多くの企業は、Webサイトにユーザーが訪れてくれればモノが売れる、もしくは会員登録をしてくれるだろうと淡い希望を抱いています。
しかし、それは企業側の希望的観測に過ぎないのではないしょうか?

なぜなら、ユーザーの多くは「ちょっと気になって覗いてみた」「他のショップも後で見てみよう」という企業側の意図とは反する軽い気持ちで訪れるのが大半であるからです。
それにもかかわらず、とにかく集客だけすれば売れるという誤った思考が無駄なコンテンツ生産や広告予算の投下を生み、結果的にコンバージョン率が上がらない一つの原因になっていると言えるでしょう。

身近な例を挙げると、実際の店舗に商品だけを陳列しているだけでモノは売れるでしょうか。
必ず、立ち寄ったお客様に対して「いらっしゃいませ」と声がけをし、お客様が商品を気になったタイミングで、すかさず購入までのキッカケづくりを行うでしょう。
しかし、ことWebサイトになると途端に一連の流れを忘れ、ただ呆然とお客様の行動を監視しているだけのようなWeb担当者が多いのが事実です。

今回は、コンバージョン率を改善するため、株式会社エフコード様監修の元、新たに「f-tra CTA」を導入して得られたデータを通じて、我々が如何に機会損失を生み出していたかを痛感することにもなった事例をご紹介します。

今回導入したf-tra CTAとは

今回導入したf-tra CTAは、ユーザーの途中離脱防止やコンバージョン率の改善に役立つ支援ツールです。
Webサイトに訪れたユーザーが企業側の用意したCTA(※1)に気づかない、またはキャンペーン情報に気づかずに離脱しようとしたタイミングで、ポップアップによるオファーを行ない、ユーザーの離脱を防ぐほか、最近なにかと話題にも挙がるコンテンツマーケティングにおいても関連する記事を分かりやすく伝えることができます。

※1 CTAとは、Call To Action(行動喚起)の略です。Webサイトに訪れたユーザーに対して、Webサイト運営者が求める行動に誘導することで、一般的にはボタンやリンクがCTAに該当します。

コンバージョン数200%上昇!f-tra CTA導入事例

以下では、実際にferretでf-tra CTAを導入した事例をご紹介しましょう。
f-tra CTAのメイン機能はユーザーの行動に合わせてCTAをポップアップで表示させることができます。実際に導入するためにはCTA発動用のタグを該当ページに設置し、CTAが発動する条件と該当ページ、表示するバナーを設定するだけで使用でき、結果は管理画面上から確認することが可能。

今回はferretの中でも最も更新頻度の高いカテゴリであるニュースの中から、PC環境に限定してオーガニックからアクセス数の多いTOP10を選出。離脱するタイミングで会員登録のCTAが発動するキャンペーンを作成しました。該当ページのタブやブラウザを閉じようとしたタイミングで会員登録のCTAが表示されます。

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以下のグラフは、f-tra CTAのレポート画面からダウンロードしたもので、濃紺がCTA表示なし、薄い緑色がCTA表示ありの表示回数、水色が2つを合算したトータル表示回数となっています。

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おおよそトータル表示回数に対して3回に1回の割合でCTAが表示されるような計算になります。
一ヶ月間計測した結果、ページ単体のCVRでは、CTA表示なしが0.08%に対してCTA表示ありが0.25%となりました。つまり、CVRに関してはCTA表示ありのほうがCTA表示無しに比べて3倍の違いが生まれたことになります。

f-tra CTAの主な特徴

今回のキャンペーンで設定したもの以外にも、f-tra CTAを使って設定可能な機能がいくつかありますので、以下でご紹介します。

ポップアップの表示箇所

ポップアップをウィンドウ画面上のどこに表示させるかを設定することができます。

1. モーダルポップアップ

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モーダルポップアップは、画面中央に大きなバナーを表示させることで、閲覧するユーザーの行動を一時的に止め、視線をCTAに集中させることができます。

2. フッターポップアップ

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フッターポップアップは、閲覧しているユーザーの操作を止めずに、画面下の位置に横長のバナーを表示し続けてCTAの存在を気づかせるというものです。

