2022年にヒットした食品5選をおさらい!ヒットの理由と軌跡を解説
2022年は食品をはじめとする様々な分野で、新商品やヒット商品が誕生しました。ヒット商品の誕生には、市場環境や顧客ニーズ、マーケティング・商品開発戦略など、数多くの要因が絡んでいます。
そこで、株式会社ヴァリューズが提供するWeb行動ログ分析ツールのデータとアンケート調査結果をもとに、食品業界における2022年のヒット商品を徹底解剖していきます。ヒットした理由まで具体的に解説しますので、ぜひ商品開発の参考にしてください。
目次
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生活者アンケートとWeb行動ログで見るヒットの理由、ヒットの軌跡を解説しています
近年の食品業界の傾向
近年、食品業界では次のような傾向が見られます。
- 簡便性のあるカテゴリが好調に推移
- 健康問題や免疫力に対する興味関心が増加
- プチ贅沢が加速
コロナ禍以前より、インスタント食品やレトルト食品、冷凍食品といった簡単に調理できる食品が好調に推移しています。これは共働き世帯の増加により、時短・簡便を重視する人が増えていることが原因だと考えられるでしょう。
また、株式会社矢野経済研究所が実施した調査によると、ストレス・睡眠・肥満などの健康問題を解決するものや、乳酸菌をはじめとする免疫機能に対応した商品も好調に推移しています。
参考:健康・機能性食品素材(44素材)市場に関する調査を実施(2022年)|株式会社矢野経済研究所
さらに、気分転換やストレス発散をするためにプチ贅沢を楽しむ人が増えています。株式会社ビズヒッツが行ったアンケート調査では、給料日に以下のような贅沢を楽しむ人が多いという結果になりました。
- スイーツを買う
- 食事・食材のグレードを上げる
- お酒のグレードを上げる
参考:【給料日のプチ贅沢ランキング】男女500人アンケート調査|株式会社ビズヒッツ
食品分野における2022年のヒット商品5選
2022年にヒットした食品として、以下の5つが挙げられます。
- ヤクルト1000
- 完全メシ
- 翠 ジンソーダ缶
- カヌレ
- クラフトコーラ
ここでは、株式会社ヴァリューズが提供するWeb行動ログ分析ツールのデータと、アンケート調査の結果をもとにそれぞれがヒットした理由と軌跡を解説します。
1. ヤクルト1000
「ヤクルト1000」は、ストレスや睡眠といった現代社会の課題に寄り添う機能性表示食品です。公式サイトでは、乳酸菌シロタ株を1,000億個含む飲料の継続飲用により、ストレスの軽減や睡眠の質向上が期待できることが報告されています。
● ヒットした理由
上記のアンケート結果を見ると、ヤクルト1000がヒットした理由として以下の3つがあることがわかります。
- 量がちょうどよく飲みやすい
- 睡眠の質が上がった
- 体が楽になった
また、ストレス軽減や腸内環境改善といった、健康問題の解決に役立つ機能が報告されていることも、ヒットした理由の一つとして考えられるでしょう。
なお、以下の記事にある調査結果でも、乳酸菌飲料は売上の数値を伸ばしています。
関連記事:2022年上半期、何が売れたの?今週のPICK UP!調査データ
● ヒットの軌跡
ヤクルト1000は2021年4月に販売が開始されました。その約1年後、ヤクルトは世界睡眠医学協会が定める「世界睡眠デー」に合わせて、ヤクルト1000を総計35万本プレゼントするWebキャンペーンを実施します。
このころから検索ユーザー数が増え始め、2022年6月にテレビ番組で紹介されたことによって検索ユーザー数がピークを迎え、売り切れが続出しました。一部では「悪夢を見る」という噂も流れ、さらに注目が集まりました。
2. 完全メシ
出典:完全メシ
完全メシは、「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素をバランスよく摂取できるように設計された食品です。「カレーメシ」や「豚辛ラ王 油そば」など、バラエティー豊かなラインナップが揃っています。
● ヒットした理由
上記のアンケート結果を見ると、以下のような理由によりヒットしたことが伺えます。
- 1日で必要なものが揃っている
- 1食の栄養を補える
- ボリュームや味に満足している
また、インスタントでありながら栄養バランスもとれているという点で、「簡便性」と「健康志向」の両方を叶える食品となっている点もヒットの理由であると考えられます。
● ヒットの軌跡
完全メシは2022年5月に販売開始され、約1ヶ月後の2022年6月ごろに検索ユーザー数が大幅に増加し、累計出荷数100万食を突破しました。さらに同年9月にはユニークなCMが注目を浴び、検索ユーザー数がピークに達します。
そして反響の大きさから販路を拡大し、発売から約5ヶ月で累計販売数500万食を突破しました。
