
“比較”される時代だからこそ競合分析が重要!無料で使える分析ツール7選
- 2018年5月30日
- ニュース
皆さんは買い物をする際、商品をどのように購入しますか?
ふと目に止まった商品を衝動的に買うこともあれば、棚に並んだ他の商品と比べて気に入ったものを選ぶ場合もありますね。最近では、お店で購入する前に インターネット で商品の比較・検討を済ませてしまう方も増えているようです。
オンライン
・オフライン(店舗)問わず、商品の購入にあたって
インターネット
が果たす役割は大きくなっています。
2017年9月に株式会社マージェリックが行った調査では、「ネットショッピングをする際にどのように商品を探すか」という質問に対し、「複数のショッピングサイトで比較検討しながら商品を探す」と回答した人が54.6%と半数以上を占めました。
引用:
【実態調査】62.8%の人が、アカウント登録が面倒でネットショップでの購入をやめたことがある~ネットショッピングに関するアンケート調査~
また、2014年10月にアドビシステムズ株式会社が実施した消費者の購買行動に関する調査でも、テレビや新聞、雑誌を見て気になった商品の最新情報を、88.3%の消費者がWebサイトで調べていることがわかりました。
引用:
アドビ、消費者の購買行動におけるデジタルメディアの影響力に関する調査結果を発表
このように、商品に関する様々な情報を手に入れることができる インターネット により、消費者の購買行動は変化し、商品やサービスが事前に比較・検討されやすい時代になったと言えます。
競合他社と比べられてしまうということは、商品自体の差別化はもちろんのこと、見せ方にも工夫を凝らさなければならなくなったということです。
他社がどの商品に力を入れているのか、Webであれば、どのチャネルに注力しているのか、どんな キーワード で集客をしているのかを把握し、自社の強みを活かした打ち手を考える必要があります。
そこで今回は競合分析の基本と、無料で使える7つの ツール をご紹介します。他社と比較されても選ばれる存在になるために、改めて自社がおかれている環境を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
競合がいないと思っていませんか?
ホーム ページ 担当者の中には競合分析をしたことがない、という方もいらっしゃるでしょう。
理由としては業務が忙しくて取り組めていないなど、会社の事情があるかと思いますが、意外に多いのが「自社の商品はユニークだから」「すでに業界ではNo.1のシェアを占めているから」といった理由です。しかし、“競合がいない”というのは誤解です。
商品そのものが同じものでなかったとしても、自社の商品やサービスが提供する目的や価値にフォーカスすることによって、思いもよらぬ会社が競合になる可能性があります。
例えば、自分の経営するカフェの商圏に他のカフェが1つもなかったとしても、喉を潤すという観点では自動販売機やコンビニが競合になりますし、憩いの場を提供するという観点では、公園やデパートの休憩スペースが競合になります。
単に喉を潤す、憩いの場を提供する、といった側面にだけ目を向けてしまうと、顧客は商品の価格や自宅からの距離といった点で優位にある競合を選んでしまう恐れがあるため、他が提供できない価値を見つけなければなりません。お客様が何を求めているのかを考えた上で、有機野菜を使ったサンドイッチが食べられる、80年代のジャズの名曲を聴ける、など自社を選んでもらうための施策を打ちましょう。
競合の存在を意識しなければ、こうした新しい施策を行うことなく、気付いたら売上が低迷して経営が苦しくなっているという事態にもなりかねません。
競合がいないと安心するのではなく、自社を脅かす存在になる企業やサービスがないか、常にアンテナを張っておくべきでしょう。
競合他社の見つけ方
競合を見つけるための基本的な手順をご紹介します。以下の手順で、Webでの集客に力を入れている他社を洗い出してみてください。
ターゲットの明確化
競合とは、自社のターゲットを奪う存在と言い換えることもできます。そのため、まずは自分たちの集めたいお客様がどのような人物かを明らかにする必要があります。
年齢や性別、ライフスタイルやどのような悩みを抱えているか、といったところまで深掘りしてみましょう。典型的な顧客像である“
ペルソナ
”を作成するのがオススメです。
キーワード の整理
自社のターゲットがどのような キーワード で検索するのかを考えます。悩みや求めている情報をイメージし、検索 キーワード を書き出してみましょう。想像では限界があるので、 Google が提供する キーワード プランナーや、Yahoo!知恵袋を使って、 キーワード を調べることも必要です。
Google キーワード プランナーは、アドワーズ 広告 を出稿する際に利用する ツール ですが、 キーワード の検索ボリュームや自社サイトと関連性の高い キーワード を知ることができるため、 SEO 対策をするべき キーワード を調べるのに重宝します。
