「予算をかけずに自分でホームページを作成したい」という個人事業主や中小企業の担当者は多いはずです。ただし、自分で作成するためには、"まずどういったスキルが必要なのか"すらわからず、その時点で挫折をしてしまう方も多いのではないでしょうか。

今回はこれから知識を付けたいという方に向けて、Webページ作成の基本的な流れと作成のために必要な6つのスキルをご紹介します。

WordPressのようなCMSの登場により、誰でも無料でホームページを制作できるようになりました。ぜひ、この機会に必要なスキルを学び、魅力的なホームページ制作を実現させてください。
  

ホームページ制作の基本的な流れ

そもそも、ホームページ制作はどのような流れで進めるのでしょうか。まずは、基本的な流れからご紹介します。

●作成前

・ターゲットやペルソナ、ゴールを設定する
・コンセプトを決定する
・Webページのタイトルやキャッチコピーを決める
・制作ポリシーを決める
・サーバー・ドメインを取得する

作成に取りかかる前に、まずはホームページ全体をとおして、どのような成果を得たいのかがはっきりしていなければ掲載すべき内容も定まらないという理由から、ホームページの土台となる方針やコンセプトを固めます。

●Webページの見た目を作る

 ・サイトマップを作る
 ・ページのレイアウトを決める
 ・CMSの設定をする

ページの設計図である「サイトマップ」を作り、ページレイアウトを決めていきます。ホームページを制作・運用していくにあたり、それを管理するシステム「CMS」を利用する場合はユーザー情報など基本的な設定を行いましょう。

●Webページの内容を作成する

・コーディングする
・ロゴやバナーを作成する
・ブラウザごとの動作チェックを行う
・テストサーバーで確認する

そして、デザインが固まったら、続いてホームページの中身を制作していきます。ロゴや画像といった素材をもとに、HTMLと呼ばれる言語などを利用してコーディングを始めます。

●Webページを公開した後の作業

・検索エンジンに公開を知らせる

ホームページを公開した後は、Google Search Consoleなどを利用し、検索エンジンページを公開したことを知らせます。この作業を行うことで、検索エンジンに正しくページを読み込んでもらい、検索結果に表示されるようになります。

参考:
ホームページの制作フローを徹底解説|ferret
  

Webページ作成に必要な6つのスキル

では、ホームページを制作するにあたり、具体的にどのようなスキルが必要なのか、について解説します。下記6つのスキルをご覧ください。
  

1. HTML

HTMLとは、Webページを表現するための言語であり、タグと呼ばれる要素で構成されています。ホームページに掲載されるテキストや画像といった情報を、どのようなブラウザからでも見れるようにするための共通言語のようなものだと認識するといいでしょう。

HTMLはシステムの動作を指示するプログラミング言語と異なり、文章がどの位置にあるか、ページの構造はどうなっているかといった情報を表現しています。

参考:
ホームページ制作初心者のためのHTMLタグの基礎知識・書き方がわかる記事5選|ferret

こちらの記事では、プログラミングの専門的な知識がなくてもわかるHTMLタグの基本知識を解説していますので、ぜひ本記事と併せてご覧ください。
  

2. CSS

CSSは、Webページ上でデザインを表現するために用いる言語です。HTMLだけでは表現できない、文字のフォントやカラーといった情報を表現することができるので、よりデザイン性の高い見た目のホームページに仕上げることができます。

3. JavaScript(ジャバスクリプト)

JavaScriptは、ホームページ上で動きを表現するための言語です。

例えば、マウスカーソルが動くのに合わせて変化するアニメーションやページクロールに合わせてついてくるバナーなど、動きのある要素はHTMLCSSでは基本的には表現できません。ただ、JavaScriptを利用すればこうした動きを表現できるので、より高度なWebページへと仕上げることができるでしょう。
  

4. SEO(Search Engine Optimization)

SEO(Search Engine Optimization)は日本語では「検索エンジン最適化」と訳され、自社のサービスに合った検索キーワードの検索結果にホームページが表示されるようにする手法を指します。検索結果の上位に表示されることで、ホームページへのアクセスを増やすことができるため、集客施策の1つとして活用されています。

SEOでは、検索エンジンがホームページのどの部分を評価しているのかを知り、高く評価されるようにページ内部の構造を含めて調整していく必要があります。
  

5. アナリティクス

ページへのアクセス数やユーザーがどのようなページを見ているかを知ることで、Webページで改善すべき点が見えてきます。

こうしたデータの分析を「アナリティクス」と言い、Webページの改善には欠かせません。また、競合他社のWebページを分析することで、自社の売り出すべき点も見えてきます。より大きな成果をホームページを軸に挙げたいという人は、ぜひアナリティクスのスキルを磨くことをオススメします。
  

6. ライティング

ホームページのトップに掲載するキャッチコピーやサービス紹介に掲載する紹介文の作成の際には、もちろんライティングのスキルが求められます。特に、キャッチコピーはホームページ全体の印象にも大きく関わる重要な要素のため、他社の事例やから学んだり、修辞法などの文法を学び、コピーライティングのスキルを磨くことが求められます。