりますのでサービス内容に合わせた目標設定をしましょう。

1ヶ月1万円の資金で考えるケース

あなたが通販サイトを運営していて、平均客単価が1,000円(原価500円)だとしましょう。一度獲得した顧客によるリピート購入回数は平均2回という実績があり、CVを「購入」と設定したとします。

これらを式に当てはめると「CVの価値=1,000円×2回=2,000円」となります。原価を加味した損益分岐点で考えると、ギリギリ赤字の出ないCPA(顧客獲得単価)は「2,000円ー500円=1,500円」となります。

  • 目標CPAは1,500円
  • 1ヶ月間の予算は10,000円

となると、目標CVは「予算(10,000円)÷目標CPA(1,500円)≒6.7件」という計算になります。

「CV(目標)」と「CPA(顧客獲得単価)」が重要指標

先に述べた通り、1回の広告出稿について「CV(目標)」をどう据えるか、また、自社のビジネスモデルによって「CPA(顧客獲得単価)」がどう変わってくるかが予算を左右する重要なカギとなります。

また、「CPA(顧客獲得単価)」を割高にさせないためには、「CTR(クリック率)」を良くする、つまり、広告文を工夫してよりユーザーの関心を惹くよう改善するなど、出稿後の様子見、すなわち効果検証も必要不可欠です。

こういった知識を身に着け、広告出稿後のメンテナンス・改善を細かく行っていくことで、「CPC(クリック単価)」が高くになることを抑え、効率的な広告費の投入・消化が可能になるのです。

まずは「CV」と「CPA」を起点に、自社のビジネスモデルに合わせて計算をして、1ヶ月あたり、1日あたりの投入予算を決めていくようにしましょう。

参考:CPAとは?意味、計算方法や目標CPAの設定方法を徹底解説|SEM JOURNAL by GEO CODE

1日あたりの予算をオーバーしてしまうケースも起こり得ることを知ろう

計画を立てたとしても1日あたりの予算をオーバーしてしまうこともあります。例えばあなたが広告出稿した際に、「1ヶ月約3万円、1日あたりの消化予算は1,000円」と設定したとします。

しかし実際には、「1日あたり2,000円」消化されてしまうケースも起こりうるのです。これは、ユーザーによる検索ボリュームが多い日にGoogle側があなたの広告を頻繁に表示させて、広告主の利益最大化を図っているからです。

あなたの広告が頻繁に表示され、たくさんのユーザーにクリックされたら1日あたり多めに予算消化される日も、1ヶ月の間で起こり得る、という訳です。しかし、「2,000円×1ヶ月」がずっと続いて、最初に設定した以上に広告費を後で請求されることはないので、焦ることはありません。

Google広告では、出稿時に自分で設定した1日の平均予算に1ヶ月の平均日数(30.4日)を掛けた額より、多くの費用が請求されることは無い仕組みになっている、ということを予め理解しておきましょう。

参考:費用が 1 日の平均予算を超える場合がある理由|Google広告 ヘルプ