チャットボットを活用したコンバセーショナルフォーム

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※ Source: Pexels (Free Photo)

こうした従来の入力フォームのデメリットを解消するのが、コンバセーショナルフォームです。

会話型インターフェイスには、AppleのSiriやAmazonのAlexaのような音声アシスタント型と、SlackbotやFacebookのM、MagicやKikのようなチャットボット型のものがあります。
チャットボット型には、AIを活用したものと、事前に定義された回答を示すだけのものがありますが、コンバセーショナルフォームは相手の情報を聞き出すという明確な目標があるので、後者のシステムで運用されることがほとんどです。

space.ioが公開しているコンバセーショナルフォームのサンプルにアクセスすれば、従来のフォームとの比較がしやすいと思います。

コンバセーショナルフォームのメリット

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▲ Credit: Livechat Inc.

コンバセーショナルフォームは、従来の入力フォームが持っていた問題点をうまく改善することに成功しています。

1. 1つの入力項目にフォーカスできる

まず、ユーザーは1つの質問事項に対して一問一答形式で答えていけばいいので、やりとりのキャッチボール(いわゆる「インタラクション」)がよりスムーズに行われます。

例えば、「お名前は?」と聞かれれば「山田一郎です」と答えればよく、ラジオボタンやチェックボックスなどの複数の選択肢がある場合にも、同様に複数の項目を提示してくれるので、ユーザーはどれに該当するかを答えればいいわけです。

しかし、そうしながらも、次の質問はこの質問に答えるまで登場しないので、ユーザーは目の前の質問に集中することができます。

2. 入力の間違いをその場で指摘

一問一答形式でフォームの入力が行われれば、基本的には入力の間違いをその場で指摘してくれます。しかも、人間的なやりとりでです。

例えば、Gmailのアドレスを「gmail.co」と入力してしまった場合に、「メールアドレスが有効ではありません」といった文句ではなく、「もしかして、gmail.comではありませんか?」といった柔軟なやりとりを行うこともできます。

チャットボットがAI搭載型のシステムを使っていれば、より柔軟な形でユーザーへのフィードバックを行うことができます。

3. やりとりが気軽で安心

従来型の入力フォームはどうしても無味乾燥した印象を持ってしまいますが、コンバセーショナルフォームであれば、いつも使っているLINEやMessengerのインターフェイスとなんら変わりはないので、余計なオンボーディングを行う必要もありません。
また、相手が人間ではないとはいえ、会話でやりとりを行うので、入力フォームを自分で入力するような「苦労して入力している」ような感覚がなく、気軽にやりとりを行うことができます。