WordPressとは、拡張性やセキュリティ性、扱いやすさが高く評価されている、世界的にシェア率の高いCMSです。CMSとはコンテンツ管理システムのことで、企業のWebサイトやメディアを比較的簡単に構築できるシステムです。

この記事では、WordPressの特徴から利用するメリット、導入方法、便利なWordPressプラグインをまとめて紹介します。

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目次

  1. WordPress(ワードプレス)に適したサイトは?
  2. WordPress(ワードプレス)のメリット・デメリット
  3. WordPress(ワードプレス)にはどんな機能がある?
  4. WordPressの導入方法
  5. WordPressの便利なプラグイン
  6. WordPressを自社サイトに合わせて最適化しよう

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WordPress(ワードプレス)に適したサイトは?

WordPressは世界中で利用されているCMSですが、全てのサイトに向いているわけではありません。知名度だけで選ぶのではなく、自サイトの特性を踏まえてCMSの利用を検討しましょう。WordPressに向いているサイト・向いていないサイトは次のとおりです。

WordPressに向いているサイトの特長

企業のコーポレートサイトやオウンドメディアアフィリエイトサイトWordPressに向いています。これらのサイトは、デザインの魅せ方、ランキングの設置、複数ページの作成など、さまざまなオリジナル要素が含まれます。拡張性や自由度が非常に高いWordPressは、オリジナリティが強いサイトに最適なCMSです。

WordPressに向いていないサイトの特長

● リード獲得目的のオウンドメディア

何かしらの商品・サービスのリード獲得を目的としたオウンドメディアサイトの場合、その後のユーザーの動きも考慮し、サービスサイトへスムーズに遷移できる方がおすすめです。

その場合、サービスサイトの配下にオウンドメディアを置いた方が効率的なのですが、サービスサイトとなると、ある程度のレイアウトの自由度があった方が強い訴求ができます。

そうなると、WordPressよりもデザイン自由度の高いサービスと利用した方が運用しやすくなります。

図_一体型オウンドメディア.png

● 個人ブログ

WordPressに向いていないサイトは、日記をメインとした個人ブログです。日記は、場所を問わず手軽に投稿したい方が多いのではないでしょうか。WordPressで記事を投稿するまでの流れは次のとおりです。

(1)管理画面にアクセスしてIDとパスワードを入力する
(2)投稿画面にアクセスする

このように、IDとパスワードの入力や投稿画面へのアクセスなど複数の工程があるため、記事を手軽に投稿できるとは言えないでしょう。また、アイキャッチ画像の設定やタグの設定など、煩雑な部分もあります。

WordPress(ワードプレス)のメリット・デメリット

WordPressは世界トップシェアを誇るCMSですが、その理由はさまざまなメリットがあるためです。一方、デメリットもあるため、全ての人にとって最良の選択とは言い切れません。WordPressのメリットとデメリットは次のとおりです。

WordPressのメリット

まずは、WordPressのメリットから詳しく見ていきましょう。

● 無料で利用できる

WordPressは完全無料のCMSです。インストールはもちろん、どれだけカスタマイズやアップデートを繰り返しても、費用は一切かかりません。ただし、有料プラグインを導入する際は費用がかかります。しかしながら、無料でも十分に便利なプラグインが数多く提供されているため、費用面の優位性は揺るがないでしょう。

● デザインを細かくカスタマイズできる

WordPressは紹介したようにブログを作成するためのシステムでしたが、今ではWebサイトのデザインからレイアウト、動的な操作などすべてをコントロールできるようになっています。WordPressを使いこなせるようになることで、サイト制作ができるようになるのと同じスキルを身に付けることができるのです。

● 使用にあたって専門知識(HTMLなど)が不要

サイト制作といえばHTMLやPHPなど専門的な知識が必要でした。しかしWordPressはこれらの言語がわからなくてもサイト制作ができます。Webサイトを作り、レイアウトを変更し、画像や文書の挿入といった一連の流れが、言語の記述をせずにできるのは画期的です。

とは言え、WordPress自体の操作もある程度は覚える必要があり、さらに自由なレイアウトやカスタマイズをしたいのであれば、HTMLCSSの書き方を学ぶ必要があります。

● 他のCMSより情報が豊富

WordPressは、他のCMSと比べてユーザー数が多いため、それだけ多くの情報が公開されています。バグやお役立ち情報、セキュリティの脆弱性などの情報を比較的早く入手できます。また、テーマやプラグインなども数多く提供されており、自サイトに適したカスタマイズがしやすい点もメリットです。

