Section2. プランニング

6. ムードボードを作成しよう

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画像引用元:Saffron Avenue

大まかなイメージが決まってきたら、今度はムードボードを作成してみましょう。

*ムードボード(Mood Board)*とは、デザインのイメージをわかりやすく視覚化して共有することができるように、雰囲気を共有するためのものです。
ムードボードは、アイデアやコンセプトを紙面にまとめてコラージュしたもので、インテリアやファッション、グラフィックデザインなどの分野では多く利用されています。
イラストや写真、カラーパレットやテクスチャ、場合によっては言葉で注意事項を入れておきます。

文字ベース・会話ベースでデザインコンセプトを話し合うと、イメージの違いに齟齬が発生しやすくなります。
あらかじめムードボードを作成しておけば、*「このような方向性でブランドイメージを作成しよう」*と方向性が決まるので、スムーズに事を進めやすくなります。

7. デザインコンセプトを作成しよう

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画像引用元:pexels.com

ムードボードを作成したあとは、デザインコンセプトを決めましょう。
コンセプトは文字どおり「概念」であり、デザインの特徴を決める実験的なモデルです。

ムードボードを作成することで、ビジュアル面での方向性が決まりますが、デザインコンセプトはより具体的なものです。
この中にはロゴデザイン、Webサイトであればボタンやヘッダーなどのデザインも含まれます。

ただし、デザインを行う際に、見た目の心地よさから入ってしまうと失敗してしまうことがあります。
Appleのプロダクトのように、優れたデザインには*「なぜそのようなデザインか?」*が明確に答えられる必要があります。
この点に関しては、マーケティングコンサルタントのサイモン・シネック氏のTEDトークを見ておくとよいでしょう。

参考:
エレベーターピッチとストーリーテリング、ホームページはどちらの形式で作ったほうが効果がある?

Section3. ブランドデザイニング

8. ブランドビジュアルをデザインしよう

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画像引用元:VZP Visual Concept

ブランドを構築する作業というのは、面倒で時間を浪費してしまうもののように思えるかもしれませんが、実際にブランドデザインをやり始めてみると、楽しくてどんどん進んでしまいます。

デザインポリシーが決定したら、いよいよブランドビジュアルを決めていきましょう。
手始めにロゴデザインから始めるとよいでしょうが、ロゴデザインも単に頭に思い浮かんだデザインにするのではなく、デザインコンセプトに合うイメージでロゴを作成してみましょう。
コンセプトがあらかじめ策定されていれば、正しい方向性に向かっていることに自信が持てますし、最終的には全体の雰囲気の統合性もピタッと合うので、費用対効果が高くなります。

ただし、いきなりIllustratorでベクターデータのロゴを作ろうとすると、行き詰まってしまうことがあります。
紙とペンを用意して、アイデアをスケッチしてからデータ化する方法を検討してみましょう。

9. デザインポリシーを作成しよう

*デザインポリシー(Design Policy)*とは、正確なブランド表現を行うために、ロゴの使用にあたっての注意点やカラーバリエーションなどを厳格に決めたものです。
厳格さという点で言えば、ムードボードやデザインコンセプト以上にデザインに関してきっちりと取り決めたものになります。

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スクリーンショット:2017年11月

例えば、上の図は株式会社DeNAのロゴ仕様に関するデザインポリシーです。
ロゴの表示色やカラーバリエーションをしっかりと取り決めるだけでなく、サイズやロゴの使用禁止例(レギュレーション)などを明確化することで、ブランドイメージの毀損をなくしていく効果があります。

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スクリーンショット:2017年11月

ブランドデザインは、自社のデザイナーだけでなく、一般のメディアやデザイナーを巻き込むことを想定していくことが大切です。
デザインポリシーがあれば、間違ったブランドイメージが一人歩きすることを防ぐことができ、素早い時間でブランドイメージを構築する手助けになります。