ITの巨人Googleが2015年に買収したサービス12まとめ
海外では盛んに企業の買収が行われていますが、中でも話題に挙るのがGoogleです。
同社の会長であるEric Schmidt氏が2011年に「Googleは平均して一週間に一社買収している」(※1)という発言をしているように、とにかく数多くの企業買収をおこなっており、この年だけでもGoogleは77件もの買収をおこないました。
近年では、やや買収ペースは落ち込んでいるものの、今も積極的な買収は継続しています。
今回は、2015年にGoogleが買収したサービスをまとめてご紹介します。
Googleの買収傾向を知ることで、どのような方向に進もうとしているか、ぜひご覧ください。
(※1)出典:【1週間に1社買収のペース】巨人Googleの企業買収は歩行ロボットもアンドロイドも人工知能も!そして地球のあらゆる問題の解決へ | WEBツクール Growth hack
今年Googleが買収したサービスまとめ
1.Toro
http://jp.techcrunch.com/2015/02/25/20150224google-acquires-toro/
Toroは、アプリをFacebookなどのSNS上でプロモーションする際の支援ツールを提供している企業です。
Amitt Mahajan、Joel Poloneyの2名が創設し、元々の社名はRed Hot Labsでした。
ちなみに、2人は、後にZyngaが買収することになったFarmVilleのベースとなったアプリ「MyMiniLife」の開発をしたという経歴があります。
なお、Googleに買収されたことで、引き続きツールを作るという意向ではあるものの開発の軸は、Facebookから離れることとなっています。
2.Jibe Mobile
http://bylines.news.yahoo.co.jp/satohitoshi/20151002-00050071/
Androidスマートフォンにおけるメッセージ機能強化を目的に買収したサービスです。
同社は、Rich Communications Services (RCS) と呼ばれるサービスを提供してきました。
RCSは、これまでの文字ベースのSMSを、よりリッチなコミュニケーションができるように高度化したものです。
メッセージ機能の強化を目的とした買収であることが伺えます。
3.Softcard
http://news.livedoor.com/article/detail/9818402/
モバイル通信キャリア大手のVerizon Wireless、T-Mobile US、AT&Tが出資して生まれたモバイル決済のベンチャーです。
今後は、買収で取得した技術を自社サービス「Google Wallet」に統合する予定となっています。
4.Fly Labs
http://japan.cnet.com/news/business/35073217/
iOS向け動画編集アプリを提供しているサービスです。今後はマウンテンビューのGoogle photosチームに加入します。
同企業は2012年に創業し、動画編集アプリ「Fly」ほか4本のアプリをリリースし、ダウンロード数は累計300万本、これまで2000万本にも及ぶ動画編集に使われました。
これらアプリは一定期間App Storeで提供を継続しますが、その後は提供終了となる予定です。
提供終了後もアプリは利用可能ですが、引き続き利用するためにはGoogle photosのインストールが必要となっています。
なお、有料提供していたアプリ内での購入ツールは無償提供となる見込みです。
5.Pixate
http://jp.techcrunch.com/2015/07/22/20150721google-acquires-mobile-app-prototyping-tool-pixate/
iOS、Androidで動作するモバイル向けプロトタイプ製作サービスです。
Googleがプロトタイプ製作に関わるサービスを買収するのは、2014年のRelativeWaveに続いて今回で2度目となっています。
今後は、GoogleのMaterial Design担当チームに加入する予定です。
Pixateのサービスは引き続き存続することになっており、Pixateクラウド移行を進める間、デスクトップ向けアプリ「Pixate Studio」の無償提供を実施する予定となっています。
6.Divshot
http://japan.zdnet.com/article/35071933/
パフォーマンスとデベロッパーの生産性を最適化することを目的に、HTML5によるWebホスティングサービスを提供する企業です。
Googleが昨年10月に買収した子会社、Firebaseのために買収しました。
同社は12月14日に全てのスタンドアロンサービスを終了し、モバイル向けバックエンドプラットフォームを提供するFirebaseに統合されます。
FirebaseとDivshotは互換性を保っているため、現在のユーザーはFirebase Hostingに移行することになります。
7.Timeful
http://japan.cnet.com/news/business/35064101/
iOS向けスケジューリングアプリを提供しているサービスです。単にスケジュールを管理するアプリとは違い、ユーザーが1日に組み込みたい予定を管理、行動を学習し、スケジューリングを提案してくれます。
当初ステルスでスタートしたTimefulですが、昨年7月にはアプリ公開に至りました。
今後同アプリのスケジュール機能は、Googleが提供する「Inbox」「Calender」といったサービスに統合される見込みですが、アプリは引き続きダウンロード可能で、Googleでのプロジェクトに専念していく意向です。
8.Digisfera
