デザイナーからSEO事業子会社の社長へ

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飯髙:
サムライファクトリーでは、どのような業務をされていたんですか?

大柴 氏
最初は「忍者ツールズ」に関する業務やホームページ制作の案件、受託案件もやっていました。たまたま受けた案件で大成功したことがきっかけで、SEO事業の子会社の社長をやってたときもありましたね。

飯髙:
デザイナーからSEO事業?
全然想像できないんですが、そもそもどうしてSEOの案件が降ってきたんですか?

大柴 氏:
いくつかの取引先の広告代理店さんから、「SEO対策をやってほしい」と言われるようになったんですよ。

なぜかというと、「SEO」で検索すると僕たちサムライファクトリーのホームページが1位に出てきていたんです。でもその頃SEO事業はやっていなかったんで、ホームページを開いてすぐ見えるところに「SEO事業はやっていません」ってわざと書いてました(笑)

飯髙:
それは面白いですね(笑)

大柴 氏:
当時からみんな遊び心がありましたからね(笑)
ただあるとき、たまたまホームページ経由で問い合わせがきた案件を、社長の気まぐれで「1件だけやってみるか」という話になったんです。

受注したクライアントからあるビッグワードを依頼されて、3日で1位表示まで持っていきました。そうしたら、クライアントも喜んでくれて。「これだけ喜んでくれるならやってもいいかな」「他にも引き合いがあった案件をやってみるか」という話になり、SEO事業を本格的に始めました。

サムライファクトリーはBtoCのイメージを持たせておきたかったので、BtoB向けにコンソートというSEO事業の子会社を設立し、僕が社長になりました。コンソートの由来は、「comfort」と「sort」で「快適な並べ替え」。単純ですよね(笑)

飯髙:
分かりやすくていい名前です。今、その会社はまだあるんですか?

大柴 氏:
今はないですね。途中でサムライファクトリーが吸収して1事業としてやっていたんですけど、何年か前に事業ごと売却しました。

「リンクを使ってお金は使わない」SEO対策

飯髙:
それにしても、ビッグワードを3日で1位表示までもっていくというのはすごいですね。

先ほどサムライファクトリーさんも「SEO」のキーワードで1位表示だったとおっしゃっていましたが、SEO対策はせずに1位だったんですか?それとも狙ってキーワードをとっていたんですか?

大柴 氏:
キーワードは狙っていましたね。社長の篠田は「お金をかけないマーケティング」を考えていました。最初は「Yahoo!カテゴリ」で上位に表示されるように「会社名を“0”から始める」みたいな。ディレクトリ型検索のときの、初期SEO対策ですよね。

それからロボット型検索が主流になって、いろいろと検証した結果「リンクだな」ということが分かりました。そこで、アクセス解析にnoscriptタグを入れて、その中にリンクを貼っていました。

noscriptタグは、ホームページを訪れたユーザーのブラウザがJavaScriptに対応していない場合に代わりの内容を表示するためのタグで、このタグの中にキーワードやリンクを入れても、ブラウザ上では表示されないんです。ただ、Googleクローラーはキーワードやリンクを認識してくれるので、検索結果の上位に上がるという方法です。最初は「アクセス解析」のキーワードで順位を上げたくてやっていたんですよね。

飯髙:
なるほど、社長の考えもあっての成果だったんですね。
正直、SEO事業としては1位だと思っていましたよね?(笑)

大柴 氏:
それは正直…そう思ってました(笑)

今でも1位だったと自慢できるくらいSEO事業はバリバリやっていたんですけど、社内外問わず、こんな風に説明していたんですよ。「僕たちは豆腐を作って大量にできるおからを卯の花にして売っているだけで、最初から卯の花を作ろうとしているわけじゃない」って。
…分かりにくいですよね?

飯髙:
ちょっと分からないです(笑)

大柴 氏:
そうですよね(笑)

ここでいう豆腐はアクセス解析ツールで、卯の花がリンクです。さきほど説明したように、アクセス解析ツール(豆腐)を提供していると、そのツールの中にnoscriptタグ(おから)を入れて、リンク(卯の花)を売ることができる。だけど、僕たちはリンクを売るためにアクセス解析ツールを提供しているわけじゃない、ということです。
だから、これが「何としてでもリンクを作らなきゃダメだよね」って話になっちゃうと、それは本末転倒で、僕たちのやるべきことではないかな、と思ってたんです。

飯髙:
あくまでSEO事業のための被リンク」が主軸ではなかった、ということですね。

大柴 氏:
そうですね。ただ、このリンクでマネタイズできれば、本来のアクセス解析サービスの広告を減らしたり、課金が必要な機能を無料で利用してもらえるようにできるかもしれない。

一般ユーザーにストレスのない、より良いサービスを提供し続けることが目的でした。