ネットショップやオウンドメディアにおいて、ユーザーとのコミュニケーションの窓口である「お問い合わせフォーム」は欠かせない機能です。他にも、キャンペーン施策などを行う場合は、ユーザーの「応募フォーム」を設置することもあるでしょう。

Google Formなど様々な無料ツールもあるため、フォームは簡単に作成できます。しかし、どんなフォームを設置するか、また入力された情報をどう管理するのかによって、ユーザーの反応が大きく変わることはご存知でしょうか。

今回は、最短30秒でフォーム作成、顧客管理まで無料で利用できる「formrun(フォームラン)」を提供する株式会社ベーシック監修のもと、フォーム作成時に気をつけたいポイントを3つご紹介します。

自社のエントリーフォームがユーザーに嫌われてしまっていないか、この機会に確認してみてはいかがでしょうか。

あなたのフォームは大丈夫?

62.8%の人が、「アカウント情報の登録が面倒」で離脱

ユーザーにとって使い心地の悪いフォームは、離脱されてしまう危険があります。

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引用:
【実態調査】62.8%の人が、アカウント登録が面倒でネットショップでの購入をやめたことがある|株式会社マージェリック

ショッピングアプリを提供する株式会社マージェリックの調査によると、フォームから離脱したユーザーのうち*62.8%*が、「住所や支払い情報などのアカウント登録が面倒だった」という理由をあげています。

商品やサービスがいかに魅力的でも、フォームの使い心地が悪い場合、購入してもらえないという事態は、大きな機会損失です。

エントリーフォーム作成の3つのコツ

ユーザーにとって使いやすいフォームとはどのようなものなのでしょうか。今回は、フォーム作成時に注意したいポイントを3つご紹介します。

1.フォームの目的の明確化

ひとことに「フォーム」といっても、その目的はさまざまです。まずは何のためにフォームを設置するのか、目的を明確にしましょう。

このとき、「お問い合わせ」や「お申込み」「アンケート」などざっくりとした目的だけでなく、そのフォームに入力してもらった結果、何がしたいのかまで具体的にイメージすることが大切です。

例えば、同じ「お問い合わせ」でも、「見込み顧客として管理したい」のか、「丁寧なコミュニケーションを図ることで満足度を向上させたい」のかでも、作成するフォームは違ってきます。

フォームを設置することでどのような情報を得て、どのように活用したいのか考えましょう。

2.入力項目とボリューム

フォームの目的を決めたら、それに応じた入力項目を設定します。

まずは取得したい情報を箇条書きですべて挙げてみて、そこから取捨選択するとよいでしょう。その際、本当に必要な情報なのか、また入力項目がユーザーにとって入力しやすいボリューム・順番になっているかを考えます。

同じ「お問い合わせ」でも、法人向けサービスであれば会社名や役職の入力は抵抗は少ないと予想できますが、個人向けサービスのお問い合わせで個人の名前や住所を入力しなければならない場合、離脱率は高まる可能性があります。

また、入力項目があまりに多すぎてしまっても、ユーザーが途中で面倒を感じてしまい、離脱されかねません。

本当に必要な項目を絞り込みながら、ユーザー目線で全体のボリュームを確認してみましょう。必ずしも必要ではないけれど、できれば取得しておきたい情報がある場合などは、入力項目に「必須」か「任意」かを指定し重みづけをするだけでも、ユーザーの心理的負担を軽減できます。

3.スマートフォンやタブレット対応

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引用:
平成29年版情報通信白書|総務省

総務省によると、インターネットを利用するユーザーの内、スマートフォンの利用率は年々増加しており、2016年ではパソコンとほぼ並ぶ*58%*となっています。

パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット端末にも対応したフォームは今後必須となっていくでしょう。

無料の「formrun」なら、たったの1分でEFO搭載のフォームが完成

formrunとは

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formrun

formrunとは、フォーム作成から顧客管理まで、ワンストップで活用できるツールです。クリエイター機能を使えば、プログラミングの専門知識がなくても、テンプレートをもとに視覚的に編集・管理できるため、最短30秒で誰でも簡単にフォームを作成できます。

