リスティング広告を行うのであれば、LP(ランディングページ)をつくることをおすすめします。通常のホームページリンクさせるのではなく、リスティング広告専用のLPを作成しますと、コンバージョン率を高めることができます。

本記事では、LP作成により、成果が改善した事例をご紹介します。

事例:通常のホームページとコンバージョン率を比較

事例サイト概要

事例LP:留学デビュー
どのようなホームページか:若年層の女性をターゲットにした海外留学比較サイト

改善結果

【改善後】
CVRが既存サイトと比べ139%向上

【ホームページの目的】
・留学に関するコンテンツへの誘導、または資料請求。

【ポイント】
ファーストビューで全てが伝わるような構成に。
・ターゲットを若年層の女性に限定。
・留学経験のある女性に体験談をヒアリングし、リアリティのあるコンテンツを追求。

STEP1 課題~内容が多すぎることも問題

弊社のグループ会社では、インターネットで留学情報を探している人に向けて、世界各国の留学情報を発信するポータルサイトを運営しています。実際に留学体験をもつ女性からヒアリングをし、口コミ情報なども多数掲載し、順調にアクセスを伸ばしています。

そのため、女性の留学に関する情報量はかなりの領域で網羅し、ここを見ればたいていの情報は手に入る、とまで成長しました。いっぽうで、内容が多岐にわたるため、ユーザーはどこを見るべきか迷ってしまい、留学プログラムを紹介するゴールまで、たどりつかないことも増えてきました。

そこで、ホームページを回遊させるのではなく、圧倒的な情報量をつめこんだ、縦に長い単一ページLPを作り、既存ホームページと成果を比較してみることにしました。

STEP2 改善~ターゲットに配慮したLPの制作

Googleアナリティクスでコンバージョン分析

まずは、Googleアナリティクスや申し込みの状況から、成果の現状を把握しました。すると、コンバージョンしているユーザーには次の傾向があることがわかりました。

・「留学」や「ワーキングホリデー」などのビッグキーワード経由。
・大学生~社会人2年目の女性が多い。

これをふまえて、LPで留意すべきポイントを整理しました。

ターゲットユーザーの設定

競合・自社分析をふまえて、ターゲットユーザーを大学生~社会人2年目の女性に限定しました。そして、せっかく作るわけですから、通常のホームページよりも、シンプルでわかりやすい内容をめざしました。とくに、「行動力はあるし好奇心も旺盛。でも面倒な事が苦手」なタイプの女性をメインのターゲットとして想定しました。

さらに、行動パターンやどういうTVを見るか、好きな色は・・・、などより具体的にターゲットのイメージをふくらませました。そのうえで、次のことを意識して制作しました。

・解りやすさ
・親しみやすさ
・好奇心をくすぐる
・「とにかく簡単に!友達に説明する感覚」を重視。

LP制作時に留意したこと

さて次に、どのような構成にするべきかと考えました。そこで私たちは、留学経験のある知人や友人に聞いてみることにしました。

すると、「どんな勉強をして、社会の役に立って…」みたいな話ではなく、「日本人女子はモテる」「連日パーティに呼ばれる」というような、他のホームページではあまり見かけないようなことが聞きたい、ということでした。

まったくの予想外でした。一般的なつくりではマズイと直感し、体験談はすぐに目についた方が良いと考え、トップにおく構成に変更しました。

それ以外でも、以下のことに気をつけてデザインや文章を作りこみました。費用や期間など、とにかく具体的にイメージしやすいようなものを強調するようにしました。

・設定したユーザーイメージの趣味嗜好を反映させる。
・メインビジュアルは日本にはない景色を用い、ひと目で留学をイメージさせる
・ピンクやハートは惜しみなく使う。