ニュースアプリもクラウドソーシングもすべてマッチング

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西井:赤坂さんが国内で優秀だなと思っているマーケターはどなたですか?

赤坂:Gunosyの木村新司さんですね。優秀なマーケターであり経営者だと思っています。ほんとにすごい。マーケティングレベルがものすごく高いですね。

何かアイデアがあったら、それが流行るか流行らないかを数字に落とし込んで分解して、周辺の統計データと合わせて、これくらいの市場でこれくらいのパイを取れる。なぜならばこういう理由で、こういうクリエイティブでこういう課金コンテンツを用意して、これくらいの課金単価で、これくらいの人数を獲得すればいけるよね、という算数が、とても早い。話をしていてもすごいなと思いますね。

あとニュースアプリも、クラウドソーシングも、pairsのようなマッチングサービスも全部一緒だと言っています。なぜなら、やらなければいけないことは全部マッチングだから。

ニュースアプリは最適な人と情報、クラウドソーシングは最適な発注者とクリエイター、マッチングサービスは出会いを求める人と人を結びつけなければいけない。そのときに一番大事なことが、トップページだよと。クラウドソーシングで言ったら、発注者もクリエイターも同じページを見せるものではないよって。

西井:全部一緒ってすごいですね。でも、確かにニュースアプリクラウドソーシングもマッチングですよね。それこそ、横展開とか次のサービスへ繋げることとか。

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赤坂:全部一緒ですよ。通販も、それこそ単品通販であれば、その商品とユーザーさんとのマッチングですけど。仮に総合通販の場合、新規獲得用の商品のほかにリピート転換のためのブリッジ的な商品も必要になる。

そこに必要なのが、コンテキストなんです。なんでそのサイトに来たんだっけとか、なんで興味を持ったんだっけということが一番重要。pairsが占いアプリと相性がいいというのは、ヒマだったし、出会いは万人が求めているというコンテキストがあるからなんです。

西井:結局全部一緒ですね。マーケティングは全部一緒。

赤坂:だから、ECをやっていた人がゲーム領域でも活躍できるとは思うんですが、サービスやメディアが違うとブリッジの掛け方も変わってきますから、横展開ができるような応用力は必要だと思います。

西井:応用力がない人もいますよね。過去にうまくいっていたことを応用できないのはなんでだろう?本質的に理解をしていないと応用ってできないものなんですかね。

赤坂:お勉強したんじゃないですか。頑張って教科書で。それを完全に頭の中にインプットしているので、その通りにやればできるんだと思いますけど、それは本質の理解じゃないんで。

「ギブ&テイク」ではなく「ギブ&ギブ」

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西井:僕ら、もう10年来の付き合いになるのかな? でも赤坂さんはそんなに変わっていないですよね。昔から同じことを言っていた気がします。

赤坂:周囲の人にいい影響をいただきました。西井さんももちろんですけど。

西井:僕は赤坂さんをずっと見てるから、どこかで負けたくないと思っています。

赤坂:僕も絶対に負けないよと思っています(笑)

西井:赤坂さんがよく言う言葉で好きなのが「ギブ&ギブ」なんですよね。

赤坂:テイク狙いのギブはバレるじゃないですか。

西井:それはユーザーに対してもそうですよね。

赤坂:真摯な姿勢とか誠意がないと、普通にバレると思います。

西井:ソーシャルの時代ですね。Facebookがそういう理念を掲げていますよね。結局、正しいことを正しくやっていく社会になるということで、すべてオープンにして。

悪いことをしたらすぐにわかっちゃう。テイク狙いでギブをしてもバレる。

赤坂:最悪、嫌われてもいいんです。嫌われるような人には。そんな人は僕の人生には必要な人じゃないという考えを持っているので。

そう考えると、好きな人は大切にしなきゃいけないという気持ちがその分強くなるから、多分できているんだと思うんですけど。万人に好かれようと思うと、ある程度考えちゃうと思います。

西井:例えば、会社経営をしていても、社員に対して本気で成長してほしいって思うじゃないですか。そのあたりがすごい出ているんだなと。厳しいことを言っても、それは5年後10年後のことを考えて言っているという。

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赤坂:本気で怒られているって、本人にとって良いことしかないんですよね。自分の子どもだったらどうするかという話で。これやっちゃだめだよとか、絶対言うと思うんです。

それを言わずに諦めている時点で、どこかでまあいいか、最悪辞めてもいいやと思っているはずなんです。だから、経営者は本気で怒れないと人がついてこないと思うんです。

僕が好きな言葉で、「苦しんでいるときに話を聞いてくれる人は一生もの」というのがありまして。ほめられた人より、怒ってくれた人のほうが覚えている。だから、ちゃんと思っていることを言ってくれる人を大事にしたいなと思っています。

西井:例えば僕がアフリカで消息不明になったときに、時間的には無理でもお金を使ってくれたり。助けてくれる人が何人いるかなと考えるんです。結構、それが人生の幸せじゃないかと思っていて。

ほとんどの人が、Facebook上の友だちレベルなんじゃないかな。この人が自分にとって価値があるなって思える人には、そういうことをしますよね。それがギブ&ギブなんじゃないかなと。ギブ&ギブをしていると、自然と自分に返ってきますから。

さっきの社員の話でいうと、すごく愛情を与えて、この人はほんとうに成長してほしいと思ってやっていると、向こうもスキルを貯めていきます。辞めていっちゃう人はそれまでですけど。そこは関係ないじゃないですか。それをテイクを期待しちゃうと、お互いによくないし。