小川卓氏が語る!アクセス解析をビジネス改善に繋げるための5つの手法~使われないデータとレポートからの脱却~
2.分析手法を理解していない
Googleアナリティクスなどのデータを見て、増えてる、減ってると感じるだけではダメです。
分析では、気付きを発見することが重要です。
気づきを発見する方法を、トレンドとセグメントの2つの軸で説明します。
トレンドを活用する
トレンドというのは、時系列でデータを見るということです。
時系列でデータを見て、規則性と特異点を発見することで改善のヒントがあります。
例えば、今月のデータだけを見ていても気づきはないです。
それを先月と比べてみると、改善したか下がったかという事実に気付くことができます。
また、前年同月とくらべてどうか、下がっているのか上がっているのか、変化があった場合は何が原因なのか。
このように時系列で見ると分析の取っ掛かりを見つけることができます。
セグメントを活用する
セグメントもトレンドと同様、データを分割して規則性と特異点をみつけることが重要です。
今度は、何かしらの軸で分けてみましょう。
例えば、PCとスマホで分けてみて、スマホの方が訪問数が多いのに売上が少ないので、まずはスマホから対策しましょう、ということが発見できます。
ちなみに、成果がそこそこ良いものと悪いものがあって、どちらを改善しようか迷った時は悪い方を選択すると良いでしょう。
悪いものを普通に治すのと、普通のものを良い物にするのだと前者のほうが圧倒的に簡単です。
ではどうやって直せばいいのでしょうか。
そこでまたセグメントします。
例えば、同じページに入ってきてるのに、流入元によって直帰率が大きく違っているとします。
なぜ違うのか。原因として考えられるのは、流入元に記載している内容とランディングページの内容が大きく違うということです。
例えば、どこかのメディアで自社サービスが紹介されました。
そのメディアでみかんが紹介されていたのに、リンクを踏んだらりんごが紹介されていた、それではほとんどのユーザーは直帰してしまいますよね。
そのようなことが起こっている場合は、流入元のメディアに記載を修正するよう掛け合うのも1つの手です。
3.分析を改善に繋げられていない
分析から得られる気づきは大きく3つに分けられます。
・1.サイトの悪いところを発見する どう減らすか
・2.サイトの良いところを発見する どう増やすか
・3.サイトの傾向やトレンドを発見する どう活かすか
分析を難しく考える必要はなくて、基本的にはこの3つです。
では気付きがあったとして、そこからの改善策はどう考えればいいのでしょうか。
考え方としては大きく3つです。
・1.施策のアイデアは自社・同業他社を参考にする
・2.データをとにかくよく「見る」(効果の良いものと悪いものは何が違うのかを見る)
・3.普段からスクリーンショットを撮る(自社、他社関わらず気付きがあった事例をストックしておく)
4.改善を継続させられない
Webサイトの改善プロセスはPDCAが基本です。
なぜPDCAが大事なのかというと、打率を上げ、打席に多く立てるようにできるからです。
PDCAを多く回せば成功確率が上がるし、施策の数も増えていきます。
だけど、回らないことが多いんですよね。
Plan→Do
施策を検討するが実施できないないケースです。
まずはできる対策から始めてみて、わからない場合は10%を目標にしてみましょう。
施策による改善予測は経験を積んでくるまでは難しいため、まずは目標を仮でも良いので設定することを意識しましょう。
Do→Check
施策を行うが評価が出来ていないケースです。
施策のゴール設定を事前に行っておけば、その目標に対して結果がどうなったか気になると思うので、Checkをする習慣が身につきます。
Check→Action
結果は見ているが、結果を原因特定出来ず評価をしていないケースです。
数値に変化が出ていない場合はセグメントしてみてそれでも違いが出ないかを確認してみましょう。
また近くの人にヒアリングをしてみるのもよいでしょう。
見落としていた気付きがあるかもしれません。
Action→Plan
原因特定などまで行っているのですが、次の施策に活かせていない場合です。
ここで大切なのは、取組や結果の報告会を行なうことです。
他の人に共有することで新しい施策のヒントが見つかるかもしれませんし、参加者が自分達でその施策を活かしてもらえる可能性もあります、
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- 訪問数
- 訪問数とは、 「訪問数」とは、ある利用者が特定のホームページでページを開く、サイト内で閲覧するなどの活動をした回数のことです。1回の訪問で、ホームページ内のページを何度開いても、一定時間内ならば訪問数は増えません。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- ランディングページ
- ランディングページ(landing page)とは、ユーザーが検索エンジンあるいは広告などから最初にアクセスしたページのことです。「LP」とも呼ばれています。ただしWebマーケティングにおいては、商品を売るために作られた1枚で完結するWebページをランディングページと呼びます。
- リンク
- リンクとは、インターネット上では、あるページの中に記された、他のページの所在を表す情報のことを「ハイパーリンク」と呼び、これを略した言葉です。リンクのある場所をクリックすると、他のページにジャンプするようになっています。
- Webサイト
- Webサイトとは、インターネットの標準的な情報提供システムであるWWW(ワールドワイドウェブ)で公開される、Webページ(インターネット上にある1ページ1ページ)の集まりのことです。
- PDCA
- PDCAとは、事業活動などを継続して改善していくためのマネジメントサイクルの一種で、Plan,Do,Check,Actionの頭文字をとったものです。
- PDCA
- PDCAとは、事業活動などを継続して改善していくためのマネジメントサイクルの一種で、Plan,Do,Check,Actionの頭文字をとったものです。
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