ホームページ運営の基礎指標

ホームページは、インターネットにおいて、ユーザーにアクセスされてはじめて機能するメディアです。アクセスからゴールまで、あなたのビジネスでホームページを活用するさいに重要な指標をまとめました。

1.セッション数(訪問数)

いわゆるアクセス数です。
アクセスからページ回遊そして離脱といった、訪問してから去るまでの一連の行動を指していることに注意。日常の会話としてはVISITや訪問とも言います。

使用例:「今日、セッション増えてた?」(アクセス数増えてた?)

Ferret用語辞典:セッションとは

2.ユーザー数(UU)

ユニークユーザー数(UU・ゆーゆー)。「重複しないユーザーの数」ということですが、実際には、ホームページを見ているブラウザの数になります。

たとえば、Aさんが、スマホとパソコンのブラウザとで同じホームページを見てたら、セッション数は2で、ユーザー数も2です。Aさん一人であってもブラウザの数は2(スマホ・PC)ですから、そういう計算になります。実際には少し多めにでると解釈してよいでしょう。

使用例:「ページビューじゃなくてUUで教えて。」(見られたページの数ではなく、ユーザー数(ブラウザ数)で教えて。)

Ferret用語辞典:ユニークユーザーとは

3.ページビュー(PV)

ホームページに訪れた人が、そこで何ページを見たのかというデータ。
なお、1ページしか見ずに他へ移動してしまうことを直帰といいます。

使用例:「今度のホームページ、会員登録するまでに何ページ見れれないといけないのかな。」(会員登録終了まで何ページ進まないといけないのか。)

Ferret用語辞典:ページビューとは

4.直帰率

ホームページを1ページしか見ないで去ってしまう=直帰が、アクセス全体で何%くらいあったのか、という指標。
直帰率が100%に近ければ近いほど、1ページしか見られていないホームページと言えます。

使用例:「直帰率高くてもうちは売れてるからいいんだ。」(1ページしか見られないことが多くとも実際の売上は出ているから良い。)

5.コンバージョン率(CVR)

ネットショップで言えば売上件数、問い合わせが欲しいホームページであれば問い合わせ件数といった、ホームページで出た成果の数を、セッション数で割った割合。
高ければ高いほど、訪問したユーザーのほとんどが買ってくれる、という精度の高いホームページと言えます。いっぽうでどんなに高いホームページでも1%前途というのが通説です。

Conversion Rate という英つづりから、CVRとも言われます。

使用例:「今月はなんでコンバージョン率が低いんだよ!」(セッション数のわりには成果がでていないとコンバージョン率は下がる)

Ferret用語辞典:コンバージョンとは

Googleアナリティクスの基本をやさしく解説


名古屋を中心に活動されていますひびのさんのスライドです。Googleアナリティクスの基礎についてやさしく丁寧に解説されています。発表当時とても話題になりました。必見。


Googleアナリティクスならではの用語

6.ページ/セッション(平均PV)

ページビューをセッション数で割ったもの。1回のアクセスにつき平均で何ページ見ているか、という指標。

Googleアナリティクスでは、平均ページビューという言い方はせず、ページ/セッション(ぺーじすらせっしょん)と表記されています。かつては、訪問別ページビュー数という表記でした。なぜか平均PVとは書かれません。

使用例:「うちのサイトって、平均PVどれくらいだっけ?」(自分のホームページでは平均何ページ見られていることが多いのか?)


7.ページの価値

Googleアナリティクスにおいて成果をあげたときに金額を設定すると利用できる指標(対応しているネットショップであれば自動的に設定されます)。

どのページが成果にどれくらい貢献したのか、という指標です。
たとえば、売れていなくてもこのページは売上貢献度が高い、というページは、ページの価値の数字を見ればわかります(数字が大きければ大きいほど良い。
ただしゴールに近いページは高くなりますので注意(購入確認ページなど))。

売上に貢献しているけど買われない商品、かりにそれがとても高額な商品であったならば、セールなどをして刺激策を打つなど検討すると良いかもしれません。

使用例:「ページの価値が高いページで、ページビューが高いページは要チェック。」(成果への貢献度が高く、よく見られているページは重要だ。)

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Web担当者フォーラムというニュースサイトの人気コーナー。Googleアナリティクスについて対話形式で初心者がつまづきそうなポイントを毎週わかりやすく解説。

標準では取得できないものの重視されている指標

Googleアナリティクスやアクセス解析ツールでは取得できないようなデータも、もちろん存在します。手作業であってもそれらを継続して蓄積することで、知見としている企業は少なくありません。最終的にはEXCELで手作業集計というのも今でも健在です。

コンテンツ

サイト内の情報全般。ページを指すこともありますし、その文章自体を指すこともあります。

Ferret用語辞典:コンテンツとは

デバイス

PC、SP(スマートフォン)、タブレットなどの情報端末。

Ferret用語辞典:デバイスとは

8.総ページ数

検索エンジンから検索して見つけられてアクセスされるようなホームページの場合、入り口がトップページだけとは限りません。

そういった場合には、ホームページ全体で総ページ数が多いことが有利に働きます。検索エンジンからの集客を重視しているようなときには、注目しましょう。

同様に、その検索エンジンからのアクセスで、キーワードの種類数を注目することもあります。

9.リピーター率

Googleアナリティクスでは、再訪率(リピーターの割合)は表示されますが、いわゆるビジネスにおけるリピーターの数ではありません。単純に再訪問されたかどうかの数字です。

一方で、再び購入してくれた、という意味のリピーター率の把握はとても重要です。会員IDからたどって手動でデータを蓄積することもあるかもしれませんが、消費財などを売っているネットショップの場合はとても重要です。

10.会員数

ネットショップなど、ユーザー管理ができるホームページの場合は、管理画面から会員数を知ることができます。多くの場合、会員数の増加は売上増など、ビジネスに有利に働くことが多いためよく注目されます。

11.DAU(でぃーえーゆー)

Daily Active Users(デイリーアクティブユーザー) の略で、会員数が多くとも、実際に利用している人はどれくらいいるのか?という割合です。
DAUが高ければ高いほど、よく使われるホームページといえ、そこにメルマガを打つなど働きかければ何らかの反応が期待できるため、よく注目されます。



このニュースに関連するカリキュラム


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