自身のサイトの更新情報を読者に伝えるためのひとつであるRSSは、RSSリーダーの代表とも言っても過言ではなかった「Google Reader」が終了するなど、利用者数が年々減少しています。その理由としては、そのサイトもしくは運営者のTwitterやFacebookをフォローしていれば更新情報を受け取れる、チェックできるようになったためと言われています。

しかし、現在でもRSSを活用してサイトをチェックしているユーザーは一定数いるため、そういったユーザーにサイトを再訪してもらうためにもRSSボタンを設置しておいて損はないでしょう。

この記事では、WordPressサイトにRSSボタンを設置する方法を、プラグインを使う設定と使わない設定の2種類紹介します。まだRSSボタンをWordPressサイトに設置していない方は、ぜひこの機会にRSSの設定を行いましょう。

そもそもRSSとは?

RSSを利用したことが無い方もたくさんいるかと思いますので、まずはRSSとはどんな機能なのかを簡単に紹介します。

RSSボタンの設置方法についてはこの後紹介していきますので、設置方法のみを知りたい方は飛ばしていただいても構いません。

RSSは更新情報を配信する機能

冒頭でも触れたように、*RSSとは自身のサイトとの更新情報を購読者に伝える機能(正確にはフォーマット)*です。RSSの利用者はRSSリーダーと呼ばれるRSSの更新情報を受け取るためのツールを使用し、RSS購読しているWebサイトの更新情報をまとめてチェックします。

RSSを利用するメリットとしては、複数のサイトを検索、もしくはブックマークに入れてその都度アクセスしなくても、RSSリーダーをチェックすれば購読してある全てのサイトの更新情報を受け取れることにあります。現在主要なRSSリーダーは「Feedly」や「Inoreader」などが挙げられます。

SNSの普及によってRSSの利用者は減少傾向にありますが、現在も利用しているユーザーは、自身のサイトの熱心なファンにできる可能性が高いといった捉え方もできますので、RSSボタンは設置しておくのがおすすめです。

RSSの配信はGoogleも推奨

RSSユーザビリティを上げるために行うものですが、GoogleとしてもRSSの設置を推奨しています。

XML サイトマップと RSS/Atom フィードのベストプラクティス

Googleの公開しているウェブマスター向け公式ブログに従ってサイトを最適化していくことが、SEOの原則としてあります。SEOの観点から見てもRSSは設置しておくに越したことはないでしょう。

プラグインを使わずにRSSボタンを設置する方法

ここからは、実際にWordPressサイトにRSSボタンを設置する方法を紹介していきます。

まずはプラグインを使用せずにRSSボタンを設置する方法から見ていきましょう。
ただしこの方法の場合は、設置することは簡単にできますが、CSSで表示をコントロール必要がありますので、初心者の方はプラグインを使用する方法がおすすめです。

RSSボタンの画像を準備

rss-40674_1280.png

最初にRSSボタンに設定するRSSの画像を準備します。ロイヤリティフリーの素材でもRSSボタンは多く出回っていますので、自身のサイトに違和感なくなじむ画像を探してみてください。

RSSをはじめ、Twitter、Facebookなどへのシェアボタンは、視覚的にわかりやすい画像を準備してリンクを設定するのがおすすめです。

取得した画像はWordPressのサイドバーメニューにある「メディア」にアップロードしてください。

RSSフィードURLの取得

続いて、RSSで更新情報を配信するために必要な、RSSフィードURLを取得していきます。RSSフィードURLの取得方法は、RSSフィード取得・検出ツール – RSSリスティングに自身のサイトのURLを貼り付けると取得できます。

もし、上記サイトでRSSフィードURLが取得できない場合には、以下をお試しください。

1. 自身のサイトのトップページで左クリック(副ボタンクリック)
2. 「ページのソースを表示」をクリック(表示は使用の端末によって変動)
3. [application/rss+xml]をページ内検索
4. ヒットした付近にある[サイトURL/feed/]のリンクがRSSフィードURL

この操作でRSSフィードURLを見つけ出すことができます。

ウィジェットからRSSボタンを設置

2.png

続いてウィジェット画面からRSSを設置していきます。
「外観→ウィジェット」からウィジェットの管理画面に移動し、記事下部など任意の場所にテキストやカスタムHTMLなどのウィジェットを追加、以下のimgタグを記述します。

<a href="RSSフィードURL"><img src="RSS画像のURL"></a>
  • RSSフィードURL:先ほど取得したRSSフィードURLを貼り付ける
  • RSS画像のURL:最初に取得したRSSボタンの画像URLを貼り付ける

画像のURLは、WordPressのメディアにアップロードしたRSSボタンの画像を開くと、「リンクをコピー」と表示されている横に画像のURLがありますので、そこからコピーしてください。

最後にウィジェットを保存したらRSSボタンの設置が完了です。

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プラグインを使ってRSSボタンを設置する方法

続いてプラグインを使ってWordPressサイトにRSSボタンを設置する方法です。
RSSボタンを設置するプラグインは無数にあるのですが、ここでは「Simple Social Icons」という、名前のとおりシンプルなプラグインを使って設置する方法を紹介します。

Simple Social Iconsのインストール・有効化

3.png

まずはSimple Social Iconsをプラグインの検索窓から検索、もしくは以下のダウンロードページからZipファイルを取得します。

Simple Social Icons

WordPressにインストールしたら忘れずに有効化もしておきましょう。

ウィジェットにSimple Social Iconsを追加

1.png

プラグインを有効化するとウィジェット管理画面にSimple Social Iconsが追加されています。ウィジェットを任意の場所に追加してSimple Social Iconsの設定を行っていきます。

Simple Social Iconsの設定

設定項目はたくさんありますが、大きく分けると以下の3種類のみです。

  • タイトルRSSボタンが表示されるウィジェットゾーンのタイトル
  • アイコンの外観(見た目)
  • 各種ソーシャルのURLの設定

RSSフィードURLは先ほどプラグインを使用しない設置方法で紹介した手順で取得してください。Simple Social IconsはRSSのみではなく、TwitterやFacebookでのシェアの設定も可能なので、合わせて行っておくとSNSでのシェアを促すことも可能になります。

最後に保存を押すとSimple Social Iconsの設定、およびRSSボタンの設置が完了です。

RSSを活用してみよう

RSSの利用者数は少なくなってきてはいますが、Googleも推奨しているということもありますので、ぜひRSSの設定を行ってください。
プラグインを使用する方法だとすぐに設定できますので、ぜひ今回紹介した手順で設定しましょう。

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