メディアで挙げた知名度をどう案件につなげているのか

椿氏:
検索でサイトを訪れた時に、例えば勘定科目や給与計算の基礎を知りたいと思ってくるので、そういった人にはe-bookを訴求して、そこでユーザーとつながるポイントを持ちます。

ユーザーが育っていくというのは、だんだんfreeeに近づけていくということなので、ユーザーの課題を解決するそのソリューションのひとつとして自社のサービスを提供してあげることが大事だと思います。

飯髙:
チャネルごとによってユーザーを分けています。
ソーシャルから来るユーザー、リファラルから来るユーザー、オーガニックから来るユーザーという風に、チャネルごとでユーザーを分けています。

例えば、「コンテンツマーケティング」について調べたいユーザーがオーガニック検索から流入してきたとします。
検索から入ってくるユーザーは何かしら課題感を持っていますので、そこに「コンテンツマーケティング」についての網羅性のある記事と、情報がまとまった資料を用意しています。
よくオウンドメディア運用している企業が、どんなコンテンツにも同じホワイトペーパーを設置していますが、コンテンツと関係ないケースが多々見受けられてます。あれって単純にユーザーをバカにしていますよね。

またソーシャルからferretに訪れる場合は、一見さんだったりするのでコンバージョンに至らないケースが多いです。
しかし触れる回数を増やしていけば、彼らはferretを知ることになりますよね。

ferretはマーケティングオートメーションツールを導入しているので、会員登録をしたユーザーの行動をトラッキングしナーチャリングをしています。
今後はそこをより細かくスコアリングして、メルマガホワイトペーパーなどでコミュニケーションを図ろうと考えています。

メディアを立ち上げた目的と達成具合をどのように測っているのか

佐々木氏:
メディアを立ち上げた目的は集客ですね。
100万人が集まるようなメディアを作ろう、というところから始まりました。

現在、「100万人」というところは達成できましたが、「モバレコ」を知っている人はまだまだ少ないように感じています。
達成具合については、記事の読了率や満足度など、UUやPV以外にも重視したいポイントがあるのでそこがこれからの課題です。

椿氏:
読者にとって本質的な価値があるのかを価値としては基準にしていますが、数値的な目標に関してはまだ模索中です。
数値的なゴールについても定まっておらず、模索しながらメディアの価値を示す本当の数値とな何なのかを追い求めています。

飯高:
メディアの立ち上げ目的は、まずはメディアを伸ばすというところとHomeup!(2016年8月1日ferret oneに名称変更)へのリード獲得です。
達成具合でいくと、コンテンツなら公開3日後、1カ月後でコンテンツの評価をしています。全体の数字は月ごとに目標を持ち運営しています。

ちょっと話ずれるかもですが、メディアでコアとなるKPIは、新規ユーザー数です。

メディアが伸びてくると、リピーターが増えていきます。そのことによって数字が伸びているように見える数字のマジックが起こります。
リピーターが増えるのは非常にありがたいことですし重要なことです。しかし、新規ユーザーが増えないとメディアの価値はあがりません。なのでコアとなるKPIは新規ユーザー数と定義しています。

その中でリピーターをどう育成するかを考えて運営しています。