「へぇ!すごい!」を生み出すためにやっておく5つのこと

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1. 自分が何者で顧客は誰かを定義する

最初にすべきことは、サービスを提供する自分たちの会社がどんな会社であるかを理解することです。

・ どんな問題を解決したいのでしょうか。
・ どうやって解決しようとしているのでしょうか。
・ ターゲットとなるユーザーは誰ですか。
・ なぜそれがターゲットとなり得るのでしょうか。

こうした問題に対して、できるだけ詳細に答えてみてください。これらの解答は、オンボーディング以外でも必要になります。

2. どうすれば成功と呼べるかを定義する

あなたのサービスは、何を持って成功と呼ぶのでしょうか。正しい目標設定がなければ、成功の定義がないのと同じです。Webの世界におけるユーザーの定着に関していえば、「8週間」というのが一つの目安になります。

3. ユーザーとコミュニケーションを取る

ユーザーとコミュニケーションを取ることは、絶対に必要です。ターゲットユーザーが確定したら、なぜこのサービスを使おうと思ったのか、どこが一番気に入ったか、どこが他のサービスと違うと思うのかを素直に聞いてみてください。フィードバックをもらうことで、オンボーディングで何を取り入れればいいのかがわかり、ユーザー目線のオンボーディングができ上がります。

ただし、オンボーディングに成功したユーザーとだけコミュニケーションを取るのは、いいことではありません。サービスから離脱したユーザーからの声にも、しっかりと耳を傾けましょう。

つまり、アカウント登録は終わっているのに、サービスを1回しか使っていないユーザーや、1回すら使っていないユーザーにフィードバックをもらうのです。そこから、現在のオンボーディングで何が起こっているのかを把握することができます。

4. データを素直に見つめる

ユーザーからの声に加えて、データもしっかりと分析しましょう。データは常に客観的だからです。また、ユーザーからのフィードバックとの相関関係についても分析してみてください。ユーザーの定着に向けた道のりが見えてくるはずです。

5. 諦めずに行動を続ける

オンボーディングに絶対的な方程式というものは存在しません。良いプロセスも、悪いプロセスも存在しません。最初に「へぇ!すごい!」といったユーザーの声を引き出せなかったとしても大丈夫です。試しては改善する、これが正しいオンボーディングに導く唯一の近道です。「へぇ!すごい!」というユーザーからの感動を引き出すのは簡単なことではありませんが、挑戦し、改良を重ねていけば、道は拓けます。

ユーザーをオンボーディングさせる4つのパターン

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さらに具体的にオンボーディングの方法について見ることにしましょう。アプリやサービスのオンボーディングでよく使われているUIを観察してみると、なぜこうしたUIがオンボーディングに向いているのかが理解できると思います。

1.プログレスバー

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Webサービスのユーザー登録をする際には、名前やメールアドレスなどを入力します。サービスを使うためのアカウントを作成するのに、あとどれだけの情報を埋める必要があるのか、プログレスバーで確認できれば、ストレスも軽減されます。

ページネーションも同様に有効です。サービスの使い方を説明するプロダクトツアーや、会員登録のプロセスでは、あとどれくらいのページを遷移すれば実際にサービスを使うことができるのかを明示しておいたほうが、離脱率が減ります。

2. ホットスポット

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Webサービスのオンボーディングでよく使われているものにホットスポットがあります。
これは、具体的に今からどこをクリックすればいいのか、ユーザーの次のアクションを誘導するものです。ツールチップやポップアップほど主張が強いものでもないので、ストレスなく次の行動を示してあげることができます。

ユーザーは、すでに使い方が分かっていて、ホットスポットが煩わしいと思ったら、いつでもホットスポットを消してサービスを操作することができます。

3. ようこそメッセージ

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ようこそメッセージはオンボーディングの世界ではあらゆるところで見かける「定番」となっています。アプリを一番最初に起動したら、最初だけ「ようこそ」と表示してログインをさせたり簡単な機能を紹介していきます。

4. プロダクトツアー

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プロダクトツアーはサービスをとおしてどんなことができるのかをもっともスムーズに紹介するだけではなく、「へぇ!すごい!」というユーザーの声を呼び起こし、このサービスによって生活がどんなふうに便利になるのか、イメージを喚起させてくれます。

最近では、ようこそメッセージと合わせて簡単なスライドで3~5枚のスクリーンで機能を紹介するオンボーディングの手法が定着しています。