就活中の皆様は、どのような会社で働きたいか、イメージはできていますか?
特に起業を考えている方は、大手企業とベンチャーのどちらに就職するか、もしくは就職せずに起業するか、というところで悩まれている方もいるのではないでしょうか。

どの進路が正解ということはありませんが、先人の成功事例を知っておくと参考になるかもしれません。
今回は、近年活躍が目覚ましいベンチャー創業者の出身企業をまとめてみました。就活中の学生はチェックしてみてください。

IT系起業出身者

1.株式会社グライダーアソシエイツ 杉本 哲也氏

出身企業:株式会社リクルート、株式会社マクロミル創業

キュレーションアプリ「Antenna」を運営するグライダーアソシエイツの代表杉本氏は、早稲田大学を卒業後、リクルートに新卒で入社し、2000年にネットリサーチ会社であるマクロミルを創業します。
その後2012年に新たにグライダーアソシエイツを創業しました。
杉本氏は2015年3月31日付けでマクロミルの役員を退任しており、グライダーアソシエイツでの社長業に専念する意向のようです。

【人事】マクロミル創業者の杉本哲哉氏が退任 | AdverTimes(アドタイ)

インタビュー記事
http://horiemon.com/talk/16181/

2.株式会社じげん 平尾 丈氏

出身企業:株式会社リクルート 

平尾氏は学生時代から精力的にビジネスに取り組み、複数登記を行い、その会社の取締役を兼任したままリクルートに入社しました。
じげんの創業に携わり、25歳にして最年少取締役社長に就任しています。

3.株式会社nanapi 古川 健介氏

出身企業:株式会社リクルート 

ライフスタイルメディア「nanapi」を運営する株式会社ロケットスタートの古川代表も、学生時代に株式会社メディアクリップを立ち上げ、代表取締役社長に就任しています。
大学卒業後はリクルートに入社し、在職中にロケットスタートを立ち上げました。

インタビュー記事
http://entrepreneursmind.net/?p=106
http://bb-relife.jp/interview/it-web/674

4.KAIZEN platform 須藤 憲司氏

出身企業:株式会社リクルート 

A/Bテストツールを提供するKAIZEN platformの須藤代表は、早稲田大学卒業後にリクルートに入社し、マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、アドオプティマイゼーション推進室を立ち上げました。
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ執行役員に従事した後、2013年、アメリカでKAIZEN platform Inc.を創業しました。

インタビュー記事
http://toyokeizai.net/articles/-/29606?page=2

5.株式会社ジーニー 工藤 智昭氏

出身企業:株式会社リクルート 

インターネットメディア向けの広告収益最大化プラットフォーム「Geniee SSP」を提供するジーニーの工藤代表も、早稲田大学大学院卒業後、2006年にリクルートに入社しています。
同社の事業開発室にてアドネットワーク事業の立ち上げに携わり、アライアンス、アドサーバー開発、事業企画等を経験した後、2011年4月に株式会社ジーニーを設立しました。

インタビュー記事
http://www.green-japan.com/contents/geniee/interview01.html

6.株式会社スクー 森 健志郎氏

出身企業:株式会社リクルート 

教育動画配信サービス「schoo」を運営するスクー代表の森氏もリクルート出身です。2009年に新卒で入社し、リクルートにて広告営業、リクルートメディアコミュニケーションズにて広告制作 のディレクターを務めました。そして入社から2年後となる2011年にスクーを立ち上げています。

インタビュー記事
http://bb-relife.jp/interview/education-counseling/332

7.iemo株式会社 村田マリ氏

出身企業:株式会社サイバーエージェント

住まいに関する情報を配信するキュレーションメディアiemoを運営するiemo株式会社の代表の村田マリ氏は、サイバーエージェントに新卒1期生として入社しました。
サイバーエージェントでは6つの新規事業に携わり、退職後もコントロールプラス株式会社(gumiに売却)、iemo株式会社(DeNAに買収)を設立し、双方とも成功を収め、シリアルアントレプレナーとしての手腕を発揮しています。
現在はiemoを買収したDeNAの執行役員を務めています。

インタビュー記事
http://hrnabi.com/2015/02/27/5802/

8.株式会社リアルワールド 菊池 誠晃氏

出身企業:株式会社サイバーエージェント

クラウドソーシング事業を手がけるリアルワールドの菊池代表もサイバーエージェント出身です。
大学在籍中からWeb制作を始め、その後WEB企画・制作・運用を行うAKURIを立ち上げます。大学卒業後はITコンサルタントを経験し、2001年にサイバーエージェントへ入社しました。2004年にはマネージャーへ昇格しましたが、自分で事業を始めたいという想いが強くなり、2005年にサイバーエージェントを退職し、同年リアルワールドを設立しています。

