先日、ferretは会員様向けにWebマーケティング施策の取り組み状況に関する調査を行いました。

現在ferretはWebマーケティングに役立つ情報を発信するポータルサイトとして運営していますが、元々は無料のSEOツール提供サービスとして始まりました。中小企業のWeb担当者様が登録されている割合が多く、「外注に頼らず、自社で集客したい」とお考えの方々にご愛用いただいています。

今回は実施したアンケートを元に、業種別Webマーケティングの現状についてデータを公開します。

※本記事における中小企業の定義は、中小企業基準法を元にしています。
参考:中小企業庁:「中小企業・小規模企業者の定義」

アンケート概要

テーマ:「Webマーケティングへの取り組み」に関するアンケート
調査手法:インターネットリサーチ
実施期間:2015年05月27日(水) ~ 2015年06月01日(月)
対象:全国のferret会員男女619名

1.業種割合

所属企業の業種別割合

インターネット業、サービス業、卸売・小売業が多くの割合を占めています。
ferretのサービス特性上、やはりインターネット業界が最も多いのですが、他方で卸売・小売業やサービス業などBtoCビジネス業界の割合も高くなっています。

2業種ごとの広告予算割合

業種ごとの広告予算割合
教育・学習支援事業(学習塾など)やコンサルティング業の半数以上が広告予算をほとんどかけておらず、インターネット事業、サービス事業、卸売・小売業も月額広告予算が5万円以下という回答が4割を占めています。
一方、金融業(証券会社、貸金等)や医療・介護系(クリニック、老人ホーム等)や不動産業は月額50万円以上かける傾向にあります。
金融や不動産など、単価の高い商品はは広告予算も高騰しやすい傾向にあるため、ある程度費用をかけなければ効果が見込めないのでしょう。

3.業種別集客施策状況

業種別集客施策状況
業種別に、今取り組んでいる集客施策状況をまとめてみました。ほぼ全ての業種がSEOソーシャルメディアに取り組まれており、次いでリスティング広告メルマガ口コミ施策に取り組まれている方が多いようです。
DM(ダイレクトメール)やチラシなど、従来の集客手法も根強い人気がありますが、モバイルクーポンやデジタルサイネージなど、比較的新しい手段に取り組まれている中小企業はまだ少ない傾向にあるようです。

4.今後取り組もうと考えている集客施策について

今後取り組もうと考えている集客施策について
これから取り組みたいと考えている施策でも、業種問わずSEOとソーシャルが圧倒的です。
一方、「特にない」と回答する割合が大変多くなっています。

まとめ

ferret会員様は中小企業が多く、その中でも特に、お金をかけずに集客したいと考えられている方が多い傾向にあるので、全体的に広告費は抑えめにされている傾向にありました。
取り組まれている広告手法としては、定番のSEOリスティング広告に加え、ソーシャルメディアを運用している企業が多数派となりました。
ソーシャルメディア活用については大企業が牽引してきましたが、中小企業でもビジネス活用していることがわかりました。

一方で、今後取り組もうと考えている集客施策においては、SEOリスティング広告など既に普及している集客施策を選択する方が多く、デジタルサイネージやモバイルクーポンなど、比較的新しい広告手法はまだ関心が薄いようです。

限られた広告予算のなかで成果を出さなければいけない状況で、まだ認知度が薄く、費用対効果もわかりづらいようなものにはなかなか手を出しにくいのが実状でしょう。

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