P-MAXキャンペーンは、Google広告で2021年から実装された広告配信の仕組みです。P-MAXキャンペーンを活用すると、幅広いチャネルに広告を配信し、コンバージョンを獲得できる可能性があります。

この記事では、Google広告のP-MAXキャンペーンの特徴や利用時の注意点、設定方法などについて解説します。リスティング広告の運用担当者の方や、新たな広告手法に興味がある方はぜひ参考にしてください。

目次

1.Google広告のP-MAXキャンペーンとは
2.P-MAXキャンペーンの特徴
3.P-MAXキャンペーンの注意点
4.P-MAXキャンペーンの設定方法
5.P-MAXキャンペーンを活用する流れ
6.P-MAXキャンペーンで幅広いチャネルに広告を配信しよう

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Google広告のP-MAXキャンペーンとは

Google広告のP-MAXキャンペーンとは、複数のチャネルに対して同時に広告を配信できる機能です。具体的なチャネルとして、次のような広告枠が挙げられます。

  • Google検索
  • ディスプレイネットワーク
  • YouTube
  • Gmail
  • Googleマップ
  • Googleディスカバー
  • Googleショッピング

これらのチャネルに広告を配信したい場合、従来は複数のキャンペーンを作成する必要がありました。しかし、P-MAXキャンペーンなら1つのキャンペーンで全てのチャネル広告を配信し、パフォーマンスの最大化を図ることが可能です。

図_P-MAXキャンペーンとは.png

P-MAXキャンペーンの特徴

P-MAXキャンペーンの特徴として、次の2点が挙げられます。

新たなターゲットにリーチできる

Google広告でP-MAXキャンペーンを作成すると、既存のキャンペーンではリーチできていない新たなターゲットに広告を配信することが可能です。そのため、認知拡大や新規顧客の獲得に役立ちます。

自動最適化機能により運用の手間が省ける

P-MAXキャンペーンは、機械学習によって自動で最適化される仕組みです。コンバージョン目標や予算、広告アセットを設定するだけで、効果的な配信が行われます。広告運用の手間を省きつつ、様々なチャネルにリーチを拡大できることがP-MAXキャンペーンの特徴です。

P-MAXキャンペーンの注意点

P-MAXキャンペーンは便利である反面、運用時に注意すべきポイントもあります。主な注意点は次の2つです。

手動で調整できる要素が少ない

P-MAXキャンペーンは従来の広告キャンペーンと異なり、キーワードやターゲットなどを手動で調整することができません。配信に関する設定の大部分が自動化されるため、キーワードや広告文の組み合わせ、入札単価などを手動で変更できない仕様となっています。

画像や動画を用意する必要がある

P-MAXキャンペーンを開始するには、広告アセットとしてテキスト広告だけでなく、静止画や動画の素材も必要です。動画素材が用意できない場合、静止画やテキストを組み合わせた動画広告が自動的に生成されます。

P-MAXキャンペーン広告アセットで推奨される静止画や動画の仕様は次の通りです。

素材の種類 必須の要件 推奨される要件
横向きの画像 1.91:1
最小600×314ピクセル
3枚追加
1,200×628ピクセル
スクエア画像 1:1
最小300×300ピクセル
3枚追加
1,200×1,200ピクセル
Square image(来店数測定時のみ必要) 1:1
最小300×300ピクセル
1枚追加
1,200×1,200ピクセル
縦向きの画像 4:5
最小480×600ピクセル
1枚追加
960×1,200ピクセル
スクエアロゴ 1:1
最小128×128ピクセル
1枚追加
1,200×1,200ピクセル
Landscape logo 1:1
最小518×128ピクセル
1枚追加
1,200×300ピクセル
動画 10秒以上の長さのYouTube動画 最大5本追加

