ロングテールが幻想という考え方も

これまでのビジネスモデルの中では、ニッチな商品群で売上を狙う「ロングテール」が売上に大きく貢献すると言われてきました。しかし、近年は「ロングテールは幻想であり、実際に売り上げの多くを占めるのは、多額の資金や広告を投じたヒット商品(ブロックバスター)である」という意見が出てきています。う話もでてきました。

限られた在庫スペースしかないオフラインから、豊富な在庫を持てるオンラインへと変化したものの、テールは細長くなってしまい、ロングテールが売上に大きな貢献をするというアンダーソンの予測通りにはなっていないというデータも出ています。

ニールセンが集計した再生音楽の販売情報によると、2011年に音楽配信でダウンロードされたシングルトラックは800万曲あり(大多数がiTunesストアで、0.99ドルか1.29ドルで購入された)、そのうち94%にあたる750万曲は100ダウンロード未満で、32%、つまりおよそ3分の1がなんと1回しかダウンロードされなかった
(中略)
100万ダウンロードを記録した曲は102曲あり、販売総数の15%を占めた。その年にダウンロードされた800万曲のうちの0.001パーセント(決して入力ミスではない)が、販売総数のおよそ6分の1を生み出したことになる。
引用元:ロングテールは幻想!人気商品の独り勝ち | ハーバードで教えているメガヒットの法則 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

ブロックバスターとは

ブロックバスターとは、売れ筋商品やベストセラー商品を生み出すために、巨額の資金や広告に力を入れることを指します。いわゆる、「ハイリスクハイリターン」と言われる戦略です。しかし、近年はビックデータを活用することによる集中投資モデルが確立されてきました。

ビッグデータを活用することでヒット予測の精度が上がり、ブロックバスター戦略のリスクは低下傾向にあります。また、SNSの普及により、口コミが広がりやすくなり人気商品により人気が集まるようになりました。

それは、単にネット上の情報を細かく集めて、自分で分析することが面倒くさくなった結果だと言えます。簡単に言えば、「大多数の人が良いと言っているもの」=「私にとってもいいもの」という方程式を作っているのが、ブロックバスター戦略と言えます。

参考:
時代はロングテールからブロックバスターへ。ハーバードで教えているメガヒットの法則 - 電通報

リスティング広告におけるロングテールキーワードの入札

ロングテールの考え方は、リスティング広告の入札にも応用できます。リスティング広告とは、ネットユーザーが特定のキーワードを検索したときに表示されるWeb広告です。リスティング広告はキーワードに対する入札方式なので、人気キーワードともなれば数多くのライバル企業より良い条件を提示しない限り、自社の広告を有利に表示することができません。しかも、人気キーワードの費用は高く、コスト面においても負担にもなります。
対して、ニッチなキーワードになると、そもそもライバルも少ないので、表示される確率が上がります。費用も安くすみますので、たくさん広告を出稿することもできるでしょう。ロングテールを狙ってニッチなキーワードを多く入札するか、人気キーワードに絞り込むかはリスティング広告における駆け引きの1つです。
リスティング広告のキーワードの決め方を書いた記事が他にもありますので参考にしてみてください。

リスティング広告のキーワードの決め方