※今後はバナーだけでなく、SNSボタンの設置も可能となるようです。

ポップアップを表示させるタイミング

ユーザーの行動に合わせて、それぞれのポップアップを表示させるタイミングを3種類から選択することが出来ます。

1.離脱しそうなタイミング

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ブラウザのタブ、ウィンドウを閉じた時に表示させることができます。
いわゆるWebサイトから離脱する前にポップアップを表示させることで、ユーザーが見落とした情報がないかを伝えることで離脱率・直帰率を下げる効果があります。

※PCのみ指定可能

2.一定時間閲覧しているタイミング

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一定時間閲覧しているユーザーに対して、ポップアップを表示させることができます。
特定のページを一定時間閲覧しているということは、つまり何らかの興味を抱いているということでもあります。最も自然にオファーできる絶好のタイミングでしょう。

3.一定割合まで縦スクロールしたタイミング

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ユーザーがページを縦スクロールした割合によってポップアップを表示させることができます。
閲覧中のユーザーが読み終えるタイミングで、次のコンテンツへのオファーが行えるので、特にメディア運営者にとってはページ遷移率の向上に繋がるでしょう。

A/Bテストの比較もできるレポート機能

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管理画面上ではレポート機能として実際にどれくらいクリックされたかをグラフで可視化できるほか、A/Bテストの結果を比較することで各パターンが目標にどれだけ貢献したか、もしくはそもそもバナーを表示しなかった場合と比較して成績が向上しているかを確認することができます。
もちろん、レポートはCSV形式などでエクスポートすることも可能。

面倒な作業は一切不要。わずか4ステップで実装

実際にf-tra CTAを導入して思った率直の感想は、”とにかく操作が簡単”であることです。
昨今増えているマーケティングツールは、驚くほど高機能で、あれもこれもできてWeb担当者からすれば、胸が高鳴る思いで実装を心待ちにしているでしょう。
しかし、いざ実装してみると高機能過ぎるが故、新たに機能を覚えるのが大変、最悪の場合は逆に時間がかかっていたりと使いこなせていないことが多々あります。

それに比べると、f-tra CTAは直感的に操作でき、バナーさえ用意しておけば、わずか15分ほどでユーザーにアプローチすることが可能です。
ここまで簡単であれば、属人的に1人でやらずともチーム全員で使うことができるのはWeb担当者の負担を減らすうえでもありがたい要素の一つでしょう。

クリック率を高めるCTAのコツ

また、今回の導入の際、f-tra CTAの門田氏より同社がこれまで調査検証する中で見つけた「クリックされやすいCTAを作成する際のポイント」をお聞きすることができましたので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

【全般的に利用できるテクニック】
・2択で簡単に答えることの出来るような問い

例:「○○による成果向上に興味はありませんか? YES / NO」

・わかりやすい数値とデザイン表現

例:「最大70%OFF」の70を大きくするなど

・限定感、緊急感の演出

例:「18時までTIMESALE」「11月中無料」など

・クリックしやすいボタン

【購入導線への誘導テクニック】
・サイト/ページの読後感を踏まえたメッセージング

例:(ページの内容を踏まえて)「○○についてさらに詳しく知りたい YES/NO」

・ティザー的なメッセージング

例:「○○を15分でできる方法がある!? 詳しくはこちら」

【購入導線からの離脱防止テクニック】
・キーメッセージを別角度で再訴求
・アクションがイメージしやすいワーディング

例:「試してみる」「今すぐ予約」など

まとめ

今回の事例を通じて、これまで訪れたユーザーに対して如何に受動的であったかが理解できたのではないでしょうか。課題として広告予算を投下しても、コンテンツを生産してるにもかかわらず、一向にコンバージョン率が上がらないと悩むWeb担当者は少なく無いでしょうが、これらも同様に訪れたユーザーの意図に気づいていなかった、もしくは興味を持っているのにアプローチをしていなかった可能性があります。

つまり、これまでWeb担当者が見ていたアクセス解析などの数字はユーザーが過ぎ去った後の痕跡を見ていただけで、実際に訪れているユーザーを見ていなかったということが大きな問題なのです。

改めて、”Webサイトを開設して呼びこんで終わり”になってませんか? 改めて現状を把握し、訪問したユーザーに対して適切なアプローチを行ないましょう。
今回実装したf-tra CTAですが、今ならトライアルとして30日間全機能が無料なので一度試してみてはいかがでしょうか。

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