ソーシャルメディアの活用事例

モデル企業:某地域の郷土・文化を中心に魅力を伝えるアンテナショップを運営するB社
  
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【課題編】アンテナショップB社が抱えていた課題

1. 顧客、外部の消費者と個別にコミュニケーションをとる機会がない
2. 出展企業の商品購入の場がない

従来は、そもそもプロモーション活動の一環として、ソーシャルメディアを情報発信の場として積極的に使う発想が運営側にありませんでした。

そこで、お客様の業務改善に携わるにあたり、トリプルメディアを連携させて情報発信することが既存顧客の育成(既存顧客離れ阻止)やブランディングの浸透につながり、結果的に新規顧客獲得へとつながる提案をしました。その際、アーンドメディアであるソーシャルメディア策を実施することになりました。

その際、ポイントとしたのは、画像を用いて視覚と感性に訴えかけるブランディングができる点です。

そして、画像がタイムラインに1つずつ配置されるのではなく、多くの画像が見られるようにデザインされており、ユーザーは自分やフォローした人が投稿した画像をまるでアルバムを見るかのように閲覧できるという特徴から「Pinterest(ピンタレスト)」を採用しました。

参考:
ピンタレスト【Pinterest】|ferretマーケティング用語辞典
  

【解決編】アンテナショップB社が課題を克服して

1. ソーシャルメディア(Pinterest)の活用により90名のファン数を4063名に引き上げる
2. 出展企業の売り上げ増加

【課題解決】ツール選定について

B社が採用したPinterestは、ビジュアルコンテンツの種類がインスタグラムより多く、写真や動画に加え、コラージュやインフォグラフィックス等ユーザーに合わせてコンテンツの種類が選択できます。

Pinterest上で、「該当地域の食べ物・風景」といった特徴がユーザーに伝わるボードとともに、アンテナショップに出品している企業・メーカーの商品画像を掲載するボードを作成して投稿しました。

その投稿を通じて、「風光明媚な場所」「その地域で生活する人々の表情」、「おいしい名産品」等があり、画像を用いて情報発信を行うことで最も魅力的な形で消費者にアピールすることができる点が魅力です。

ここで、よく質問されるのが「なぜインスタグラムではなく、Pinterestを選んだ」理由です。
以下を参照ください。

ポイント|インスタグラムではなく、Pinterestを選んだ理由

大きな理由は、ユーザーがどのような目的でツールを活用するのか、という点にあります。
インスタグラムの主な利用目的は、コンテンツを自ら作り、世界観を発信することです。それに対して、Pinterestは興味があるコンテンツを集めてシェアすることが主な利用目的で、保持する情報量の多さを示すことに向いています。

画像がタイムラインに1つずつ配置されるのではなく、多くの画像が見られるようにデザインされており、ユーザーは自分やフォローした人が投稿した画像をまるでアルバムを見るかのように閲覧することが可能です。そのため、ユーザーの琴線に触れる写真を提供できる可能性が高まります。

  

【課題解決】施策詳細とKPI/KGI設定について

この施策のKGIを認知度の拡大や集客に、KPIをPinterestのアカウントのフォロワー数や投稿画像の「リピン」数の増加に設定しました。

目標達成のために、自社のターゲット層に共感される画像を多く投稿する、ユーザーの投稿に対し積極的にリアクションするといった施策を講じました。

商品写真を投稿する場合は、ユーザーのセンスや願望に共鳴するような画像を用います。

例えば、子ども向けの飲料を扱う企業であれば、「自社の商品のおいしい摂取法」や空き容器を用いた小物入れ等の「工作」のボードを作って、子どもがいるユーザー・健康やDIYに関心のあるユーザーに訴求するように仕掛けていきます。

このように積極的に画像を投稿することはもちろん、関連する画像を投稿したユーザーの画像を自分のボードに追加することでアカウントの存在をユーザーに知らしめ、KPIを達成する足掛かりとしました。その結果、ファン数を4063名に引き上げることに成功し、出展企業の売り上げ向上にもつながりました。