顧客育成の手段として使われている「メールマガジン(以下メルマガ)」は、SNSが発達した現在は「古い」手法だと捉えられがちです。
しかしその効果は依然として高く、新規顧客育成やファン獲得をするのであれば避けて通れません。

メルラボが全国の男女574名を対象にして行った調査によると、9割近いユーザーが企業からのお知らせを「メール」で受け取ると回答し、約半数が「メルマガ経由で商品を購入したことがある」と解答しています。

参考
メールマガジンに関する意識調査2014 | メルラボ

従来はPC画面での見やすさだけを追求すればよかったのですが、スマートフォンが普及した現在はスマホ画面上での見やすさも考慮しなければいけません。

今回は、ユーザーにより伝わりやすいメルマガを送信するために知っておきたい、スマートフォンに最適なメルマガを配信する際の6つのポイントをご紹介します。
あらゆるデバイスから閲覧されていることを念頭において、ユーザーが読みやすいメルマガ作成を心がけましょう。

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スマートフォンに対応したメールを作成する6つのポイント

1.リンク先はスマートフォンで閲覧できるホームページを設定する

メールに記載されたリンク先がスマホ対応していないと、ユーザーに不便を強いてしまいます。
リンク先として設定するホームページは、スマートフォンに最適化されたものやランディングページなどを掲載するようにしましょう。

2.コンテンツは余裕をもって配置する

スマートフォン上での操作は「タップ」と「スクロール」がメインとなるので、それらの操作をイメージする必要があります。
文字やバナーが詰まりすぎたコンテンツは誤タップを誘発し、長いコンテンツは何度もスクロールしなければいけません。
このような手間は、ユーザーに大きなストレスを与えてしまいます。

少しでもユーザーのストレスを軽減するためにも、「コンテンツは余裕を持って配置する」「情報を詰め込みすぎない」ように注意しましょう。

3.容量を軽くする

特に携帯アドレス(docomo/ezweb/softbankのドメイン)にメールを送信する際、メール本文の受信容量が制限される場合があります。
また、受信する際の通信速度やダウンロード速度が3G回線である場合も考えられます。

どのような場合でも本文を最後までしっかり受信できるよう、メールの容量はできるだけ軽くすることを心がけましょう。

4.アプリとの連携

アプリと連携させることで、メールだけではまかなえないコンテンツを提供できるほか、アプリならではの利便性を実現することができます。
例えばメールに地図を掲載する場合、GoogleMapsアプリへのリンクを掲載すればメール画面から直接地図アプリが起動し、ルーツを確認しやすくなります。

機種やOSによって連携できるアプリ等が異なるため難易度の高い作業となりますが、ユーザーの閲覧環境等をある程度把握できているのであれば活用するとよいでしょう。

5.メールを閲覧する環境に配慮したデザインを採用する

スマートフォン対応のメールを作成するためには主に3つの方法があります。

・レスポンシブメールデザイン
・リキッドデザイン
・モバイルファーストデザイン

どれもスマートフォンで見やすいメールを作成するための手段ですが、それぞれにメリット・デメリットがありますので、対象としているユーザーの閲覧環境や盛り込みたい内容によってどの手法を選択するのか検討する必要があります。

1.レスポンシブメールデザイン

レスポンシブメールデザインとは、ひとつのソースでデバイスの画面サイズに応じてレイアウトが変化し、どのデバイスでも見やすくなるメールデザインのことです。
ホームページ構築の手法としてレスポンシブWebデザインがありますが、この手法をHTMLメールで実現したものとなります。

メリット

・どのデバイスでも見やすいメールを作成できる
・1つのHTMLで管理できる

デメリット

・media query非対応のメーラーがあり(Gmailアプリなど)、この場合はパソコン向けに表示される画面が縮小表示される
(Gmail: Please Support CSS Media Queries | EDMdesigner参照)
HTML等の専門的知識が必要となる

2.リキッドデザイン

リキッドデザインとは、media queryを使わずにデバイスの画面幅に合わせた表示ができるデザインのことです。

メリット

・作成の難易度は高くない
・比較的多くの情報を掲載することができる
・対応端末の幅が広い

デメリット

・リキッド未対応の一部の端末(Yahooメールなど)や、max-widthが効かない端末(IE8以下など)で表示が崩れる

3.モバイルファーストデザイン

モバイルを最優先に考えて作成されたデザインのことです。
画像一枚で端的に訴求するなど、情報量が少ない場合などはこの手法が適しています。

メリット

・作成の難易度が3つのうち一番低い
レイアウトが崩れる心配がない

デメリット

・多くの情報量を掲載することはできない