コンテンツの「質」とは?

参加者:
そもそもコンテンツの「質」とはなんでしょうか?
バズるのが質なのか、SEOにひっかかるのが質なのか、読んでコンバージョンされるのが質なのか、みなさんのメディアによって変わると思うのですが。

佐々木氏:
うちの場合は訪問者数がKPIなので、質がそれに影響を与えるものとして考えると、「集客力」がコンテンツの質だと思っています。自然検索でいうと上位表示できる力があるか、SNSでいうとバズ、リファラーでいうと参照数。
これらがコンテンツの「質」だと考えています。

椿氏:
行動したくなることが質だと思います。
SEOだったらQ&Aに対してAを知ったから行動したくなるし、SNSだったらシェアをすることが行動ですし。
読んでなにかをしたくなるというのがすべてにつながってくるかなと考えております。

飯高:
まず僕みなさんに挙手いただきたいんですけど、3日前に読んだ記事で覚えている記事があるよという方は挙手いただいていいですか?

(参加者の1/3くらいが挙手)

通常この質問をすると手を挙げて頂けるのは1割程度なんですが、意外にいますね。

結局テキストコンテンツは水ものです。
いい記事というのはチャネルごとに分けて考える必要はありますが、どんなにいいコンテンツでも読まれないことには価値はないんですよ。

読まれてはじめて炎上するかもしれないし、炎上するということは、知られたということですよね。
僕はいいコンテンツを定義するなら、読まれること、ここだけですね。そのあとはだめだったらやり直せばいい。

参加者:
では、「質」を定量的に言うとしたら?

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飯高:
まずは先ほど話した、読まれることです。次は、読了でしょうね。
ユーザーは満足しなければ離脱します。

悪い記事なら最後まで読むことはないです。
なにかしらの解がそこにあると思って読んでるはずなので、読了が重要です。
かつ、記事からの遷移ですね。

そのWebサイトにいいコンテンツがあると分かったら他のコンテンツも読みたくなりますよね。
定量的に「記事の質」を言うならば、この2つですね。

総括

オウンドメディアを立ち上げるにあたり、重要なのはその「目的」と「運用指針」です。
なぜメディアを立ち上げる必要があるのか、どのようなレギュレーションでやっていくのかをあらかじめ定めておかなければ、記事内容だけではなくメディアの立ち位置そのものもぶれてしまいます。

立ち上げ後は、いかにターゲットユーザーに記事を届けられるかが重要となります。
オウンドメディアの役割は将来顧客になり得る新規ユーザーを獲得することです。
ターゲットユーザーにリーチし、エンゲージメントを高めていくために、認知獲得を目的とする記事、お問い合わせ導線につながる記事というように、記事単位で役割を明確に区別し、計画的にコンテンツ制作・配信を行う必要があります。

オウンドメディア運営においてよく「記事の質」について言及されますが、質の定義も記事の役割によって異なるでしょう。
そして、認知獲得が目的の場合はPVシェア数、リード獲得が目的の場合はコンバージョン数というように、役割が違えば見るべき指標も変わります。
しかし、どのような目的の記事にしろ、根本的にターゲットユーザーの目に触れられない記事は存在していないのと同義で、質以前の問題です。

ディスカッションの中でも言われていますが、まずオウンドメディアを立ち上げる時は誰がターゲットで何が目的なのかを決めましょう。
そしてターゲットにリーチするためにはどのようなチャネルを活用すればいいのかを見極めることが重要です。