WordPressでフォームを作るなら？おすすめのツールとプラグインを徹底解説

WordPressで作ったWebサイトにフォームを設置したいけれど、どのように設置すればいいか分からないという方もいるかもしれませんが、安心してください。WordPressで作ったWebサイトであれば、フォームを簡単に設置できます。

今回は、WordPressでコーポレートサイトやサービスサイトを運営している企業に向けて、WordPressでフォームを簡単に作成する方法や、利用すべきプラグインやツールを解説します。無料で設置する方法なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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目次

1. WordPressでフォームを作成する方法
2. おすすめのフォーム作成ツール10選
3. WordPressでフォームを設置できる代表的なプラグイン
4. WordPressでフォームを作るときの注意点
5. 最適な方法でWordPressにフォームを設置しよう

WordPressでフォームを作成する方法

WordPressでフォームを作成する方法は、主に以下の2通りです。

• フォームプラグインを利用する方法
• フォーム作成ツールを利用する方法

WordPressには様々な機能が用意されているので、HTMLやPHPなどでコーディングして自分でフォームを開発する必要はありません。それぞれの方法におけるメリットとデメリットを表にすると以下のようになります。

1.フォームプラグインを利用

プラグインとは、WordPressの機能を拡張できるツールです。プラグインを追加することで、目的に合わせた機能をつけることができ、より便利なWebサイトを簡単に作ることができます。

プラグインを利用してフォームを作成する場合の、メリットとデメリットを説明します。

フォームプラグインのメリット

プラグインは無料で利用できるものが豊富にあります。無料でフォームを設置できる代表的なプラグインには、「Contact Form7」や「MW WP Form」などがあります。

プラグインではフォームの作成が簡単で、管理画面で項目内容を設定すればフォームが完成します。例えばContact Form 7を利用する場合、あらかじめサンプルが用意されているので、サンプルをベースにしてカスタマイズするだけでフォームが作成します。

さらに、問い合わせデータをスプレッドシートに反映できる「CF7 Google Sheet Connector」やスパム対策に効果的な「reCAPTCHA」など、他のWordPressのプラグインと連携できる点も魅力です。

プラグインのデメリット

プラグインを利用してフォームを作成する場合は、セキュリティやサポート面でのデメリットがあります。

まず、WordPressプラグインを新しいバージョンにアップデートできていないと、脆弱性を狙ったサイバー攻撃を受けるリスクがあります。

プラグインには確認画面の表示や顧客管理機能、スパムメール対策などの機能が標準装備されていない場合が多いため、必要なプラグインを自分で調べて利用しなくてはなりません。

さらにプラグインの中には、悪意のあるプログラムが含まれているものが存在します。ウイルスを含むプラグインを誤ってインストールしてしまうと、顧客情報が漏えいするリスクがあるため、セキュリティ面で注意が必要です。

またプラグインは、エラーが発生してもサポートを受けられないので、問題発生時には自分で解決策を見つけなくてはいけません。特に海外製のプラグインを利用している場合は、日本語に対応しているものが限られているため、言語の問題が生じることがあります。

2.フォーム作成ツールを利用

フォーム作成ツールは、インストールの作業やHTML・CSSなどの専門知識がなくても簡単にフォームを作成できるツールです。フォーム作成だけではなく、顧客管理や問い合わせ管理まで一貫して行えるツールもあるので、業務の効率化を実現できます。

ツールを使ってフォームを作成するメリットとデメリットを、以下で解説していきます。

フォーム作成ツールのメリット

フォーム作成ツールのメリットは、操作性や機能、セキュリティ、サポートが充実している点です。

フォーム作成ツールを使えば、デザイン性の高いフォームを直感的に作成できます。基本的にドラッグ＆ドロップで操作できるツールが多く、自社サイトに合わせたデザインのフォームを簡単に作成できます。

機能やデザインのカスタマイズ性が高いだけではなく、SSL化による暗号化やサーバー監視などを行っているツールも多くセキュリティに優れているので、フォームで個人情報を扱う際も安心です。

さらに、不明点がある場合はサポートを受けられるので、自分で解決策を調べる必要がありません。

フォーム作成ツールの中には、フォームの作成だけではなく問い合わせのステータス管理や顧客管理も行えるツールがあり、業務の生産性を向上させることもできます。MAツールなどのシステムとも連携できるため、問い合わせ内容の分析も可能です。