9.株式会社リッチメディア 坂本 幸蔵氏

出身企業:株式会社サイバーエージェント

Webサイトの受託開発とメディア運営を行うリッチメディアの坂本代表もサイバーエージェント出身です。
2006年新卒入社直後から11ヶ月連続達成、半期ごとの新人賞を連続受賞するなど、営業として圧倒的な成績を残し、2年目から子会社のCAテクノロジーの役員に就任しました。その後、2010年にリッチメディアを設立しています。

インタビュー記事
http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1501/15/news043.html

10.スターフェスティバル株式会社 岸田 祐介氏

出身企業:楽天株式会社

弁当宅配のポータルサイト「ごちクル」を運営するスターフェスティバルの岸田氏は、ハンドバック輸入会社の営業職を経て、25歳のときに楽天に入社しました。
「楽天デリバリー」や楽天野球団の立ち上げに携わり、入社5年目で退職し、1年後にスターフェスティバルを設立しています。

11.株式会社フリークアウト/株式会社イグニス 佐藤 裕介氏

出身企業:Google

DSP開発を行うフリークアウトと、スマートフォン向けゲームアプリ開発を行うイグニスの2社の立ち上げに携わった佐藤氏は、元はGoogle広告製品を担当していました。
Google退職後は複数の技術系スタートアップに出資し、また鉄道会社からレコード会社まで幅広くコンサルティングを行い、2010年にフリークアウトの立ち上げに参画しました。

インタビュー記事
http://wired.jp/2013/06/20/founders-mafia-meets-bo
mbay-sapphire-8/
http://blog.skyland.vc/p/234

12.株式会社VASILY 金山 裕樹氏

出身企業:ヤフー株式会社

スマートフォン向けファッションアプリ「iQON」を提供するVASILY代表の金山氏は、元はバンドマンとして活動しており、大学3年の時に国内最大級の音楽フェスであるフジロックにも出演しています。
その後バンドを解散し、音楽情報サイトの企画・編集を経験した後にYahoo!に就職しました。同社でビジネス開発部に異動後、ファッション情報サイト「Yahoo!ファッション」と、雑誌の記事を閲覧できるサイト「X BRAND」を立ち上げました。

インタビュー記事
http://careerhack.en-japan.com/report/detail/65
http://careerhack.en-japan.com/report/detail/66

13.株式会社コロプラ 馬場 功淳氏

出身企業:Klab株式会社、グリー株式会社

スマートフォン向けゲームアプリ開発をメインに手がけるコロプラの代表である馬場氏は、元はモバイルゲーム開発を行うKlabに勤めていました。Klab勤務の傍らで副業として「コロニーな生活」をリリースし、ヒットしたため独立し、コロプラを設立しました。

インタビュー記事
http://colopl.co.jp/company/officer/

14.ランサーズ株式会社 秋好陽介氏

出身企業:ニフティ株式会社

クラウドソーシング事業を展開するランサーズの秋好代表は大学生の頃から学生ベンチャーとして活動した後、2005年にニフティに新卒として入社し、サービス企画/開発を担当しました。2008年には株式会社リート(現:株式会社ランサーズ)を設立しています。

インタビュー記事
http://www.web-20.net/profile
http://www.okamura.co.jp/magazine/wave/archive/1312akiyoshiA.html

15.株式会社アカツキ 塩田 元規氏

出身企業:株式会社DeNA

ソーシャルゲーム開発を行うアカツキの塩田代表は、横浜国立大学電子情報工学科を経て、一橋大学大学院MBAコースを卒業後、 2008年に新卒で株式会社DeNAに入社しました。
翌年、新卒としては最短でマネージャー職に就任し、アフィリエイト営業マネージャー、広告事業本部ディレクターを担当しました。その後2010年に株式会社アカツキを創業しています。

インタビュー記事
http://jeek.jp/special/5

16.Retty株式会社 武田和也氏

出身企業:ネットエイジ株式会社(現:ユナイテッド株式会社)

実名制のグルメ口コミサイト「Retty」を運営するRetty株式会社の武田代表は、大学在学中から起業を決意し、ネットショップ運営開始して10カ月で月収500万に到達するまで成長させました。
大学卒業後は当時起業家予備軍たちで賑わっていたネットエイジ(現ユナイテッド)に就職し、入社時に「3年で辞めます」と宣言したとおり3年後には退職し、1年の準備期間を経てRettyを立ち上げました。

インタビュー記事
http://corp.retty.me/#filter=.staff

コンサルファーム出身

17.株式会社VOYAGE GROUPE 宇佐美 進典

出身企業:トーマツ コンサルティング株式会社

メディア関連事業やアドテクノロジー事業を手がけるVOYAGE GROUPEの代表である宇佐美氏は、新卒でトーマツコンサルティングに入社し、ソフトウェアベンチャーへの転職を経て、1999年にアクシブドットコム(現VOYAGE GROUP)を設立しています。

