ferret編集部:2014年12月9日に公開された記事を再編集しています。

GoogleSEOアップデートと言えばペンギンアップデートパンダアップデートが有名ですが、実は検索順位に大きく影響するアップデートは他にも複数あります。
それぞれのアップデートをしっかり理解し、現状の検索エンジンの精度を把握しておきましょう。
今回は、SEOを行う上で確実に知っておくべきアップデートをご紹介します。

GoogleのSEOアップデートの歴史

2000年9月 検索サービス開始

2010年6月 インデックスシステム「カフェイン」導入

Googleはウェブページをクローリングし、インデキシングすることで検索結果に表示していますが、このスピードを大幅に速めるためにインデックスシステムの再構築を行いました。

2011年12月 「フレッシュネスアップデート」導入

新鮮でタイムリーなコンテンツを上位表示させるアップデートです。何か大きな出来事があった際、過去のコンテンツやニュース性に乏しいコンテンツが上位にあっては不便です。これをこのフレッシュネスアップデートで補完するアップデートです。

2012年4月 「ペンギンアップデート」導入

スパム行為撲滅を目的としたSEOのアップデート。違反しているサイトの順位を下げる措置を取りました。

2012年7月 「パンダ・アップデート」導入

コンテンツの品質が低いサイトの評価を下げ、相対的に高品質なサイトの検索順位が上位に来るようにしたアップデート。

2014年4月 「Search Plus Your World」導入

Google+のアクティビティを検索結果に用いるアップデート。パーソナライズ検索の際に最適化されました。

2014年5月 「ペイデイローンアップデート」導入

スパムの多いキーワードに対して、スパム行為を行っているサイトを排除することを目的にしたアップデート。

2014年10月 「パイレーツアップデート」導入

DMCA侵害の申し立ての受理件数が多いサイトの検索順位を下げるアップデートを実施。

2015年4月 「ドアウェイアップデート」導入

ドアウェイページを対象としたアップデート。検索エンジンのためだけに作成された誘導ページ(ドアウェイページ)の順位を大幅に低下させるアップデートを実施。

2015年4月 「モバイルフレンドリーアップデート」導入

スマホの画面サイズに最適化されていないページを対象に、スマホの検索結果の順位を下げるアップデートを実施。

2015年5月 「クオリティアップデート」導入

ランキングアルゴリズム全体のアップデートを実施。

GoogleのSEOアップデート

現状の主だったアップデートは下記の6種類です。

・パンダアップデート
・ペンギンアップデート
・パイレーツアップデート
・ハミングバードアップデート
・ペイデイローンアップデート
・ドメインダイバーシティアップデート

下記で、それぞれのアップデートについて解説します。

1.パンダアップデート

2014年9月26日に更新の発表があったパンダアップデートは、ホームペーの内部のコンテンツを評価するアップデートです。
ユーザーの役に立つオリジナルコンテンツが十分な量あることが評価基準となっています。

パンダアップデートの詳細についてはコチラをどうぞ。

パンダアップデートとは?

2.ペンギンアップデート

2014年10月18日に更新の発表があったペンギンアップデートは、ホームページの外部要因、つまり被リンクを評価するアップデートです。
自社ホームページの評価を上げるために意図的に設置された外部リンクについては厳しく評価され、ペナルティを受けて検索順位が圏外に飛んでしまう場合もあります。

3.パイレーツアップデート

2014年10月17日に更新の発表があったパイレーツアップデートは、著作権侵害を行っているホームページ対策用のアップデートです。
著作権侵害を行っているホームページを申告するための専用フォームを設け、そこに報告が多数上がってくるホームページの評価を下げ、検索順位も落下させるという仕組みです。今後は質だけでなく、モラルのあるホームページ運営も重要となってくるようです。

4.ハミングバードアップデート

2013年9月に行われたハミングバードアップデートは、それまでの検索エンジンの仕組みを大きく変えるものとして話題となりました。ハミングバードアップデートが導入されたことにより、検索エンジンはユーザーの「検索意図」まで読み取ることが可能となり、いわゆる「会話型検索」が実現されることになります。例えば「日本一長い川は?」と検索エンジンに問いかけると、従来の検索結果ではページタイトルに「日本一長い川」というキーワードが含まれるページを表示されましたが、ハミングバードアップデート以降は「信濃川」と表示されるようになります。今後は音声検索が主流となることを見越してのアップデートでしょう。

5.ペイデイローンアップデート

ペイデイローン(日払いローン)などの利益がでやすいサービス関連のホームページはスパムを行っているものが多いため、そのような業種をピンポイントで狙い撃ちするために更新されたのがペイデイローンアップデートです。2014年5月のパンダアップデートとほぼ同時期に更新されており、日本でも一分のスパムサイトに影響が出ました。

6.ドメインダイバーシティアップデート

2013年5月に更新されたドメインダイバーシティアップデートは、その名の通り検索結果に表示されるドメインの多様性を維持するためのアップデートです。
Google検索結果にあらゆる情報が掲載されている方がユーザーの求める情報が見つかりやすいと考え、検索結果画面に表示されたドメインは2ページ目以降は表示させないような処置を行いました。