中国に比べて「3年遅れ」と言われている日本のインフルエンサーマーケティング

金濱 氏:
海外のインフルエンサーに目を向けてみると、また別の気づきがありますよね。

先日、弊社の取り組みで中国のインフルエンサーに来日してもらいました。彼ら彼女らには、中国版Twitterとも呼ばれている微博(ウェイボー)で700万フォロワーを超えるような人が沢山いるんですよ。

その時、中国のインフルエンサーを抱えている事務所の方がおっしゃっていたのが「日本のインフルエンサーマーケティングは3年遅れている」と。

日本はSNS投稿を始めとした案件ベースの依頼・受注が多いですが、そもそも中国はインフルエンサーのマネタイズ方法が全然違う。

投稿案件だけではなくて、物販を行なったり、影響力をいかようにでもマネタイズする作り込みをするんですよね。

他にも、自分のブランドを立ち上げたりとか、ファンクラブを作るだとか。

ただ、日本でも最近は少しずつ出てきていますよね。

VAZさんがやっている『第0新卒』とかはわかりやすい例で、ユーチューバーのヒカルさんを始めとした有名人がフロントに立ち、就活生支援サービスを立ち上げています。

参考:

戸高 氏:
日本のインフルエンサーは基本的に単発の広報案件や、商材の年契約を結ぶなど、広告塔としての役割を担う場合が多いです。

最近は自身のブランドを持ち、インスタグラムを活用してEC販売をする人も増えてますよね。ただ、成功するかどうかは人によって異なります。

たとえば、同じ5万フォロワーのインフルエンサーが二人いたとしても、それぞれの「フォロワーが増えた理由」は全く違う可能性がある

それぞれのインフルエンサーが抱える「フォロワーの熱量」が異なる場合も少なくありません。

熱量がないと購買意欲は喚起されませんし、インフルエンサー当人のやる気、ビジネス視点でのプロモーション能力などは、施策に大きな影響を及ぼしているなと感じます。

金濱 氏:
中国のインフルエンサー事務所の人に、「中国でインフルエンサーが成功するためには、何が大事ですか?」みたいなことを聞いたら、「経営者的なマネジメント能力です」と答えたんですよね。

中国のインフルエンサーって*KOL(Key Opinion Leader)*と呼ばれていて、ただ見た目がカワイイから影響力があるのではなく、ちゃんと自分のオピニオンみたいな哲学を持っている。

インフルエンサーにカリスマ性があるので、様々な方法で人を動かし、マネタイズできるんですよね

戸高 氏:
インフルエンサーのプロデュース能力自体は、必ずしもフォロワー数と比例しないですよね。

ちゃんとコンテンツを自分で考えて、自身を客観視できるインフルエンサーは貴重です。商材が変わったとしても、施策を横展開できる力を持っていますし。

弊社の事務所でも、そういう工夫を凝らせることが出来る子に所属してもらっています。セルフプロデュース能力は、事務所視点としては結構大事ですね。