YouTubeやTikTokをはじめ、企業のWebサイトアプリまで、インターネットを利用していれば誰でも目にするようになった動画。今や動画を活用したマーケティングは、珍しいものではありません。しかし、多くのユーザーが動画を見ている今だからこそ、「なんとなく動画を作成し配信するだけ」のマーケティングはもう通用しなくなっています。

そこで新たに注目を集めているのが、見るだけではなく、触ることで視聴者ごとにパーソナライズ化した動画を作成できる「インタラクティブ動画」。今回、インタラクティブ動画と通常の動画の違いや、インタラクティブ動画だからこそできるマーケティング、さらにこれからの動画マーケティングについて、タッチスポットの水嶋 泰一氏とバルクオムの菊池 魁氏にお話を伺いました。

プロフィール

タッチスポット株式会社 代表取締役社長 水嶋 泰一氏 

DSC07078-Edit-Edit.jpg

新卒で株式会社ミクシィに入社。
その後PMや事業統括を経てBAKE&Co.株式会社へ入社。2018年4月にタッチスポット株式会社に社名変更。週2のコンサル業務から2018年1月役員へ、同年9月に代表取締役社長に就任。正社員0人から現在は正社員業務委託含め15人の組織へ成長させ、インタラクティブ動画サービスを提供するタッチスポット株式会社を運営している。

株式会社バルクオム マーケティング担当 菊池 魁氏 

DSC07076-Edit.jpg

インターンを経て、株式会社バルクオムに初の新卒として入社。
CRMや企画などの業務を経験し、現在は、Digital Marketing Divisionに所属。
動画広告の運用も含めたデジタルマーケティング全般を担当する。

インタラクティブ動画には“どんどん先を観たくなる”仕組みがある

ferret:
最初に「インタラクティブ動画」の特徴を教えてください。

タッチスポット水嶋氏:
「インタラクティブ動画」とは、動画による理解の促進と、Webにおける情報の取捨選択性を組み合わせたサービスです。動画上にボタンが置いてあり、そのボタンを視聴者に押してもらうと「Webページのように動画を遷移させる」など、Web上での全ての機能が動画上で表現することができます。

▲インタラクティブ動画の事例。動画にタッチしながら本記事の内容を確認できる

例えば動画の冒頭に「この人の話を聞く」「聞かない」といった選択ボタンが出てきます。ユーザーが積極的に押したいなぁ、その先の情報を知りたいなぁと思うボタンを設置することで、離脱を防げます。

ボタンを押していくと、どんどん先を見たくなる。結果的に最後の動画までたどり着くと、商品の良さを理解してしまっている。だから、買いたくなる、というロジックがインタラクティブ動画にはあります。

バルクオム菊池氏:
インフラ整備や動画プラットフォームの充実が進んでいく中で、消費者の方々は日に日に動画広告に接する機会が増えていると思います。その中で、新しい手法で見せながら消費者の方々にアプローチする必要があります。それを叶えられるのが、インタラクティブ動画なのかなとマーケティング担当者としては考えていますね。