インターネットやテクノロジーの進化に伴い、マーケティングの概念や仕組み自体も大きく変化しています。
その進化のスピードは驚くべきもので、これからビジネスを行うのであれば次々と生まれるマーケティング手法を理解していなければ生き残っていけないような時代にまで来ています。
まずは今の時流を理解できるよう、台頭しているテクノロジー等について理解しておきましょう。

今回は、Web担当者が覚えておくべきマーケティング用語を解説します。

広告関連

1.アドエクスチェンジ

アドエクスチェンジは2010年頃に登場した配信形式で、インプレッション数(配信数)ベースで取引きされるものを指します。
アドネットワーク同様にディスプレイ広告広告枠を管理しますが、アドネットワークではばらつきがあった課金形態を「入札」方式に統一しました。
アドネットワークは、多数のメディアを束ね、それらが保有する広告枠をまとめて提供するのに対し、アドエクスチェンジはメディア単位ではなく、各メディアのインプレッション単位で提供するものです。
インプレッションが発生した段階で最も高い入札金額を付けていた広告が入札され、表示されるという仕組みです。(瞬時に入札を決めるシステムをRTB(リアルタイムビッティング)と呼びます。)
インプレッションが発生する度に入札先がきまるため、広告主側は狙った先に配信される確率が高く、効率的な広告配信が可能となりました。

2.RTB

RTBは「Real Time Bidding」の略で、オンライン広告の一種です。
広告のインプレッション(表示)が発生するたびに広告主側とメディア側の間に立ち、入札を自動で行い、配信する広告形式を指します。

3.DSP

DSPは「Demand Side Platfor」の略で、Demand(広告主)側の配信を行うオンライン広告プラットフォームです。
広告主が広告在庫の買い付けから配信、ユーザー属性などを一括で管理できるシステムで下記で紹介するSSPとの間でリアルタイム入札を行い、広告を売買します。

4.SSP

SSPは「Supply Side Platform」の略で、Supply(広告枠を供給するメディア)側が利用できる広告配信プラットフォームを、販売や広告収益の最大化を支援するツールとし、複数のアドネットワークやアフェリエイトプログラムの中から、もっとも収益性の高い広告を自動で選び配信する仕組みです。
DSP、SSPともにRTBが根本のシステムとになっています。

5.ネイティブ広告

広告枠に出稿するのではなく、メディア内のコンテンツの中に馴染むように表示させる広告を指します。
ユーザー広告枠を見ない傾向が強まってきた状況を受けて開発されたものです。
Facebookのフィード広告やSmartNewsやグノシーの「広告」表記のある記事がネイティブ広告に該当します。

ユーザー定義

6.マイルドヤンキー

「マイルドヤンキー」は博報堂のマーケティングアナリストである原田曜平氏が2014年に提唱した概念で、地元を生活の基盤とし、家族や同窓の友人との関係性を重視する若者というような定義がされています。
「マイルドヤンキー」に当てはまるとされる層には近年叫ばれているような少子化や車離れの傾向が見られず、地方の若者特有の消費行動に注目が集まりました。
マイルドヤンキーに付随して、イオンのような郊外にある大型ショッピングモールを頻繁に利用する層を指す「イオニスト」という言葉も生まれました。

7.カスタマージャーニー

新しくサービスを生み出す際、2つの視点から設計を考える必要があります。
1つは「inside-out」と呼ばれるサービス提供者側の視点で、もう1つが「outside-in」という顧客側の視点です。
「outside-in」を深く掘り下げ、顧客が自社サービスと接点を持った時、どのような感情を抱きどのような行動に出るのかを推測し、体系立てたものを「カスタマージャーニー」と呼びます。
顧客の感情を推測しながら一連の行動を思い描くことを旅に例え、「Customer (顧客)Journey(旅)」と名付けられました。
その一連の行動を図式化したものを「カスタマージャーニーマップ」と呼びます。

8.オムニチャネル

オムニとはラテン語で「全て」、チャネルは「提供媒体」で、オムニチャネルとは実店舗、ネットショップ、SNSなど、顧客とのあらゆる接点を全て統合させることを意味します。以前に流行したマルチチャネルと意味合い的には似ていますが、マルチチャネルは実店舗やネットショップなど複数のチャネルを利用していてもサービス内容は独立して存在しているのに対し、オムニチャネルは全ての顧客との接点となる場を連携させます。

9.O2O(オーツーオー)

O2Oとは、「online to offline」の略で、オフライン(リアル)での購買行動につなげるためにオンライン上で訴求する施策を指し、オムニチャネルの1つの手段です。

10.インフルエンサー

インターネット上で影響力を持ち、SNSのフォロワーが多く自身が発信した情報が拡散されやすいユーザーを「インフルエンサー」と呼びます。
近年はタレントではなくても強力な拡散性を持つインフルエンサーを起用したプロモーション手法が普及していますが、一方でステルスマーケティング広告と表明せずに製品のプロモーションを行うこと)の温床にもなりやすい側面もあります。