WordPressのデメリット

続いて、WordPressのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

● 一定の知識が必要になる場面もある

WordPressはカスタマイズ性に優れている一方で、自サイトに適したデザインやUIにするには一定の知識が必要です。そのため、WordPressを使いこなすために、情報を随時探すことになるでしょう。WordPressインターネット上にさまざまな情報が公開されているため、知識を得るのも比較的容易です。

● 不定期のバージョンアップ

WordPressのバージョンアップは不定期です。バージョンアップの主な内容は、脆弱性の修正や読み込み速度の向上といった使いやすさや安全性に関するものです。不定期である以上、今後も必要に応じてバージョンアップが行われるのかどうか判断はできません。ただ、WordPressは世界トップシェアなだけあり、バージョンアップを含めたサポートが充実しています。そのため、バージョンアップが不定期であっても、大きな心配はいらないでしょう。

● 初心者にはセキュリティ対策が難しい

WordPressシェア率が高いだけあって、ハッカーの標的になりやすいため、十分なセキュリティ対策が必要です。セキュリティ対策の機能は標準装備されていますが、設定は自分で行わなければ成りません。このセキュリティ対策がWordPress初心者にとって難しいと感じることがあるようです。

IPアクセスの制限、ログイン回数の制限、パスワード設定、プラグインによるセキュリティ強化などを行いましょう。

WordPress(ワードプレス)にはどんな機能がある?

WordPressは、サイト作成に必須な機能に加え、プラグインによる拡張機能も搭載されています。各機能について詳しく見ていきましょう。

Webサイトの構築

Webサイトを構成するレイアウトや背景画像といった要素の設定をWordPress上から行なうことができます。Webサイトを作る上でこの部分が最も難しく、初心者には高いハードルでした。特に動きのない画像と文章の並ぶシンプルなブログスタイルであれば数時間で作ることも可能です。

記事の作成・更新・修正

ブログサイトを作るために開発されたWordPressは、記事の作成や更新、修正が手軽にできます。テキストや画像を視覚的に配置できる「ビジュアルエディタ」を使用すれば、HTMLCSSの知識がなくても記事の作成、更新、修正が可能です。

プラグインによる機能の拡張

プラグインとは、WordPressに追加のプログラムをインストールすることで、自分好みにカスタマイズできる機能のことです。例えば、次のようなカスタマイズができます。

・メタディスクリプションの設定
・リンク切れを自動で知らせる機能
・下書き記事を一時的に第三者に公開する機能
・目次の自動生成機能
・サイト内検索のキーワードを調べる機能

なお、プラグインWordPressの運営元ではなく、一般企業や個人が作成しています。そのため、プラグインの信用性について十分に確認したうえで導入を検討しましょう。また、プラグインを入れすぎるとサイトが重くなる恐れがあるため、厳選することが大切です。

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WordPressの導入方法

WordPressの導入方法は、Webサイトを作る作業とほぼ一緒です。WordPressを導入することで、結果的にはインターネット上にWordPressを導入したWebサイトを作ることになります。

順に説明していきます。

1.レンタルサーバーを借りる(有料)

まずはWordPressを導入する先となる、データを格納しておくレンタルサーバーを借ります。レンタルサーバーを借りる理由は主に2つあります。

1つ目は高負荷のアクセスに耐えるためです。実はレンタルサーバーを借りずに自宅にサーバーを購入してそこに導入していく方法もあります。しかし、一般的な回線や自宅用サーバーではインターネットを介して多くのアクセスが集中した際に処理が追いつかなくなり、表示できなくなってしまいます。レンタルサーバーであれば、こうした心配はありません。

2つ目はメンテナンスの難しさです。レンタルサーバーは運営会社が保守点検を行ない、サービスによってはバックアップを設定している場合もあります。サーバーの保守点検やトラブル対処は専門の知識が必要となるため、それらをまとめて利用できることがレンタルサーバーのメリットです。

サーバーアクセス速度や処理速度、ディスク容量によって料金プランが変わってきますが、最初は余裕を持った容量や処理速度のサービスを選びましょう。後で変更しようと思った際にサーバーを入れ替えるとその分のデータ移行やバックアップに時間がかかり、不測の事態が起こると最悪データがなくなることもあります。最初に決めたレンタルサーバーのプランからなれるまではあまり頻繁に変えないほうがよいでしょう。

2.ドメインを取得する(有料)