また、開発者向けにHTMLCSSでカスタマイズできる「HTML埋め込み型フォーム」によるフォーム作成も可能です。数行のスクリプトコードを埋め込むだけで、通常エンジニアが行わなければならないデータベースの構築や通知設計、バリデーションなどの工数やコストをかける必要がなく、フォームの設置ができます。

無料プランと有料プランがあり、利用するチームのメンバー数や機能に応じて変わります。基本的な機能はほとんど無料で使えるため、まずは無料版で手軽に試してみるのがオススメです。

20種類のフォームテンプレート

formrunのクリエイター機能は、目的や用途に応じて20種類ものテンプレートが用意されています。これらのテンプレートをベースに、入力項目の追加・削除「必須項目」と「任意項目」の選択デザインの変更なども可能です。

今回は、formrunでよく使われている3つのテンプレートをご紹介します。

1.製品・サービスのお問い合わせ

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商品やサービスを提供する企業であれば必ず設置しておきたいのが、お問い合わせフォームです。完了画面の文章も画面を見ながら編集できるため、ユーザーへの感謝も伝えられます。

また、テンプレートは「サイド」「トップ」「フルスクリーン」の3種類のレイアウトがあり、自由に好きな画像を設置できます。

上記画像は、「サイド」のレイアウトです。

2.キャンペーンのご応募

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ユーザー施策としてキャンペーンを行う際も、手軽に応募フォームを作成できます。職業や希望商品などは、チェックするだけで選択できる形式でユーザーの負担を軽減できます。

上記画像は、「トップ」のレイアウトです。

3.資料ダウンロード

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ホワイトペーパーなど、資料のダウンロードページに設置するフォームです。入力される情報はそのまま自社の営業活動にも直結するため、必要な情報は営業側とも打ち合わせて決めましょう。

上記画像は「フルスクリーン」のレイアウトです。

スマートフォン・タブレットにも対応

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formrunで作成するフォームは、全てスマートフォン・タブレットでの表示に対応しています。

どのレイアウトを利用しても、各デバイスから最も見やすい形式を表示できるため、特別な対応は不要です。

リアルタイム・バリデーション機能でその場でエラーを指摘

入力項目に空白や誤りがある際、その場でエラーを表示する「リアルタイム・バリデーション機能」が標準で搭載されています。

ユーザーが全ての項目を正しく入力したと思い込み、「完了」ボタンを押した直後にエラーが表示されると、大きなフラストレーションを感じてしまい、離脱につながる恐れがあります。

formrunでは、フォームの項目に求められる値が正しいかをリアルタイムに判定し、誤っている場合はその場でエラーを表示するため、ユーザビリティの高い体験を提供します。またユーザーの手間を減らす機能として、郵便番号を入力すると自動的に住所を補完する機能も装備。

*エントリーフォーム最適化(EFO)*を実現します。

メディアの埋め込みができる

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formrunのクリエイター機能では、動画サービスの「YouTube」や地図サービスの「Google Maps」、「Slideshare」「Wikipedia」をはじめ、500種類を超えるメディアの埋め込みに対応しています。

イベントの参加申し込みフォームでは、会場の場所を「Google Maps」で表示することで、テキスト中心の情報よりも見やすく、ユーザーの理解促進を追求したフォームの作成が可能です。

問い合わせ〜顧客管理まで、ひとつのシステムで完結

formrunの魅力は、簡単に高機能なフォームが作成できるだけではありません。

作成したフォームに入力された顧客情報を、そのまま*顧客管理ツール(CRM)*として管理・運用できる機能まで搭載されています。

顧客情報を一覧表示で可視化する「リスト機能」、顧客対応の進捗をかんばん形式で一目で確認できる「ボード機能」の2つの機能を切り替えて管理できます。

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[リスト機能]

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[ボード機能]

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また、管理画面上でそのままメール送信もでき、formrunだけで顧客対応やカスタマーサポートを完結できることも大きな魅力です。

ビジネスチャットツール「Slack」や「チャットワーク」との通知連携もできるため、メンバーでリアルタイムに情報を更新・確認しながら顧客対応を完結できるのも非常に便利です。

