音声検索の傾向

音声検索には、どのような傾向があるのでしょうか。Backlinko社が2018年に発表した音声検索の傾向についてご紹介します。10,000件もの音声検索結果のデータをまとめている有力なデータです。原文は英語によるものですので、以下に日本語でポイントを紹介します。

1:ページ表示速度が主要な役割を果たしている
2:HTTPで保護されているサイトが検索結果に多い
3:短く簡潔な回答が選ばれる
4:構造化マークアップは音声検索にはあまり影響がない
5:ドメインオーソリティーの高いサイトが選ばれやすい
6:ソーシャルメディアで人気であると選ばれやすい傾向がある
7:シンプルで読みやすいコンテンツが評価されやすい
8:titleタグに検索クエリが含まれている必要はない
9:長いテキストコンテンツから回答を選ぶ場合がある
10:デスクトップPCによる検索で上位にあるコンテンツは回答として選ばれることが多い
11:強調スニペットとして表示されているサイトが選ばれやすい

参考:Backlinko「We Analyzed 10,000 Google Home Results. Here’s What We Learned About Voice Search SEO」

音声検索のSEO(VSO)でしておくべきこと

音声検索の対策として、どのようなSEOを行うべきなのでしょうか。これからさらに進化を遂げる音声検索に対し、今行うべき施策を紹介します。

簡潔かつ明確なコンテンツにする

「いつ」「どこで」「誰が」「何を」といった要素を明確に含んだコンテンツにする必要があります。文脈に違和感がなく、ユーザーの問いかけに対し、シンプルに伝わる回答が書かれていることが重要でしょう。まわりくどい文章になっている部分は修正をしておくべきだと考えます。しかしながら、テキスト量は多い方がよい傾向もあるため、明快な文章でありながら、内容の深さは必要です。

会話を意識したテキストを作成する

音声検索は会話調の検索語句が使用されます。例えば、これまでのような「札幌 リノベーション 相場」という検索ではなく、「札幌でリノベーションをするときの相場はいくら?」といった検索になるでしょう。ページ制作時に掲載テキストを検討する際、問いかけを意識した回答文を作成しましょう。その際、キーワードを含めた自然な回答を記載した方がよいと考えられます。

ローカル検索を意識する

音声検索が多く使われるのは、地域のショップや施設を探すためのローカル検索でしょう。実店舗があるなら、ローカルSEOを意識した対策をするべきです。Googleマイビジネスに登録しておきましょう。様々なメディアで自分の店舗名が言及されるサイテーションの増加や、店舗名・所在地・電話番号を正確に記載するNAPにも取り組むとよいです。

ページの表示速度をできるだけ改善する

Backlinko社の傾向分析にもあったようにページ表示速度は改善した方が評価は高いでしょう。通常のSEOにおいてもページの表示はできるだけスムーズにするべきです。Googleが提供するPageSpeed Insightsを使うなど、表示が遅くなる要因を明確にして改善に取り組みましょう。