また、Yahoo!知恵袋には何らかの悩みを相談したい人が集まっているので、ターゲットに近しい ユーザー がどのような悩みを抱えているのか、どんな言葉を使っているのかを知ることができます。活用にあたっては、次の記事を参考にしてみてください。
参考:キーワードプランナーとは〜Google公式ツールを使って世の中の検索ニーズを知ろうGoogleキーワードプランナーアラマキジャケ
検索ボリュームの調査
キーワード
の検索ボリュームを調べることで、その
キーワード
で上位表示した時にアプローチできる対象の人数を推測することができます。検索ボリュームが大きい
キーワード
で
検索結果
の上位にいるWebサイトは競合の可能性があります。
先に紹介した
キーワード
プランナーや、アラマキジャケといった
ツール
を利用すれば、おおよそのボリュームを確認することができます。
キーワード を検索
調査した キーワード をボリュームが多い順に検索してみましょう。すでに競合として認識している企業以外にも、注意するべき企業のサイトを見つけることができます。
無料で使える競合分析 ツール 7選
競合となる企業が明らかになったところで、分析に入ります。ここでは取っ掛かりとなるよう、無料で利用できるツールを7つに厳選してご紹介します。目的に応じて
ツール
を選択しましょう。
SEO チェキ!
http://seocheki.net/
SEO
チェキ!では
URL
を入力するだけで、そのサイトのタイトルやディスクリプション、
インデックス
数、
リンク
数などを確認することができます。「検索順位チェック」機能により、そのサイトが特定の
キーワード
で何位に表示されているか、3つまで同時に確認することができます。競合他社の
SEO
対策状況を調べる際に有効です。
SEO カウンセラー
https://www.seo-counselor.jp/
こちらの
ツール
では自社サイトの
URL
と狙っている
キーワード
を入力すると、上位表示されている競合企業10社のページの
タイトル
、ディスクリプションを一覧で確認することができます。サイト内のリンクが貼られている
テキスト
(
アンカーテキスト
)の調査にも使える点が特徴です。
SEO アクセス解析ツール
http://www.seotools.jp/001_seoanalyze/
他のツールと同様、
インデックス
数や被リンク数を確認できますが、そのサイトで最重要に設定されている
キーワード
や、
キーワード
の出現率などを見れる点が違います。競合がどの
キーワード
で検索上位を狙っているのかを知るのに役立つ
ツール
です。
Similarweb
https://www.similarweb.com/ja
SimilarWeb
は、普通は見ることができない競合サイトのアクセス状況がわかる
ツール
です。
訪問数
や滞在時間、直帰率などの数字のほか、サイト訪問前後に
ユーザー
が訪れていたサイト、競合サイトなど、分析にあたって参考になるデータを数多く提供してくれます。使い方に関しては、下記の記事をご覧ください。
SimilarWeb(シミラーウェブ)の使い方~競合ホームページのデータが丸はだか!
eMark+
https://www.valuesccg.com/
eMark+は無料プランはないものの、無料でトライアルができる競合分析
ツール
です。
自社サイトと競合サイトの比較分析ができ、
ユーザー
推移、流入元、流入元別の
ユニークユーザー
(UU)や
セッション
数、
広告
別の集客効果などがわかります。
ユーザー
属性を知ることができる点が特徴です。
Ghostery
https://www.ghostery.com/
このサービスでは、競合他社がどのようなサービスを利用してWeb
マーケティング
を行っているのかを知ることができます。サイトに埋め込まれているタグから、どんな
アクセス解析ツール
を使っているか、どんな広告を出稿しているのか、といったことが分かります。自社の集客施策を考える上で有効な
ツール
と言えます。
インターネット アーカイブ
https://archive.org/index.php
インターネット
アーカイブは、
インターネット
上に公開されたWeb
ページ
を保存しているサービスです。サイトの変遷をたどることができるので、サイトリニューアルの際にどのような変化を加えたのかを調べることも可能です。サーバー上から削除された
コンテンツ
も閲覧できます。
まとめ
ターゲットである消費者はもちろんのこと、競合他社の存在を無視して マーケティング に臨んだところで成果を出すことはできないでしょう。
まずは自社の競合となりうる企業を把握し、集客状況や行っている施策を確認することが大切です。
無料であっても高機能な分析 ツール があるので、目的にあったものを選び、競合分析に役立ててください。