フォーム作成ツールのデメリット

フォーム作成ツールは無料で利用できるものも多数ありますが、本格的にツールを導入するとなるとコストが必要となります。

フォームの作成数や機能などによって料金が異なるため、予算に合わせて最適なサービスを選ぶ必要があります。

またフォーム作成ツールを導入する際に、社員へ使用方法を教えるための手間がかかります。そのため、事前に無料プランを試して、システムを運用するまでの流れを把握するのがよいでしょう。

プラグインとフォーム作成ツールはどちらを選ぶべき？

フォームを作成する方法は、利用シーンや目的を考えて選びましょう。上で説明したようにそれぞれにメリットやデメリットが存在するため、フォーム作成において何を重視するかによって、自社にとって最適な方法が異なります。

WordPressのプラグインは、フォームの作成に費用をかけられない場合や、自社にWebサイトの知識があるスタッフがいる、小規模なサイトで簡易的なフォームを作りたい場合におすすめです。

一方で下記に該当する場合は、フォーム作成ツールを使う方法がよいでしょう。

• サイト制作のスキルのあるスタッフがいない
• セキュリティリスクを避けたい
• Webサイトのデザインに合わせたい
• ある程度の問い合わせが見込める
• 顧客管理も行いたい
• 様々なツールと連携させたい
• サポートをしてほしい

中大規模の企業や、一定数のユーザーに見られているWebサイト、すでに問い合わせがある場合は、セキュリティや機能面で優れているフォーム作成ツールがおすすめです。

おすすめのフォーム作成ツール10選

WordPressでフォームを作成する際に、おすすめのフォーム作成ツールを10選で紹介します。フォームを運用する際に欠かせない顧客管理やセキュリティ、サポート、連携可能ツールなどを比較して確認していきましょう。

1.formrun（フォームラン）

formrunはスタートアップから大企業まで、幅広い企業に利用されているフォーム作成ツールです。40種類のテンプレートが用意されており、コーディングなしでデザイン性の高いフォームを最短30秒で作成できます。

作成したフォームは、iframeタグを使って数クリックでWordPressサイトに埋め込み可能です。埋め込みが可能なだけではなく、フォーム単体ページも簡単に作成できます。

さらにformrunは、フォーム作成だけではなく、問い合わせの進捗や顧客情報まで一貫して管理できるツールです。問い合わせはカンバン方式のボード画面で管理でき、未対応・対応中・対応完了などのステータス別に進捗を確認できます。

セキュリティ面においては、情報セキュリティマネジメントの国際規格である「ISO 27001 」の認証を取得しており、SSL化による暗号化、24時間365日体制でのサーバー監視も行われています。セキュリティを万全にしたいという方におすすめです。

2.オレンジフォーム

オレンジフォームは、有料プランでも月額1,200円から利用できるフォーム作成ツールです。メールフォームに特化しており、問い合わせやアンケート、資料請求などのフォームを約1分で作成できます。

問い合わせに対して自動でメールを返信できるだけではなく、フォームに入力されたメールアドレスや名前を自動でメルマガの読者として登録することも可能です。

3.Formmailer（フォームメーラー）

Formmailerは大企業や教育機関、官公庁など様々な組織や機関に利用されているツールで、40万アカウントの登録数を誇ります。

問い合わせやセミナー、キャンペーンなど利用シーンに合わせたフォームをドラッグ＆ドロップの直感操作で作成可能です。郵便番号から住所を検索できる機能や、リアルタイムバリデーション機能など、離脱率を低減する機能も充実しています。

FormmailerはSSL暗号化通信やスパム投稿防止にも対応しており、セキュリティも安心です。

4.SECURE FORM（セキュアフォーム）

SECURE FORMは、累計登録者数が4万人を突破しているフォーム作成ツールです。最短9秒でフォームを作成できるほど、簡単な操作でフォームを作成できます。

用意されたテンプレートを選択するだけで、問い合わせや注文、応募、アンケートなど目的に合ったフォームを作成可能です。

無料プランでもSSL暗号化通信に対応しているので、個人情報を扱うフォームも安心して設置できます。ただし無料プランでは、設置できる最大項目数が8個までという制限があるため注意が必要です。

