競合の多いキーワードの場合、検索で上位を獲得するのは決して簡単なことではありません。リスティング広告は、自然検索の結果より上に広告を表示できるので、SEOに時間とお金をかけるより、即効性のあるプロモーションとして利用されます。リスティング広告にはコストが発生しますので、いかに費用対効果を上げられるかが重要です。今回は、リスティング広告が成功するか否かの重要な要素となるキーワードの決め方にスポットをあてました。キーワードの選び方を基本からわかりやすく解説しますのでご参考ください。

リスティング広告におけるキーワードの重要性

リスティング広告は、出稿したキーワードの一致条件に対しユーザーの検索語句が該当すると広告を表示する仕組みです。そのため、ユーザーが検索するキーワードを知らなければ、自社の広告ユーザーの目に触れさせることは困難です。つまり、ユーザーのことをどれだけ理解しているのかが大切になります。そうは言っても、どれだけ顧客を見つめて真摯にビジネスに取り組んでいても、ユーザーのすべてを知り尽くすのは不可能です。つまり、まだ知らないユーザーの検索行動があることも十分に理解しておくべきでしょう。

ユーザーが検索するキーワードが見えてきたとしても、そのキーワードを使うと費用対効果の高いプロモーションができるとは限りません。販売のために許容できる広告費用の上限を超えてしまうと意味がないのです。商品の価格があまり高くない場合は、使える広告費も十分ではありません。自社にとっての使えるキーワードを選定することが重要です。このようにキーワードの選択は、リスティング広告の成果を左右するものとして、慎重に取り組むべきだと認識しておきましょう。

キーワード選定の方法

ここからは、キーワードの選定方法を具体的に解説します。

メインキーワードを選定する

まずはメインキーワードの選定からはじめましょう。メインキーワードとは、単体で検索されることが予想されるキーワードを指します。会社名やブランド名、商品名などの固有名詞のほか、テーブル、ソファなど少し広い範囲キーワードなどです。リスティング広告で宣伝したい商品やサービスが、一般的にどのようなキーワードで検索されるか考えてみましょう。まだあまり世の中に知られていない商品やサービスの場合は、会社名やブランド名より、テーブルやソファといった商品が属するカテゴリー名も妥当です。

自分でキーワードを予測してもリアルなデータにはかないません。お客様がどのようなキーワードで検索をしているのか直接確認してみましょう。店舗で協力をお願いされるアンケートや電話での問い合わせの際に、どのように検索したのかを問うことがあります。お客様に直接聞きにくい場合は、このようなリサーチ手段を日頃から採用しておくと有効です。検索キーワードの変化に気づくためのシグナルとしても役立ちます。

Google広告のキーワードプランナーを利用する

メインキーワードの選定には、Google広告のキーワードプランナーをオススメします。調査したいキーワードの月間平均検索ボリュームや競合性を素早く調査できるので便利です。広告ページの上部に表示された際の広告費用やインプレッションシェアも把握できます。

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Google広告キーワードプランナー

キーワードプランナーは、自分で想定したメインキーワードの確認だけではなく、ホームページから有効なキーワードを抽出することも可能です。URLを指定してスピーディーにキーワード候補を一覧で表示してくれるので便利です。抽出したデータは、単純に月間検索検索ボリュームが多ければ、ユーザーの検索ニーズがあるキーワードという判断にはなりません。競合性が高いと必要な予算が大きくなるので、考慮が必要です。

また、実際に広告を出したときのシミュレーションまで可能なツールであり、費用やコンバージョン数の見込みなども算出できます。リスティング広告キーワード選定には必須と言える存在でしょう。

競合他社のキーワードをリサーチする

競合にあたる企業がどのようなキーワードを選定しているのかは、誰もが気になるところです。他社が何をメインキーワードとしているか等、できるだけ参考にしましょう。競合が使用しているキーワードのリサーチツールとして代表的なものはSimilarWeb(シミラーウェブ)というツールです。SimilarWebを使えば、競合のホームページURLを設定するだけで競合が選択しているキーワードをチェックできます。有料ツールではあるものの、機能制限がある無料版も用意されているので活用してみてはいかがでしょうか。

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SimilarWeb(シミラーウェブ)

メインキーワードの類義語を網羅

次にメインキーワードの類義語を調査しましょう。同じ意味を指すキーワードであってもユーザーにより検索に使うキーワードが異なるからです。例えば、「夕食」というキーワードは、人によって「ディナー」や「夕飯」といった異なる表現が存在します。キーワードを膨らませて、ユーザーの検索ニーズに幅広く対応するためのリサーチが必要なのです。「Weblio 類語辞典」を使えば、類義語を簡単に抽出できます。

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Weblio 類語辞典

また、さらにユニークな言い回しを含められるツールとして「連想類語辞典」も参考になるでしょう。類語、同義語、連想語をリサーチできます。

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画像引用:
連想類語辞典

リスティング広告は、ユーザーが自社の商品やサービスを探すために使うキーワードにできるだけ多く対応する必要があることを忘れてはいけません。類義語として見つけたキーワードが、主力になると思っていたキーワードよりはるかに費用対効果が高く、重宝する集客キーワードになる可能性は十分にあるのです。

キーワードの掛け合わせ

検索の際、多くの人が行うのがキーワードの掛け合わせです。ユーザーの検索動機がわかりやすいのも掛け合わせキーワードの特徴でしょう。たとえば、「時計 電池交換 渋谷」という掛け合わせがあれば、渋谷で時計の電池交換をしてくれる店を探しているだろうと予測できます。自社の商品やサービスを必要とする人がどのような掛け合わせをしてホームページにたどり着くのか想定してみましょう。思いついたキーワードの掛け合わせリストの生成に便利なのが「KAEABINER」というサービスです。3つの入力欄にそれぞれキーワードを入力すると掛け合わせリストをすぐに作成できます。

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画像引用:
KAEABINER

ただし、思いつくものを一つずつリストに追加しては、非効率とも言えます。これはぜひ追加したいというキーワード以外は、先ほどご紹介したGoogle広告のキーワードプランナーを使うと便利です。メインキーワードを設定すると、関連するキーワードを多数ピックアップしてくれます。掛け合わせのキーワードも表示されますので、データとともに参考にするとよいでしょう。

関連キーワードツールを使う

さらに幅広いキーワードのパターンを抽出するために、関連キーワードを追加しましょう。関連キーワードは、メインキーワードを含む複合語のことであり、検索エンジンユーザーが検索する際に表示されます。一つずつリストに追加するのは大変な作業なので、関連キーワードツールを使って効率的に取得します。「関連キーワード取得ツール(仮名・β版)」というツールは、キーワードを入力するだけで、「Googleサジェスト」や「教えて!goo」、「Yahoo!知恵袋」から関連キーワードを取得できるので便利です。

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画像引用:
関連キーワード取得ツール(仮名・β版)

検索クエリから有力データを獲得する

Google広告の操作画面から確認できる検索クエリは、ユーザーが実際に使用した「検索語句」を確認できるので便利です。コンバージョンを取得した検索語句を出稿するキーワードに加えられれば、また成果を上げるキーワードになる期待ができます。定期的にコンバージョンを獲得した検索語句をキーワードに追加して、リスティング広告の精度アップをしましょう。検索クエリは、ユーザーが検索の際に考えていたことがリアルにわかりますので、コンバージョンには至らなくてもクリック率の高いものなど、じっくりとチェックすることをオススメします。