アクション前提のサービス設計による、マーケティング活用との相性

皆さんがお気に入りのアイデアを見つけ、行動に移せるようにすることが私たちの使命です
引用元:会社 | Pinterest Newsroom

上記の通り、「行動」につなげてもらうことが、Pinterestのそもそもの目的なのです。
こうした特徴は、「商品の購入」や「サービスの利用」というゴールへとユーザーを導きたい企業にとって、非常に親和性が高いといえます。

具体的には、どのような活用可能性があるのでしょうか。

リッチピンの活用で広がる、マーケティングにおけるPinterestの可能性

Pinterestにおいて、非常に重要な機能が「ピン」です。これは、Webページのブックマークのようなもので、この機能を通じて、アイデアを保存するだけでなく、ユーザー同士のつながりが促進されます。

ピンをクリックすることによって、画像元のWebサイトリンクし、詳細な情報を確認することができるようになっています。ユーザーと企業のWebサイトをつなぐ上でも、非常に重要な機能です。

そして、こうしたピンに、より詳しい情報を追加できる機能があります。それが「リッチピン」です。

image1.jpg
商品価格や在庫状況、購入先などの情報を含んだプロダクトピン
引用元:リッチピン | Pinterest for Business

2018年4月現在、リッチピンには、以下の4種類の機能があります。

  • プロダクトピン
  • レシピピン
  • リーディングピン
  • アプリピン

こうしたリッチピンを利用することによって、企業のマーケティングの可能性が広がります。

参考:
リッチピン | Pinterest for Business

リッチピンを使うことで、ユーザーと自社製品、サービスの接点づくりを強化

具体的には、イギリスのインテリア系企業「MADE.COM」の事例を挙げることができます。ユニークでデザイン性の高いインテリアを手頃な価格で販売し、顧客に支持されている企業です。

MADE.COMは、マーケティング戦略の重要な要素として、Pinterestを活用しています。2010年の創業後すぐ、Pinterestのプロフィールを作成し、活用を開始しました。

Pinterestの活用によって、デザインにこだわりを持つ、潜在的な顧客層へリーチできることが大きな理由です。インテリアはPinterestの中でも人気のあるコンテンツであり、認知度を広げるために最適なツールでした。

image4.png
引用元:MADE.COMのプロフィールページ

そうした背景から活用を開始し、デザイントレンドの紹介などを行い認知を広げました。

しかし、製品の購入や、WEBサイトへの流入へとつなげるためには、これまでのピンの作成だけでは訴求が十分でないこともあります。Pinterest上での認知で終始することが考えられるためです。

そこで活用を開始したのがリッチピンでした。リッチピンを利用することによって、製品名や価格、在庫状況などの詳細な状況をピンに含めることが可能です。
これによって、ピンを見たユーザーがWEBサイトへの訪問、製品やサービスの購入といったアクションを起こしてくれる可能性が高まります。

MADE.COMは、こうしたリッチピン活用と、幅広いコンテンツ掲載によって

  • サイトへの流入数が36%増加
  • 売上が173%増加

という成果を数ヶ月で達成しました。
リッチピンの機能を使いつつ、Pinterestによってユーザーと自社製品との接点作りに成功した好例と言えるのではないでしょうか。

参考:
[MADE.com | Pinterest for Business] (https://business.pinterest.com/ja/success-stories/madecom)