http://www.gamebusiness.jp/article/2015/10/19/11526.html
ポルトガル発のスタートアップで、360°のパノラマ画像を提供するサービスです。
高度な画像技術を駆使して、2014年開催されたFIFAワールドカップ、冬季オリンピック会場をはじめとする様々なイベントでパノラマ画像を提供してきました。
この他にも、アプリにタグ付け機能を追加する「PanoTag」、ブラウザでパノラマ画像を表現する「Marizano」などサービスを展開しています。
今後は、Googleストリートビューチームに合流することとなっています。
9.LaunchPad
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1502/05/news060.html
子供向けのiOSアプリを展開するサービスです。同社は2010年に創業し、アニメ作成アプリ「Toontastic」、アニメ配信アプリ「TeleStory」の2本をiOSに限定して提供しています。これらアプリは、子供達の創造性や学習スキルを高めることを目的としており、世界各国の教育機関でも採用された実績を持ちます。
今回の買収は、ChromebookやAndroid向けアプリを展開し、教育市場における影響力強化の狙いがあるようです。
なお、買収されたことで、これまで有料提供となっていたアプリが既に無料化されています。
10.Odysee
http://jp.techcrunch.com/2015/02/09/20150208google-odysee/
写真をバックアップ、共有するスマートフォン向けアプリです。
デバイスで撮影した写真および動画を、自動でPCにバックアップする機能を持っています。
サービスの特徴としては、保存先がクラウドではなくユーザーのPCであるという点です。
キャッシング機能の開発も進めたことで、PCのオフライン時やネットワーク速度が遅い場合でもアクセスを可能になりました。
今後同アプリの開発チームは、Google内のGoogle+チームに加わります。
なお、アプリは2月でサービス終了となっていますが、既にサービスを通してバックアップした写真は引き続きダウンロードできるようになっています。
11.Tilt Brush
http://shiropen.com/2015/04/17/7463
3D空間にペイントをおこなうVR用ツールです。
2014 Proto Award Honoreesで受賞した経歴を持ち、注目を集めています。
ヘッドセットをセッティングすると仮想的な3D空間ができ、そこに絵を描くことができるというユニークなものです。
12.Thrive Audio
http://shiropen.com/2015/04/17/7463
サラウンド音声技術を開発する企業で、VR内の音をどれだけ現実的に伝えるかという研究をしています。
アイルランドの有名校であるダブリン大学発の企業であり、本格的な技術を持っています。
まとめ
以上、2015年Googleに買収されたサービスをご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
昨年に引き続き、今年も様々なジャンルのサービスを積極的に買収しており、特に最近の傾向としては、VR、AI関連の買収が多い印象です。
同様にFacebookもVR関連の企業を買収していることから、今後間違いなく何かしらの動きがあるのではないでしょうか。
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- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
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- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
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- Android
- Android OSとはスマートフォン用に開発された基本ソフト(OS)の一種です。米国Google社が中心となり開発されました。
- CS
- CSとはCustomer Satisfactionの略称で「顧客満足度」を意味します。顧客との関係維持、サービスの発展に関するマーケティング戦略に関わる用語です。
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- OS
- OSとはOperation Systemの略称です。パソコンやスマートフォンで操作した内容をアプリケーションに伝える役目を担っています。パソコン用ではwindowsやMac OS、スマートフォンではiOSやAndroidが有名です。
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- タグとは、原義では「モノを分類するために付ける小さな札」のことです。英語の「tag」を意味するものであり、荷札、付箋といった意味を持っています。特にインターネットに関する用語としてのタグは、本文以外の情報を付与するときに用いられます。
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- デバイス
- デバイスとは「特定の機能を持つ道具」を表す語で、転じてパソコンを構成するさまざまな機器や装置、パーツを指すようになりました。基本的に、コンピューターの内部装置や周辺機器などは、すべて「デバイス」と呼ばれます。
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