ディスプレイ型データフィード広告の2トップ!

まずは、データフィード広告の王道である動的(ダイナミック)リターゲティング広告の2トップ、CriteoとGoogle動的リマーケティングです。

1. Criteo(クリテオ)

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第三者からYahoo!JAPANに配信ができるのはCriteoのみ、ということで非常に注目されているCriteoです。世界2位のリーチ数(9.94億万人…月間リーチユニークユーザ数)と言われるアドネットワークを形成し、Yahoo!JAPANの検索トップに配信できるので、現在は動的リターゲティング広告において確固たる地位を築いています。
ちなみに、Criteo社は、フランスで設立した会社ながら、Criteoの広告を見たインターネットユーザの国別割合では、日本が全体の88%を占めているそうです。

2. Google 動的リマーケティング

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そのCriteoを追うのがGoogle動的リマーケティングです。今までEC業界でしか利用することができなかったのが、全業種でも利用可能になりました。
もちろん世界1位のリーチ数を誇るGoogleディスプレイネットワークを利用できます。Yahoo!JAPANへの配信面という強みを持つCriteoと、Googleのネットワークを活かせるGoogle動的リマーケティングが、今はデータフィード広告の2強と言えるでしょう。

スマートフォンに強い、ディスプレイ型データフィード広告

3. Facebook

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Facebookは先ほど挙げた二社と比較して、スマートフォン(アプリ)面に大きな強みを持っており、カルーセル広告(旧Multi-Product Ads)という最大5つの商品(画像、テキストリンク)を挿入して1つのニュースフィード枠に表示させる広告フォーマットがあります。

一方、Dynamic Product Adsは、動的(ダイナミック)リターゲティング広告で、ユーザーに合わせて最適な商品を表示します。
特徴としては、Facebook IDをキーにしてクロスデバイス(PC・スマートフォン・アプリ)で完璧なクロスデバイス配信が可能な点です。
現在、各プラットフォーマーが注目しているインフィード広告(ニュースフィード上にタイムライン形式で商品を表示させる広告フォーマット)で一歩先を行っていると言えます。

4. アイレコ

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アイレコは、国内最大級のアドネットワーク『i-mobile』を提供するアイモバイル社と、高性能レコメンドエンジン『deqwas.AD』を提供するサイジニア社の2社が共同で提供するサービスです。
各ユーザーに最適化された広告、ダイナミックリターゲティング広告を配信することができ、高い広告効果が期待されています。

特徴としては、スマートフォンに強く、提携メディア数は、スマートフォンが約85,000サイト、PCが約54,000サイト、モバイルが約86,000サイト。
その他、業界唯一の複雑系ネットワーク理論を用いたレコメンデーションエンジン(deqwas.AD)を搭載していて、各ユーザーに合ったパーソナライズドレコメンデーションを実現しているのが特徴です。

5. nex8(ネックスエイト)

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nex8は、ファンコミュニケーションズが運営しており、国内最大級のスマートフォンアドネットワーク『nend(ネンド)』への独占配信やiOSAndroidの両OSに対応したスマートフォン、特にアプリ面に強いのが特徴です。

また、ファンコミュニケーションズが独自に開発したシステムにより、ユーザーが商品一覧ページを閲覧して離脱したのか、詳細ページまで閲覧したが申込・購入に至らなかったのかなど、ユーザー行動の段階に応じて配信内容を細かくチューニングできることも特徴として挙げられます。
モバイル化が急速に進む昨今においては、前述で紹介したスマートフォンのWEB配信面に強いアイレコ、アプリ配信面に強いnex8は共に要チェックな存在になっていくのではないでしょうか。
ディスプレイ型データフィード広告 国産DSP編

6. MicroAd BLADE

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MicroAd BLADEは、老舗国産DSPです。
他社に先駆けてRTBのシステムを確立したことで、現在も国内最大規模の売上シェアを誇っています。
豊富な提携先を抱え、月間約700億インプレッションの広告枠を確保し、10,000社を超えるユーザーが既に利用しているのも特徴です。
動的リターゲティング広告としては「ダイナミックリターゲティング」という名称で海外への広告配信も可能となり、既に200社導入済みで2015年12月までに導入社数300社を目指しています。

7. FreakOut(フリークアウト)

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国産DSP第1号として2011年1月にローンチされたDSPです。
PCとスマートフォンの両面で合計約1700億impの広告在庫を保有しています。

広告配信のロジックに力を入れており、「認知」から「購買」といった各プロセスごとに最適なコミュニケーションできるよう設計されてるのが特徴です。
こちらは「FreakOut DynamicAds」という名称で、動的リターゲティング広告を展開しています。
ディスプレイ型データフィード広告 海外DSP編
続々と海外からも日本に進出してきています。中でも、今注目する3つのサービスの紹介です。

8. AdRoll(アドロール)

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AdRollは2007年に設立され、アメリカのサンフランシスコに本社があります。
アメリカで最も成長が早いアドテク企業に選出され、グローバルで20,000社の顧客基盤を誇っています。

顧客層としては、中小規模にも強みを持ち、大手企業の実績もあります。
特徴としては、フルファネル型で全ての興味レベルのユーザーに合わせて、静的リターゲティングと動的(ダイナミック)リターゲティングを使い分けられる点です。
配信媒体としてはソーシャルメディアに強く、FacebookやTwitterに配信可能な点も押さえておきたいポイントです。

9. Vizury(ビズリー)

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Vizury社は2008年に設立され、インドのバンガロールに本社があります。
2012年から、広告代理店経由でサービス提供をスタートし、2014年の7月に日本拠点が開設されています。

リターゲティング広告をはじめとしたサービスで、日本では既に130社以上の導入実績があり、業界ではECサイト、人材、不動産、旅行、化粧品、教育等々、多岐に渡っています。

ひと月当りのインプレッション数10億というリーチ数や広告主の継続利用率95%という実績も特徴です。
最近ではDMP製品の提供を新たに始められており、こちらの動向も目が離せません。

10. Appier(エイピアー)

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Appierの特筆すべき点は、非常に高いAI(人工知能)技術を活用している広告サービスであることです。
Appierでは、広告の最適化にAIを活用し、広告配信の実施やリターゲティングタグにより学習を行い、継続するほど効果が上がっていくという特徴があります。

このAI技術と広告主のログイン情報を活用することで、80%-90%以上の精度まで引き上げたうえでクロスデバイスターゲティングを行えるそうです。