静止画の素材は、1枚あたりのファイルサイズが最大5,120KBまで、JPGまたはPNGのファイル形式が利用できます。

参考:Google広告ヘルプ アセットグループの仕組み

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P-MAXキャンペーンの設定方法

ここでは、Google広告の管理画面でP-MAXキャンペーンを設定する方法を紹介します。

Google広告でキャンペーンを作成

まず「新しいキャンペーンを作成」から、キャンペーン目標を設定しましょう。

pmax_1.jpg

ただし、一部の目標はP-MAXキャンペーンに対応していません。下記の内いずれかの目標を選択してください。

  • 販売促進
  • 見込み顧客の獲得
  • ウェブサイトのトラフィック
  • 来店数と店舗売上の向上
  • 目標を設定せずにキャンペーンを作成する

次に、キャンペーンタイプでP-MAXを選択します。

pmax_2.jpg

コンバージョンの設定やキャンペーン名の入力を行った上で、続行をクリックします。

pmax_3.jpg

予算や入札戦略・配信地域を設定

画面に表示される案内に従って、目標単価など細かな設定を進めていきましょう。目標コンバージョン単価を設定にチェックを入れると、単価を入力することが可能です。

pmax_4.jpg

広告配信先の地域や、ユーザーの言語などの設定も行います。
自社の広告目的に応じて、適切な設定を入力してください。

pmax_5.jpg

アセットグループを設定

次に、広告に使用するテキストや画像などのアセットを設定します。アセットグループ名に任意の名前を入力しましょう。
pmax_6.jpg

広告リンク先となる「最終ページURL」や、広告に使用する「画像」などを入力します。広告が各チャネルでどのように表示されるかは、右側のプレビュー画面で確認することが可能です。

pmax_7.jpg

画面の案内に沿って、以下の項目を設定しましょう。

  • 最終ページURL
  • 画像
  • ロゴ
  • 動画
  • 広告見出し
  • 長い広告見出し
  • 説明文
  • 会社名
  • サイトリンク
  • 行動を促すフレーズ

オーディエンスシグナルを設定

オーディエンスシグナルとは、P-MAXキャンペーンの配信先を最適化するための機能です。
Webサイト訪問者のリストや動画視聴者のリスト、関連性の高いキーワードなどをオーディエンスシグナルとして設定できます。

オーディエンスシグナルを作成をクリックすると、詳細の設定が可能です。

ただし、オーディエンスシグナルは広告の配信先を限定するものではありません。
あくまでも機械学習の参考データとして利用されるため、指定した設定以外のユーザーにも広告が表示される場合があります。

pmax_8.jpg

ここまでの作業が終われば保存をクリックして、P-MAXキャンペーンの設定は完了です。

pmax_9.jpg

P-MAXキャンペーンを活用する流れ

P-MAXキャンペーンは、検索キャンペーンなど従来型の広告との併用が推奨されています。P-MAXキャンペーンを活用するまでの流れは次の通りです。

まずは検索キャンペーンを運用する

Google広告の運用をこれから始める場合は、まず検索キャンペーンを作成しましょう。検索キャンペーンでは、Googleやパートナーサイトの検索結果画面に広告を表示することが可能です。

広告を配信するキーワードや広告文、入札単価、配信先の地域・デバイスなどを設定し、検索キャンペーンを開始してください。

すでに検索キャンペーンを利用している場合は、既存の設定のままで問題ありません。

P-MAXキャンペーンの併用を開始する

次に、P-MAXキャンペーンの設定を行い、従来型のキャンペーンとの併用を開始します。

P-MAXキャンペーンの役割は、広告アカウント全体のコンバージョン数を底上げすることです。そのため、既存のキャンペーンの運用を続けた状態で、P-MAXキャンペーン同時に運用しましょう。

既存キャンペーンとの成果を比較する

P-MAXキャンペーンは機械学習による自動最適化が行われるため、成果が出るまでにある程度の期間がかかります。最低でも3~4週間程度、P-MAXキャンペーンの運用を行った上で、既存キャンペーンとの成果を比較しましょう。

P-MAXキャンペーンのコンバージョン獲得単価が、既存のキャンペーンと比べて著しく高額な場合などは、設定の見直しが必要です。コンバージョン獲得単価の目標数値を下げるなど、調整を行うことで成果を改善できる可能性があります。

必要に応じてアセットを入れ替える

P-MAXキャンペーンでは、アセットごとのパフォーマンスが確認できます。「キャンペーン」から「アセットグループ」→「詳細を表示」を選択し、掲載結果の評価が「低」と表示されているものがあれば、新しいアセットを作成して入れ替えましょう。

P-MAXキャンペーンで幅広いチャネルに広告を配信しよう

P-MAXキャンペーンを作成すると、検索やディスプレイネットワーク、YouTubeなどGoogle広告の全てのチャネルに広告を配信することが可能です。コンバージョン目標や広告アセットなどを登録すれば、配信設定が自動的に最適化されます。

ただし、レポートで確認できる内容や、手動で設定できる範囲など従来のキャンペーンとの違いに注意が必要です。P-MAXキャンペーンの特徴を押さえた上で、幅広いチャネルに広告を配信しましょう。

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