ユーザーの行動を可視化する「ヒートマップ」は、多くの企業がGoogleアナリティクスと併用してアクセス解析に利用されている人気ツールです。

Webサイトに訪問したユーザーがページのどの部分を見たかなどが視覚的に分析できるので、Googleアナリティクスよりも気軽に利用できるのがメリットです。

とはいえ、無料から有料まで多くのヒートマップツールが提供されているのでどれを選べばいいか悩む担当者も多いでしょう。

そこで今回は、ヒートマップ初心者に向けてヒートマップの基礎知識を解説したうえで、気軽に導入できる無料ヒートマップツールを5つご紹介します。

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ヒートマップとは

ヒートマップとは、Webサイトに訪問したユーザーの行動や反応を視覚化するツールです。サーモグラフィーを利用し、ユーザーがスクロールを止めた部分やクリックした部分を色付けし、ユーザーインサイトを直感的に理解できるようにします。

ヒートマップはデータの数値を強弱で色分けします。ただし、分析するのはWebサイト全体ではなく、特定のWebページです。そのためより深く分析したいトップページやLPなどにヒートマップを設置するのが一般的です。

ヒートマップのメリット

ヒートマップの機能を活用するメリットについて解説します。

ユーザーインサイトを分析できる

ヒートマップでは、主にどこまでスクロールされたか分析するスクロールヒートマップ、マウスの動きを分析するマウスムーブヒートマップ、クリックされた場所を分析するクリックヒートマップ、よく読まれた場所を分析するアテンションヒートマップの4つの機能があり、これらによってユーザーの*「熟読エリア」「終了エリア」「クリック位置」などを視覚化して確認*できます。

ユーザーインサイトはユーザー自身も把握していないことが多く、言語化が難しい部分です。それでもユーザーの行動を分析すれば「どの部分をじっくり読み、どこで離脱し、何をクリックしたか」がわかるようになり、ブラックボックス化しがちなユーザーインサイトを見える化できるのです。

Webサイトの改善ができる

ヒートマップユーザーインサイトを把握することによりWebサイトの課題が浮き彫りになり、改善すべき場所もわかるようになります。

ヒートマップには解析機能以外にもWebサイト改善に適しているABテスト機能や、エントリーフォームの離脱箇所を測定する機能などもあり、ヒートマップツールによってはユーザーの行動に基づいたサイト改善が可能です。

同じツール内で分析から改善までワンストップで行えれば、Webサイト運営がしやすくなり業務効率化にもつながります。

コンテンツの最適化でCVが上がる

ユーザーインサイトを分析し、Webサイトを改善することによってコンテンツの最適化が実現し、CVが上がります。せっかくWebサイトに多くのコンテンツを掲載していても、ユーザーにきちんと読まれるコンテンツになっていなければ効果は期待できません

ヒートマップでユーザーの行動を把握し、よりターゲットに響くコンテンツを提供できるように改善を重ねていきましょう。そうすれば自然とCVが高まっていきます。