“いままでと異なる広告主”が見つかるネイティブ広告の可能性

takahiro-8.jpg

飯髙:
たしかにそうですね。そういったメリットを理解していても導入できない媒体社がいるのも確かです。その原因ってどこにあるのでしょうか?

高広 氏:
まず挙げられるのは、最初にお話したとおりビジネス戦略を立てられる担当者がそもそも居ないこと。そして、どういう売り方をして運用するのかをイメージできないと導入が難しいからかもしれませんね。

運用に関して言うと、ネイティブ広告をどうやって運用したら良いのかわからないということもあるでしょう。そして、どこに販売したら良いのかがわからないこともあるかもしれません。

この営業先がイメージできないというのは、「既存のお客様」の中から探してしまうからです。

僕が媒体社の人たちに勧めているのは、自分たちの媒体にある広告主リストを並べて、オウンドメディアやソーシャルメディアをやっているか、YouTubeをやっているかなどをチェックすることです。そういったコンテンツを自社で持っている企業はネイティブ広告で出稿できる可能性が高いのでリスト化して営業をかけられます。

ビジネス戦略と運用、営業がワンセットになっていることを理解していないと導入できません。あくまで、広告枠で販売する広告の1つがネイティブ広告であり、それらをPMP取引などを用いて上手くとりまとめて販売するのかが大切です。

まとめ

メディアの価値は「コミュニティ形成力」であるという高広 氏。そのコミュニティ形成力を活かして「広告枠」を販売しマネタイズすることがビジネス戦略上重要です。

それを実現する方法が、メディアの成長ステージに合わせた戦略の立案です。メディアの規模が小さい段階では純広告からスタートし、メディアの規模が大きくなるにつれPMP取引を用いて品質の高い広告を掲載し、運用自体はプログラマティックに行うというように。

広告商品や取引形態は多様化していますが、あくまでメディアのポリシーにあった読者を集めることが大切です。そして、メディアを読みに来た読者にとって自然に受け入れられる広告を掲載することが大切です。ネイティブ広告はそういったユーザー目線の広告の1つとして理解し、活用してみましょう。

株式会社スケダチはこちら
Sharethroughはこちら

Photo by 青木勇太