5.Tayori（タヨリ）

Tayoriはカスタマーサポートや営業、マーケティングなど様々な部署で活用できるクラウド情報整理ツールです。サイトに合わせてデザインをカスタマイズでき、作成したフォームをWordPressサイトに埋め込むことができます。

ステータス管理やタスクの割り振り、メモの共有などの機能も充実しているため、問い合わせ管理業務の効率化も期待できます。

Tayoriはツールだけではなく、「Tayori Form Plugin」というWordPressプラグインも提供しています。このプラグインを使えば、基本的な問い合わせフォームを無料で作成でき、ボタンの種類やカラーなどのカスタマイズも可能となります。

6.formzu（フォームズ）

formzuは、手間をかけずにメールフォームを作成できるサービスです。フォームを作成するのに必要なのはメールアドレスだけで、問い合せフォームなら最短30秒で完成します。

スパム対策のreCAPTCHA認証や管理画面にアクセスできるユーザーのIP制限、通信のSSL化など、セキュリティ対策を徹底している安全なフォーム作成ツールです。

CSVファイルをダウンロードできるだけではなく、回答データの集計・統計機能も利用できるため、アンケートフォームを運用する際に役立ちます。

7.Form Answer（フォームアンサー）

Form Answerは、無料の利用申込みから最短5分でフォームを作成できるツールです。必須項目の明確化やリアルタイムバリデーションなど、EFO対策済みのフォームを作成できるので、ユーザーの離脱を最小限に抑えられます。

様々な目的に合わせてカラーやデザインを編集できるだけではなく、画像や動画の埋め込みも可能です。

さらに画像認証機能や、特定のIPアドレスからのフォーム送信をブロックする機能（ブラックリスト機能）が備わっているため、フォームのスパム対策を行えます。

自動返信メールの設定やメールテンプレートの作成が可能であり、SlackやGoogleスプレッドシートとの連携もできるので、問い合わせ対応業務の効率化も期待できます。

8.Qubo（キューボ）

Quboは、初期費用不要で最短1か月から気軽に利用できるフォーム作成ツールです。メールフォームの作成に特化した「REQUEST」と、アンケートや診断フォームを作成できる「SURVEY」の2種類のツールがあります。

ファイル添付や投票、予約フォームなど、様々な目的に沿ったフォームを設置可能です。また、英語・中国語・韓国語などの多言語に対応しており、エラーメッセージなどもそれぞれの言語で表示できます。

SSL暗号化通信やreCAPTCHAの設置、ログインユーザーのIP制限などセキュリティ対策も充実しています。

9.Zoho Forms（ゾーホー・フォーム）

Zoho Formsは、営業向けやネットショップ向け、各種申請・問い合わせ向けなど様々なフォームテンプレートが用意されているフォーム作成ツールです。

フォームの短縮URLをペーストすることで、WordPressをはじめとする様々なWebサイトにフォームを設置できます。

フォームを複数ページに分割できるだけではなく、入力が完了していないフォームの情報を途中で保存することが可能です。条件分岐やリアルタイムバリデーションなど、EFO対策が行える機能も利用できます。

10.Conference ER（コンファレンス イー・アール）

Conference ERは、イベントにおける参加申し込みのフォーム作成に特化しているサービスです。セミナーやコンサート、コンファレンスなど様々なタイプのイベントに対応したフォームを作成できます。

Webフォームの作成のみならず、顧客管理やメール配信、通信のSSL化などの機能が備わっています。

ただし、無料のベーシックプランでは自社サイトへの埋め込みができないため、WordPressサイトにフォームを設置するなら有料プランを利用する必要があります。

WordPressでフォームを設置できる代表的なプラグイン

WordPressサイトにフォームを設置するための、代表的なプラグインを2つ紹介しておきます。これらのプラグインは日本語対応もしており、国内でも多くのユーザーに利用されています。

1.Contact Form 7

Contact Form 7は、コーディングの知識がなくても簡単にフォームを設置できるプラグインです。

設置項目や自動返信メールなどの基本設定を行うと、ショートコードが表示されます。そのショートコードを固定ページに貼り付ければ、フォームの設置が完了します。

利用しているユーザーが多く開発者も日本人であるためため、不明点が生じた際にインターネットで検索すれば解決策やノウハウを見つけやすいのが特徴的です。

ただしContact Form 7には確認画面がありません。確認画面が必要な場合は、別のプラグイン「Contact Form 7 add confirm」をインストールする必要があります。