3. 翠 ジンソーダ缶
翠(SUI)は、日本の食卓に馴染み深い「柚子」「緑茶」「生姜」の3つの和素材が使われているお酒です。そして翠 ジンソーダ缶は、翠とソーダを絶妙なバランスで割り、爽やかで飲みやすい味わいを実現している商品です。
● ヒットした理由
上記アンケート結果から、今までにない飲みやすさ、日本人の味覚に合う味わいが魅力であることがわかります。
- 手軽に飲める
- 食事にあう
- コストパフォーマンスが良い
- 新鮮な味わいだった
また、近年の傾向として少し豪華な食事やお酒といったプチ贅沢を楽しむ人が増えていることも、ヒットした理由の一つだと考えられます。
● ヒットの軌跡
翠 ジンソーダ缶は、「家でも外でも居酒屋メシと合う」「ソーダ割りですっきりしているから毎日でも飲める」などの触れ込みで、2022年3月に発売をスタートしました。
発売に先駆けて、居酒屋メシと相性の良い食器が当たる「居酒屋メシキャンペーン」を実施。その頃から検索ユーザー数が増加し、2022年4月にピークを迎えます。
検索キーワードに「キャンペーン」や「CM」があることから、宣伝により大きな成果を得ていることが伺えます。
ここまで2022年にヒットした食品を3つ紹介しました。残りの「カヌレ」「クラフトコーラ」については、以下の資料にてご確認ください。
▼残り2つのヒット食品はこちら
生活者アンケートとWeb行動ログで見るヒットの理由、ヒットの軌跡を解説しています
▼調査に使用したツールはこちら
【Dockpit】競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン
直感的なダッシュボードで、誰でもカンタンに3C(自社・競合・市場)分析。これ一つで短時間でデータドリブンなマーケティングを可能にします。
食品以外に売れたものを知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:2022年売れたものランキング。今週のPICK UP!調査データ
ヒット商品を生み出すためのポイント
ここからは、ヒット商品を生み出すためのポイントについて説明します。
顧客ニーズの正確な把握
ヒット商品を生み出すためには、顧客ニーズを正確に把握することが重要です。
顧客が何を求めているのかを把握することで、そのニーズに合った商品を提供することができます。顧客のニーズを満たせれば、満足度が高まって口コミ・評判が広がりやすくなり、ヒット商品となる可能性が高まるでしょう。
今回紹介した商品も、以下のように顧客が抱えるニーズを満たしています。
- ヤクルト1000:健康志向
- 完全メシ:簡便性、健康志向
- 翠 ジンソーダ缶:簡便性、プチ贅沢
最新の動向やトレンドのチェック
ヒット商品を生み出すためには、最新の動向やトレンドのチェックも欠かせません。業界の流行を把握することで、それに合わせた商品開発やマーケティング戦略を立てられます。
例えば、「健康」「環境への配慮」などがトレンドになった場合、健康食品や植物ベースの食品、代替肉を使った食品などがヒットする可能性があります。
トレンドに合わせた商品を提供することで、顧客の注目を集めSNSで情報が拡散されるチャンスも生まれるため、定期的に最新の情報をチェックしましょう。
競合他社との差別化
ヒット商品を生み出すには、競合他社との差別化にも力を入れましょう。なぜなら、食品業界には似たような商品が多数存在しており、競争が激しいからです。
競合他社との差別化を図れる主なポイントは、以下の5つです。
- 食品の品質や味
- ブランドイメージ
- パッケージのデザイン
- 価格
- 販売チャネル
これらの要素に独自性や新しさを持たせることで、ヒット商品を生み出すきっかけとなるでしょう。
マーケティングフレームワークを活用した分析
ヒット商品を生み出すにあたっては、顧客ニーズや市場の状況、競合の動向など様々な点について調査する必要があります。これらを効率的に調査・分析するには、マーケティングフレームワークを活用しましょう。
分析の際には、以下6つのフレームワークが有効です。
フレームワーク | 使用場面 |
---|---|
PEST分析 | 業界外の動向や状態を知る |
5フォース分析 | 業界内の競合状況を知る |
SWOT分析 | 強み・弱みを生かした具体的な戦略を考える |
3C分析 | 業界内での自社の立ち位置を把握する |
STP分析 | 自社の適切な事業戦略を練る |
4P分析、4C分析(マーケティングミックス) | 新しい商品・サービスを考える |
各フレームワークの詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:マーケティングフレームワークは使用順番が大事!活用ノウハウを分かりやすく解説!
