「もっとコンテンツを充実させたい」

ブログメディアやオウンドメディアを運営しているWeb担当者であれば、キラーコンテンツを増やしてより多くのアクセスを見込みたいと考えているのではないでしょうか。

実際はライターの確保や費用などさまざまな面で制約があり、Web担当者が期待している以上にはコンテンツ量を増やせないという問題が起こりがちです。

そこで注目したいのが、「UGC」によるコンテンツの拡充です。
UGCをバランス良く取り入れることができれば、スタッフを疲弊させることなくコンテンツを更新できる可能性があります。

今回は、「UGC」の基本概念と、どうすれば「UGC」を増やすことができるのかを解説します。

コンテンツマーケティングを加速させる戦略「UGC」とは?

「UGC」とは、User-generated content(=ユーザーが作成したコンテンツ)のことで、成長しているメディアの多くが取り入れているコンテンツタイプや、その手法のことを指します。

ブログメディアやブランドがカスタマーやファンが作った写真や動画をシェアすることで、外部の認知度を高めるだけでなく、好感度を獲得することもできます。
ブランドであれば、そのブランドの商品を身につけているユーザーの写真を拡散する、といった具合です。

ただ、以前にも増してコストを抑えてカスタマーに波及できるようになった現在、多くのコンテンツマーケターは短期的な視点で戦略を立てようとします。
例えば、ユーザーが作成したコンテンツでインスタグラムやTwitterで「いいね」を獲得するのは、それほど時間がかからないかもしれません。

しかし、UGCとはどんなときでも廃れることのない、ユーザーと長期的な関係性を築くための戦略であると捉えるべきです。
実際に、Adweekによれば、93%のカスタマーがUGCは物品を購入する際に役立っており、一方でDMNはミレニアル世代の86%がUGCをブランドの質を評価するための重要な要素であると考えています。

UGCとは結局のところSNSで流れているようなコンテンツをうまく自分たちの情報チャネルに取り入れることなので、情報の受け手としてのユーザーにいかに発信してもらうか、という工夫が長期的な戦略構築の鍵となります。
そして、ユーザーが自発的に発信すればするほど、ブランドの価値が高まっていくという循環が起こるのです。

UGCの種類

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画像引用元:pexels.com

メディアの種類が多様に広がっている現在、UGCの種類を押さえて、コンテンツタイプごとにどのように情報を取り入れていくべきかを考えることが重要です。
ここでは、UGCの種類を、参考となる具体例も挙げながら紹介していきます。

1. ビデオコンテンツ

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スクリーンショット:2017年10月

コマースサイトやランディングページを運営したことがある人なら感じたことがあるでしょうが、コンバージョン率はランディングページ上に配置された要素によって上がったり下がったりします。
その中でも特に重要なのが、テスティモニアル(testimonial)ソーシャル・プルーフ(Social Proof)と呼ばれるコンテンツです。

テスティモニアルとは「証言」の意味で、ソーシャル・プルーフとは「社会的証明」の意味です。
どちらも、そのブランドや商品が社会的にどれだけ証明されているのかを示すもので、Amazonのレビューに当たるものです。

一般的に、心理学的な理由により、商品を購入するときには、第三者による声があったほうが、ユーザーは購買活動に踏切やすくなると考えられています。
実際、Nielsenによる研究によれば、ユーザー92%は同僚や友人による推薦や口コミがあれば信用し、さらに70%は知らないひとであっても信用してしまうという事実が明らかになっています。

Amazonでも、2008年から動画によるカスタマーレビューが行われるようになった他、テレビ東京をはじめとして多くの新聞社や報道機関が、ユーザーによるビデオ投稿を受け付けています。

2. 画像コンテンツ

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スクリーンショット:2017年10月

インスタグラムに代表される写真投稿ツールが台頭したことにより、以前にも増して画像コンテンツの重要性が増してきています。

インスタグラムを活用した企業やメディアは多いかと思いますが、ユーザーを巻き込んでUGCの大量生産を行うような戦略を取るのは難しいと感じているひともいるかもしれません。
インスタグラムは、コミュニティ形成に活用できる「ハッシュタグ」が頻繁に利用されています。
ハッシュタグをうまく活用することでUGCの生産を促すこともできます。

例えば、星野リゾートのリゾナーレ八ヶ岳では、「インスタグラム宿泊プレゼントキャンペーン」と題して、特定のハッシュタグをつけて写真を投稿したユーザーに宿泊をプレゼントするというキャンペーンを実施しています。
投稿に「#ほっこりごはん」もしくは「#ごほうびリゾナーレ」をつけるだけという簡単なルール設定にしてあります。

スマートフォンのカメラの性能は飛躍的に向上しており、誰でもある程度質の高い画像が撮影できるようになってきています。
アパレルや旅館など、ビジュアルが重要な業種は特に、UGCの画像コンテンツ活用方法を考えてみるといいかもしれません。

3. テキストコンテンツ

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スクリーンショット:2017年10月

ビデオや画像が台頭してきてはいるものの、テキストコンテンツもさまざまなマーケティング分野で活用されています。

UGCのテキストコンテンツ成功事例に、「お〜いお茶 新俳句大賞」が挙げられます。

「お〜いお茶」を飲んだことがある人なら見たことがあるかもしれませんが、お〜いお茶の側面には、ファンから寄せられた俳句が載せられており、パッケージごとに違った俳句が掲載されています。
一般的に認知されている商品に自分の俳句が掲載されるかもしれないと期待を持ってもらうことで投稿を促しています。

ユーザーが発信しやすい形を考える

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画像引用元:pexels.com

ブログメディアのコンテンツ量を増やす際、多くの場合は「寄稿」という形でUGCを募ろうとしますが、それが本当に正しい戦略なのかは、再考の余地があるかもしれません。
ブログメディアでの「寄稿」とはまるごと1本の記事を無償で提供してもらうという意味であり、それが必ずしもユーザーが提供する対価と見合っているとは言えないからです。

一方で、先に挙げたようにAmazonでのレビュー動画、星野リゾートのインスタグラムキャンペーン、お〜いお茶の新俳句大賞のように、ユーザーが参加しやすい、ユーザーが発信しやすいプラットフォームを整えることができれば、UGCは自然と螺旋状に増大し、マーケティングにも役立ちます。
キャンペーンも活用しながら「ユーザーの声」を引き出し、コンテンツ化して上手に活用することで、ブログメディアであっても爆発的な成長が見込めるようになるでしょう。

まとめ

現在集まっているチームメンバーだけでコンテンツを作り続けることに限界を感じてきたら、UGCをコンテンツチャネルに取り入れる戦略も考えてみましょう。
マーケットが自発的にコンテンツを生み出すようになれば、あとはメディア側でコンテンツの管理をしていけばいいのです。

インスタグラムやTwitterは、さまざまな企業が上手にキャンペーン施策を打っています。
そうしたケースも研究しながら、UGCをうまく取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考:
SNSを活用した「ファン獲得」手法「アンバサダーマーケティング」とは?基礎知識と事例を解説