インタビュー記事
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20141215/428387/

18.株式会社ユーザベース 梅田優祐氏

出身企業:株式会社コーポレイトディレクション・USB証券投資銀行

企業・産業分析のオンライン情報サービス「SPEEDA」や、経済情報に特化したキュレーションサービス「NewsPicks」を提供するユーザベース代表の梅田氏は、大学卒業後、株式会社コーポレイトディレクションにて製造業、商社を中心とした経営コンサルティングに従事しました。
その後、UBS証券株式会社を経て、2008年株式会社ユーザベースを設立しました。

インタビュー記事
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37972
http://next.rikunabi.com/journal/entry/20141027

19.株式会社レアジョブ 加藤智久

出身企業:モニターグループ

オンライン英会話サービスを提供するレアジョブの加藤代表は、なんと高校生のとき、当時史上最年少で大前研一氏の一新塾に入塾しています。
一橋大学に入学後、ETIC.を通じて、1年間休学しITベンチャーで新規事業の立ち上げのインターンを経験します。その後経営修行の為、2005年に外資系戦略コンサルティングファーム・モニターグループ入社、2007年にSkypeを使ったオンライン英会話サービスを行うレアジョブを立ち上げました。

インタビュー記事
http://entrepreneursmind.net/?p=850

20.ラクスル株式会社 松本 恭攝

出身企業:A.T.Kearney

慶應義塾大学商学部卒業後、A.T.カーニーに入社し、M&Aや新規事業、コスト削減プロジェクトなどに従事します。そこで、印刷業界の非効率性に着目し、2009年にラクスルを設立しました。6兆円市場の旧態依然とした印刷産業の構造変革を目指し印刷ECサイト「raksul」を立ち上げました。

インタビュー記事
http://corp.raksul.com/profile/message

その他業界出身

21.LINE株式会社 森川 亮氏(2015年3月31日付けで社長職退任)

出身企業:日本テレビ放送網株式会社、ソニー株式会社

LINEの代表を勤めていた森川氏は、筑波大卒業後、日本テレビでメディア事業に約10年間従事しました。
その後青山学院大学大学院でMBAを取得し、ハンゲームジャパン(のちのLINE株式会社)に入社しました。

インタビュー記事
http://toyokeizai.net/articles/-/56563
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1200673

22.株式会社カヤック(面白法人カヤック) 柳澤 大輔

出身企業:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント

ユニークな企画を次々と生み出すことで知られるWeb制作会社カヤックの柳澤代表は、1995年に慶應義塾大学卒業後、ソニー・ミュージックエンタテインメントに入社しました。
3年後、学生時代の友人である貝畑政徳氏、久場智喜氏と3人で株式会社カヤックを設立しました。カヤックは昨年上場を果たしています。

インタビュー記事
http://logmi.jp/11496

23.株式会社クラウドワークス 吉田 浩一郎氏

出身企業:パイオニア株式会社、リード エグジビション ジャパン株式会社、株式会社ドリコム

クラウドソーシング事業を手がけるクラウドワークスの吉田代表は、学生時代は演劇に打ち込んでいましたが、契約書関連のトラブルに見まわれ、社会のことを知るためにパイオニアに就職しました。その後リード エグジビション ジャパン株式会社を経て株式会社ドリコムの執行役員として東証マザーズ上場を経験後、クラウドワークスを立ち上げます。
クラウドワークスも昨年末に上場を果たしました。

インタビュー記事
http://www.sankei.com/life/news/140423/lif1404230037-n2.html
http://www.sbbit.jp/article/cont1/29098

24.Sansan株式会社 寺田 親弘氏

出身企業:三井物産株式会社

BtoB名刺管理サービス「Sansan」、個人向け名刺管理アプリ「Eight」を提供するSansanの寺田代表は、慶應義塾大学卒業後、三井物産に入社しています。同社の情報産業部門で、シリコンバレー勤務も経験し、その後、2007年にSansan株式会社を設立しました。

インタビュー記事
http://www.procommit.co.jp/interview/sansan/000151.shtml

まとめ

ここでまとめた経営者の方々の経歴を見ると、学生のうちからすでに起業を経験されている方が非常に多いことに気づきます。
若くして成功できているのは、その分スタートが早かったからということなのでしょう。

また、今回紹介した中では、リクルート出身の創業者が異常に多い結果となりました。
気鋭のベンチャー以外でも、USENの宇野氏、セプテーニ代表の七村氏、インテリジェンスの鎌田氏などなど、リクルート出身起業家は多数存在します。
ここまで起業家を輩出できるのはリクルート内で息づいている「起業家精神」がしっかり継承されているからにほかならないでしょう。

企業インタビュー|リクルートホールディングス: 「起業家精神を持ち、成長し続ける人材」をいかに育てていくか? - 『日本の人事部

起業する前提で就職するのであれば、起業に必要なスキルやマインドセットを養える企業に就職するのが理想ですよね。
リクルートをはじめ、起業を支援する企業は多数あります。
起業を目指している方は、自身の目的を果たすためにはどの企業が最適なのかをじっくり選んでみましょう。

ただ、起業することをゴールにするのではなく、起業は手段として考えることをオススメします。

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