自分で作ったものが効果的なものかどうかを調べてみよう

これまでに述べた方法でサイトを見ていき、まずは思い付く限りの施策を挙げていきましょう。
今までルーティン化していた作業と比較すると、具体的で目的が見えた施策になっているはずです。

こうした考え方で次の作業を考えていくと、「作業」で終わることがなくなります。

つまり、自分が作ったものがどれくらい効果的だったかを調べることがマーケティング業務の一環として新たに業務として加わるのです。

*《自社のビジネスフローを理解する→成果につながる施策案を出す→実施→その効果がどうだったか検証する》*という流れが生まれたことがイメージできるのではないでしょうか。

さて、自分で作ったコンテンツバナーなどが効果的なものかどうかを調べるにはどのような方法があるでしょうか。

もっとも手早く的確なのが、「Google アナリティクス」を用いた方法です。

Google アナリティクス」は高性能なアクセス解析機能を持ちながら無料で利用でき、多くのWebサイトで幅広く採用されています。

Google アカウントを取得して、トラッキングコードを設置するだけで、すぐに活用することができるため、まだという人はぜひ設定してみてください。

そして、KPIと呼ばれる目標値に対する状況を示す数値についても知っておく必要があります。

注目すべきKPIの項目は以下です。

  • 直帰率 (低いほどサイトに興味を持っている)
  • トップページ直帰率 (ファーストインプレッションでギャップがないか)
  • PV数 (全体のページが何ページくらい見られているか)
  • 一人当たりのPV数 (一人が平均何ページくらい見ているか)
  • UU数 (何人がサイトに訪問しているか〈個別〉)
  • セッション数 (何人が訪問しているか〈累計〉)
  • 平均セッション時間 (どれだけの時間サイトを見ていたか)
  • 新規セッション率 (新たなユーザーが訪問した率)
  • CV数 (問い合わせや購入などサイトの目的が達成された件数)
  • CVR (訪問者の人数における成果が出た割合)
  • 単価 (平均でいくら使っているか)
  • eコマース (サイト経由でどの商品で売り上げが獲得できたか)

挙げるとたくさん出て来ますが、基本は上記の12のKPIの数値をチェックしていきます。

施策を取り入れて2週間ほど経過したタイミングで、これらの数値をチェックすることで、入れた施策が良かったのか、効果が出ていなかったのかが分かるようになります。

効果が出ているかどうかを振り返ることができると、次は問題のある箇所をどうすれば良いのか、さらなる改善のための施策提案へと繋げることができるようになります。

Web担当者の行き詰まりを打破して、深い視点で施策を考えられるようになろう

自社のWeb担当者がサイト運用で行き詰まりを感じていたり、惰性で作業をしていたりする場合は、“目の前の作業をこなすことだけ”が仕事になってしまっていることが多くあります。

今一度、自社のビジネスフローを理解し、サイトでどんな成果が出ると良いのかを見直し、その成果に繋げるための施策を出すという本来のWeb担当者としての役割に気付くことで、今までには思い浮かばなかった施策案や発想がたくさん出てくるはずです。

まずは、それらの施策をサイトに取り入れ、その効果を見ていくという一連の流れを作っていきましょう。

次回は、サイト運用に必須な視点をより深く紹介し、検証や施策の優先順位の組み立てについて具体的にお伝えしていきます。お楽しみに!