ドメインとは「~.jp」や「~.com」といったアドレスの末尾に付く英字のことです。これがないとインターネット上からあなたのWebサイトへ入ることができません。有名な「~.jp」や「~.com」などは高い料金が設定されていますが、その他マイナーなドメインであれば低価格で借りることができるため、こだわりがない限りそちらを選んでも大丈夫です。

3.WordPressをインストールする(無料)

WordPress自体は無料で公開されているため、インストールは無料です。手順を紹介しているWebサイトを見たりや専門の書籍を購入すれば、個人でもインストールが可能です。時間がない場合は、Webサイト制作を専門に手がける企業に依頼して有料で作業をしてもらうこともできます。

4.コンテンツを作成する

WordPressのインストールが完了したら、中身となるコンテンツを作成・公開していきましょう。

WordPressの便利なプラグイン

WordPressを導入した後に入れるべきおすすめのプラグインを紹介します。

必ず使っているWordPressのバージョンとプラグインの対応しているバージョンを確認してから導入をしましょう。

SEO対策に特化したWordPressのプラグイン11選

SEO対策に特化したWordPressのプラグイン11選

ホームページを制作するうえで、手軽に構築でき、SEO対策にも向いたCMSがWordPressです。 中でも、SEO対策に特化したプラグインが様々あり、ホームページを運営する人の強い味方とも言えます。

All in One SEO Pack

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All in One SEO Pack」はSEO対策のための機能を追加します。

作成した記事が検索エンジンで表示されやすくするためのタグやメタディスクリプションの設定は通常ソースコードへの記述が必要になるため、HTMLの知識が必要です。

しかしこのプラグインを導入すると、編集画面で簡単にタグやメタディスクリプションが追加できるようになります。個人ブログなどではあまり必要ないかもしれませんが、アフィリエイトなどの広告収入を考えている方や企業のホームページなど、集客を中心に考えて運営されているWebページには必須のプラグインと言えます。

All in One SEO Packについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】All in One SEO Packとは?WordPress人気プラグインの最低限設定すべきポイントを解説

Broken Link Checker

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ブログ記事などを制作する際に、リンクの紹介や画像ページURLを記載することがあります。しかし、時間が経つにつれ、リンク先のサイトの閉鎖や移転が行なわれるとリンク切れが発生します。リンク切れを放置するとその記事を閲覧した人に伝えたい情報を伝えきれないばかりか「古い情報ばかり掲載しているサイト」という印象を与えかねません。

Broken Link Checker」を導入すると、リンク切れが発生した際にWordPress上のダッシュボードに通知が表示されます。通知があった場合は該当のページを編集し、リンク先を新たに指定すれば修正完了。常に有益なWebサイト運営を心がけたい人におすすめです。

Contact Form 7

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WordPressを使っても手間がかかるのがお問い合わせフォームの作成です。

それを簡単に設置できるようにするのが「Contact Form 7」です。

導入しておくと管理画面がWordPress上に追加され、お問い合わせフォームの送信先や記載される項目の設定を行なうだけで任意のページフォームを設置できます。企業のホームページや通販サイト運営には必須でしょう。

TinyMCE Advanced

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HTMLの知識がない方はWordPressで記事を作成する際に「ビジュアルモード」を利用する場合が多いでしょう。しかしデフォルトでは、ビジュアルモードで追加できる要素が多くはありません。

TinyMCE Advanced」を導入すると編集画面の上部にボタンが追加され、表の挿入などが簡単にできるようになります。テキストスタイルで更新をしている方は必要ないかもしません。

WordPress Popular Posts

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Webサイトの記事数が増えてきたら、人気記事ランキングをトップページに表示してみましょう。「WordPress Popular Posts」を導入すると、特定の期間内での人気記事ランキングが簡単に表示できます。

どんな記事が読まれているかがわかるだけでなく、過去の記事を多くの方に知ってもらうチャンスにもなります。PV数を上げたい人にはおすすめのプラグインです。

WordPressを自社サイトに合わせて最適化しよう

今回はWordPressの基礎知識から、Webサイトへ導入する際の方法や注意点、おすすめのプラグインを紹介しました。

WordPressの導入は比較的容易で、インターネットで調べながら進めることができます。また、プラグインをインストールすれば、初心者でも簡単に扱いやすいサイトを構築できるため、サイト作成に難しいイメージを持っている方も試してみてはいかがでしょうか。

Webサイト制作を始めてみようと思った方は、WordPressの導入を検討してみましょう。

CMSにはWordPressを含め数十種類もあるため、どれを選ぶべきか悩む方が少なくありません。こちらの記事では、サイトの目的や目標、タイプなどに応じておすすめのCMSを紹介しています。

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