そしてデザインをカスタマイズしたい場合には、CSSなどの知識が必要となります。スパム対策も別途行う必要があるので注意しましょう。

Contact Form 7を使ってフォームを設置する方法は、下記にて紹介しています。

Contact Form 7（コンタクトフォーム7）を使って、WordPress（ワードプレス）にフォームを設置

WordPressで企業ホームページやメディアサイトを作成するとき、お問い合わせフォームの存在は欠かせません。WordPressのプラグインの「Contact Form 7」を活用すれば、簡単にお問い合わせフォームを作成・設定できます。

2.MW WP Form

MW WP Formは、機能の使いやすさや柔軟性に定評のある無料プラグインです。Contact Form 7とは異なり、確認画面や完了画面の設置が可能です。フォームに関する設定が一画面で完了します。

入力チェックや書式チェックなどのバリデーション機能が用意されており、ユーザーの負担を軽減できます。また、入力された情報はデータベースに保存され、CSV形式でエクスポートすることが可能です。

脆弱性の修正などは行われていますが、セキュリティ面を強化するなら別のプラグインをインストールする必要があります。

WordPressでフォームを作るときの注意点

ここまで、おすすめのプラグインやフォーム作成ツールを紹介してきました。最後にWordPressでフォームを作るときの注意点を確認しておきましょう。

デザイン

WordPressでフォームを作成する際は、フォームのデザインとサイトのデザインを合わせることが重要です。

サイトとフォームのデザインが統一されていないと、ユーザーに違和感や不信感を与えてしまい、離脱の原因となります。フォーム作成ツールやプラグインを選ぶ際は、自社サイトに合ったデザインのフォームを作成できるものを選びましょう。

WordPressのテンプレートによっては、デザインを変更しにくい場合があるので注意が必要です。

アップデート対応

プラグインを選ぶ際は、WordPressのアップデートに対応しているものを選ぶようにしましょう。

WordPressではアップデートが定期的に行われます。プラグインがWordPressのアップデートに対応していないと、セキュリティに問題が発生する可能性やサイトやフォームの動作にエラーが生じてしまう可能性があるのです。

またプラグインを使用する場合は、アップデートが上手く行われなかったときに備えてバックアップを定期的に行うことが大切です。

WordPressの管理者権限

WordPressの管理者権限を設定して、フォームにログインできる人を制限するようにしましょう。

複数人がフォームを編集できる状態だと、フォームが誤って変更されてしまう可能性があります。顧客情報が漏えいするリスクもあるため、責任を持ってフォームの管理を行えるアカウントにのみ、権限を付与するようにしてください。

スパム対応

スパムメールの発信者は、Contact Form 7などのプラグインのフォームを自動で検出してメールを送信してきます。そのため、あらかじめスパム対策を行うことが必須です。

スパム対策を徹底できていないと、添付ファイルを開くことでウイルスに感染したり、社内の機密情報や顧客情報が盗まれるといった危険性があります。

「Akismet」や「Honeypot for Contact Form 7」はスパム対策におすすめのプラグインです。これはスパムメールを振り分けたり防いだりしてくれます。それ以外にも、画像認証である「reCAPTCHA」などのプラグインを利用するのもよいでしょう。

最適な方法でWordPressにフォームを設置しよう

WordPressのサイトにフォームを設置する方法であるプラグインとフォーム作成ツール。

プラグインは無料のものが多く簡単にフォームを設置できますが、サポートがないためエラーが生じた場合は自社で対応しなくていけませんし、スパム防止などのセキュリティ対策も必須です。

一方、フォーム作成ツールは導入の際にコストや多少の手間がかかるものの、サポート体制やセキュリティ対策、デザイン性に優れたフォームを設置できます。だからこそ、規模や用途に合わせてどちらを選ぶかを決めましょう。

formrunはコードの知識がなくても、自社サイトに合ったフォームを最短30秒で作成できるフォーム作成ツールです。作成したフォームはiframeタグをペーストするだけでサイトに埋め込みできます。

フォームの作成だけではなく、顧客管理や問い合わせの進捗管理も可能なため、業務効率化も期待できますし、セキュリティ面でも安心です。無料で利用できるので、ぜひお試しください。

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