業界やヒット商品の動向を捉えるにはリサーチ力が必須
食品業界の動向や顧客のニーズなどは日々変化しており、ヒット商品を生み出すには、その変化を的確に捉えることが重要です。
そして業界の市場動向を把握して顧客の理解を深めるためには、高いリサーチ力が必要となります。
とはいえ、「上手くリサーチする方法がわからない」「頻繁にリサーチするリソースが確保できない」などの悩みを抱えている企業も多いでしょう。そういった場合は、ネットリサーチサービスを活用するのもおすすめです。
ネットリサーチサービスの詳細やおすすめのサービスについては、以下の記事で紹介しています。
関連記事:おすすめネットリサーチサービス9選をタイプ別に徹底比較!失敗しない選び方のポイントも解説
最新の動向を把握してヒット商品を生み出そう
食品業界は変化が目まぐるしく、顧客のニーズも常に変化しています。市場の変化についていけず、商品開発に苦戦している企業は少なくありません。
ヒット商品を生み出すには、市場や顧客の声を収集して分析し、商品開発・マーケティング活動に活かすことが重要です。まずは、リサーチを通じて「どんなニーズがあるのか」「どういった商品が流行っているのか」といった点を明確にしましょう。
▼2022にヒットした食品5つの詳細はこちら
生活者アンケートとWeb行動ログで見るヒットの理由、ヒットの軌跡を解説しています
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
- UI
- UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略で、ユーザー(使い手)とデバイスとのインターフェイス(接点)のことを意味します。
- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
- 口コミ
- 「口頭でのコミュニケーション」の略で、消費者の間で製品やサービスの評価が伝達されることです。 一方で、不特定多数の人々に情報が伝達されることをマスコミと使われます。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
- フレームワーク
- フレームワークとは、アプリケーションソフトを開発する際によく必要をされる汎用的な機能をまとめて提供し、アプリケーションの土台として機能するソフトウェアのことです。 元々は枠組み、下部構想、構造、組織という意味の英単語です。アプリケーションのひな形であり、これを開発に利用することで、大幅な効率の向上が見込めます。
- フレームワーク
- フレームワークとは、アプリケーションソフトを開発する際によく必要をされる汎用的な機能をまとめて提供し、アプリケーションの土台として機能するソフトウェアのことです。 元々は枠組み、下部構想、構造、組織という意味の英単語です。アプリケーションのひな形であり、これを開発に利用することで、大幅な効率の向上が見込めます。
- フレームワーク
- フレームワークとは、アプリケーションソフトを開発する際によく必要をされる汎用的な機能をまとめて提供し、アプリケーションの土台として機能するソフトウェアのことです。 元々は枠組み、下部構想、構造、組織という意味の英単語です。アプリケーションのひな形であり、これを開発に利用することで、大幅な効率の向上が見込めます。
- 5フォース分析
- 5フォース分析とは、5 Forces Analysisと書き、アメリカ合衆国の経営学者であるマイケル・ポーター(Michael E. Porter)が提唱した業界の競争要因分析のフレームワークです。
- SWOT分析
- SWOT分析とは、ある目標を達成する際に企業が自社の内部環境と外部環境を整理するためのフレームワークのひとつです。
- 3C分析
- 3C分析とは、市場や競合などの外部要因の分析を通じて自社の戦略策定に活かすためのフレームワークのことです。3Cは、市場(customer)、競合(competitor)、自社(company)の3つの要素を表します。
- 4C
- 4Cとは、購買者視点で商品やサービスを考えるマーケティングのフレームワークで、Consumer value(顧客にとっての価値)、Cost(顧客の負担)、Convenience(入手の容易性)、Communication(コミュニケーション)の頭文字をとったもののことを言います。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
- フレームワーク
- フレームワークとは、アプリケーションソフトを開発する際によく必要をされる汎用的な機能をまとめて提供し、アプリケーションの土台として機能するソフトウェアのことです。 元々は枠組み、下部構想、構造、組織という意味の英単語です。アプリケーションのひな形であり、これを開発に利用することで、大幅な効率の向上が見込めます。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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