「formrun」フォーム作成の3 STEP

これまでホームページを運用したことがない方、パソコンが苦手な方も、formrunを使えばわずか3 STEP最短30秒フォームを作成できます。

STEP1:テンプレート選択

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ログイン後、「新規フォーム作成」をクリックします。

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URLの一部を編集できます。編集したら、「登録する」とクリックします。

なお、開発者向けのHTML埋め込み型フォームで作成したい場合は、下部の「コード型で作成」から進めることができます。

STEP2:項目・デザインのカスタマイズ

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テンプレート選択画面から、今回の目的に応じたテンプレートを選択します。
今回は「製品・サービスに関するお問い合わせ」を選択します。テンプレートが決まったら「このテンプレートを使用」をクリックします。

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フォームの作成画面が表示されます。

画面右側に実際の入力画面、左側に編集のためのバナーがあり、左上のタブで編集内容を切り替えられます。

・フォーム:入力項目・選択項目・画像やメディアの埋め込み
・カバー:写真の編集
・スタイル:メインカラー・レイアウト・フォント
・設定:公開設定・自動返信メール・Google Analytics トラッキングIDの埋め込み等

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完了画面の編集もできます。
表示されている画面にカーソルを合わせると、プレビューのような見た目のまま内容を編集できます。

編集が終了したら、右上の「保存」をクリックします。

STEP3:生成

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作成が完了すると、すぐに「公開されたページを表示」できます。TwitterやFacebook、LINEのシェア機能もあります。

導入企業事例

実際にformrunを導入した企業の声をご紹介します。

BASE株式会社

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BASE

ネットショップを開設できるサービス「BASE」を運営するBASE株式会社は、BASEでショップを持っている方向けのキャンペーンを実施した際、申し込みフォームとアンケートでformrunを利用しました。

通常業務でエンジニアやデザイナーの工数も取りにくく、キャンペーンの開始も差し迫る中、誰でも簡単、かつスピーディーにフォームを作成できるツールがformrunでした。

実際に、formrunのアカウントを作成したその日には、フォームが完成しました。また、カスタマイズの自由度を活かし、同社のイメージを崩さないデザインまで、開発側の手を借りずにビジネス側で作成できたといいます。

また、同社の社内チャットツールである*「Slack」とも連携*できたため、応募状況や管理の進捗もメンバー全員で共有し、一体感のあるキャンペーン施策の実施に繋がりました。

参考:
時間がない、リソースがないなかでも、妥協なくキャンペーンを展開できる力強い味方|formrun

ChatWork株式会社

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チャットワーク

クラウド型のビジネスチャットツールを提供するChatWork株式会社は、新規事業であるオンラインアシスタントサービスの導入に関するお問い合わせフォームとして、formrunを利用しています。

これまでは別の無料フォーム作成サービスを利用していたものの、デザインをカスタマイズしにくかったり、効果計測ができなかったりといった課題が残っていました。そこで、柔軟に質問項目やフォームのデザインを修正できる「HTML埋め込み型フォーム」や、フォーム設置後のデータ管理まで行えるformrunを導入しました。

新規事業の立ち上げなどスピード感や素早いPDCAを求められるような場合は、作成から公開までの工数が少なく、かつ柔軟に改善できるツールが最適です。formrunは、専門知識の有無に関わらず、メンバーの誰もが簡単に作成・管理できることが大きな魅力だといえるでしょう。

また、formrunはチャットワークとの連携もできるため、メールでコミュニケーションをとっていた頃より、メンバー間での情報共有のスピードも上がったといいます。

参考:
formrunは、フォームの設置だけではなくデータベースも用意されていて、導入した瞬間からすぐに使える|formrun

まとめ

フォームは、企業とユーザーが最初にコミュニケーションをとる重要な場です。ホームページの中のただの1ページだと思っていると、知らない内にユーザーが去っているということも起こりかねません。

ユーザー目線でフォームを見直すことで、見えない改善点に気付くことができるでしょう。今回ご紹介した3つのポイントを参考に、自社のフォームを振り返ってみるのもいいかもしれません。

formrunは、ユーザー目線はもちろん、運用する企業側の目線まで考え抜かれたツールです。フォーム改善の工数がとれない、顧客管理まで一貫して行いたい方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。