SNSが著しく発展してきた昨今、ソーシャルメディアアカウント運用が日々の業務の一つになっている人も多くいらっしゃるでしょう。会社のアカウントだけでなくブランドごとのアカウントを展開している企業も多く、さらにそれぞれTwitter、facebookなどメディアごとにまたいで運用している企業も多く見受けられます。

何かニュースがあった時に連動してつぶやいておく程度の使い方であれば楽ですが、やればやるほど時間をさかなくていかず、他の業務を圧迫していくことも事実です。ソーシャルメディアの運用を社内だけでやるのが、果たして正解なのでしょうか。

今回は、ソーシャルメディア運用を内製で行う場合と外注する場合のメリットを解説します。

社内でできる範囲と、内製するメリットを考える

それでは、ソーシャルメディア運用を内製でやることのメリットとはなんでしょうか?
まず、TwitterやfacebookなどSNSのアカウントは企業用アカウントであっても基本的に無料であり、自社内で担当を立てて運用するだけではベース費用がかからないツールです。具体的に運用にかかる費用は人件費のみであり、内製するには煩雑な予算承認などを考えなくて済みます。

オペレーションの面においても、社内の担当者が運用するため対応が簡素化されます。また、そのブランドやサービスに1番詳しい人が運用するということが何よりのメリットです。ブランドやサービスに理解がある、愛がある担当者が手を動かして投稿する内容こそが、ファンや顧客の共感を得やすいとも考えられます。

外部パートナーを検討するシチュエーションとは

ソーシャルメディアマーケティング支援の市場規模は年々上がり続けており、2015年度で87億円と言われています。それだけソーシャルメディアを活用したマーケティングは重要視されており、外注する企業も増えていると言えます。(※1)
ソーシャルメディア運用で外注の検討をするシチュエーションで考えられるのが、ソーシャルメディアをブランディングだけでなく、しっかりとした販売促進や広告として利用したいと考え出した時です。

単なるブランドイメージ向上やニュースの発信チャネルとして、ひとまず運用しているというような場合には、予算のかからない無料のツールとして使い倒すことは大いに効果的です。しかし、本格的に活用しようと思えば思うほど、実工数は増えていき担当者の業務時間を圧迫していきます。しっかりとPDCAを回していればいいのですが、数人の担当者が片手間でやっている程度の運用の場合、段々手間と効果が見合わなくなってくることもあります。

本格的にソーシャルメディアマーケティングツールとして活用したい場合には、しっかりとマーケティングの知見や経験を持ったパートナーを利用してサポートをしてもらうことを検討してもいいでしょう。

※1 参考:
ソーシャルメディアマーケティング支援の市場規模 | ビジュアライジング・インフォ

外部パートナーを活用するメリット

ソーシャルメディアマーケティングを外注するメリットとしてあげられるのは、やはりマーケティングのプロに任せることでより効果的な運用が可能になることです。誰もが使えるツールというのがソーシャルメディアの特徴の一つではありますが、マーケティングに効果的に活用できるかはその人の知識や経験によります。「なかなかフォロワーが増えない」「エンゲージメント率が悪い」「ホームページや申し込みページへの送客率が悪い」など日々出てくる課題対策を、勉強して対策できる余裕がある人は、なかなかいないのではないでしょうか。

また、ソーシャルメディア活用では広告出稿なども検討できます。一回のツイートの効果を最大化するため、広告出稿してプロモアカウントとしてフォロワーを増やすなどの方法があります。Twitterのトレンド部分に自社ブランドの話題を表示させたり、facebookページのいいねを促したりとソーシャル広告にはさまざまなメニューがありますが、効率的な広告運用にはそれなりに専門の知識も必要です。

ソーシャルメディアを活用したマーケティグキャンペーンのアイデアや、自社にとって最適な運用方法も提案してもらえるかもしれません。餅は餅屋というように、知見のあるパートナーを活用して、苦手な部分をフォローしてもらうことで素早く効果が出ることも考えられます。またその分担当者の負担が減り、他業務に割く時間が確保できることもメリットです。

インフルエンサー活用にも外部エージェントが有効

ソーシャルメディアマーケティングに外部パートナーを活用するもう一つのシュチュエーションとして、インフルエンサー活用をあります。ソーシャルメディアマーケティングの効果をドライブさせる方法の一つとして、インフルエンサー活用が最近特に注目されています。ソーシャルメディア上で特に影響力のある人物を起用し、PRの効果を上げていこうという内容です。

インフルエンサーの中には事務所のようなところに所属しておらず、直接連絡して言値で依頼できる人も多いです。しかし、個人との取引が不安、稟議が通りづらいといった場合などは、しっかりとしたエージェント会社を活用するといいでしょう。

適切なインフルエンサーの選定やキャスティングなどを支援してくれるエージェントはここ数年で非常に増加しており、さまざま事例が出てきています。単にキャスティングだけでなく、広告クリエイティブ作成やコンサルティングなどワンストップでマーケティング支援を提供しているサービスも存在します。

やっぱり内製したいという場合に有効なツール

ソーシャルメディアマーケティングを社外に出さず、できる限り自社で運用したいという場合にも、有効なやり方はさまざまあり、便利なツールはたくさんあります。
複数アカウントを同時に走らせている場合に、一元管理できるツールを導入しておくと劇的に業務効率が向上します。

Hootsuite

Snip20170521_4.png
https://hootsuite.com/ja/
ソーシャルメディアの運用ツールで、特に知名度が高いのがHootsuiteです。Twitterやfacebookなどをまたいで複数のアカウントを一つのツールで一元管理することができます。
無料のプランからあるため導入も検討しやすく、使い方に関する情報も多いので安心して利用することができます。
ferret内でも活用方法を紹介しているので、参考にしてみてください。

参考:
「Hootsuite」で簡単にFacebookとTwitterの予約投稿をする方法

Social Studio

Snip20170521_5.png
https://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/channels/social-media-marketing/

クラウド顧客管理システムなどで有名なセールスフォース社が提供しているマーケティングツールの一つ、Social Studioはソーシャルメディア運用に便利なさまざまな機能が充実しています。

投稿管理のスケジューリングだけでなく、アカウントごとの権限設定を元にした投稿の承認機能があり、承認されたものだけ投稿するなどの仕組みを利用できます。これにより、間違って不適切な発言をしていないかなどのチェックができ、未然に炎上を防いだり情報漏洩対策も可能です。
また、ソーシャルリスニングの機能もあるため、併せて活用することで総合的にソーシャルマーケティングを効率的に実施できます。

その他にもソーシャルメディアアカウントの管理ツールは数多く提供されています。Ferretの別記事でも詳しく紹介されているので、参考にしてみてください。

参考:
アカウントが多すぎてもう嫌……。そんな担当者をサポートするSNS一括管理ツール10選

まとめ

簡単なブランディングやニュースを流すだけなく、ソーシャルメディアマーケティングマーケティング手法として新しいものであり日々進化していっています。時代の変化に合わせて、さまざまなサービスを提供している新規事業が日々増え続けており、抱えている課題にマッチしたパートナーが現れることもあるかもしれません。
今後ともぜひアンテナを張っておきましょう。

自社で運用していく場合でも、今後さらに進化していくソーシャルメディアマーケティングに遅れを取らないよう知識を貯めていきましょう。