国内シェア第2位の検索ポータルである「Yahoo! JAPAN」。
Yahoo!検索やYahoo!ニュース、Yahoo!天気など、Yahoo! JAPAN内のコンテンツを利用していると、ページ内に広告が表示されます。

これらは「Yahoo!広告(ヤフー広告)」と呼ばれるもので、ごく少額から、企業や店舗、個人事業主でも出稿をすることが可能です。今回の記事では、このYahoo!広告の仕組みや種類、出稿方法の基本について解説をしていきます。

Yahoo!広告ヤフー広告)とはどのようなもの?

Yahoo! JAPANの検索ポータルとしてのシェアは国内第2位

Yahoo! JAPANの検索ポータルとしてのシェアは、Googleに次いで現在、国内第2位です。

Yahoo! JAPANの発表によると、国内スマホ利用ユーザーの87%をカバー。

そして、「Yahoo!広告」とはYahoo!ニュースやYahoo!天気など、Yahoo! JAPAN内の幅広いコンテンツに掲載することができるもので、性別・年代を問わず多くのユーザーに宣伝内容を届けることが可能な仕組みです。

Yahoo!広告のサンプル例

[図1]検索広告のサンプル例
image12.png

画像出典:Yahoo!広告

[図1]は、Yahoo!広告のうち「検索広告」のサンプル例です。

Yahoo!検索にて、例えば「英会話 教室」というワードで検索した時、それに関連する広告検索結果画面の上部、および下部に表示されます。

これが「検索広告」と呼ばれるもので、商品やサービスを「今」探している購買意欲の高いユーザー、つまり顕在層へ宣伝内容を届けることができます。

[図2]ディスプレイ広告のサンプル例
image9.png

画像出典:Yahoo!広告

[図2]は「ディスプレイ広告」と呼ばれるもののサンプル事例です。

これは、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋など、Yahoo!ジャパン内のコンテンツを閲覧している際、ページ内に表示される画像広告のことです。

ユーザーの興味関心や購買意向に基づくターゲティング機能を活用することができ、主に潜在層へのアプローチに有効な手法です。

Web広告出稿が初めての人にもおすすめ

Yahoo!広告は、Web広告出稿が初めての人にもおすすめです。

その理由は、サポートの手厚さにあります。

Web広告マーケティングに関する専門知識を持ち合わせていない場合、「本当に自分一人で運用できるだろうか?」「本当に成果が出る?」といった疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。

そういった疑問に応えるべく、Yahoo!広告では「初期設定サポート」「広告運用専用ダイヤル」といった手厚いサポート窓口を用意しています。

「初期設定サポート」では、専門コンサルタントが広告掲載に必要なキーワードの選定や広告文章の作成などの初期設定を、すべて無料で行ってくれます。

また、「広告運用専用ダイヤル」では、「具体的な運用改善策を知りたい」「広告効果を上げたい」といった広告運用相談に対し、専門アドバイザーが無料で答えてくれます。

参考:Yahoo!広告

Yahoo!広告にはどんな種類がある?

①検索広告(リスティング広告)

検索広告(「リスティング広告」とも言う)は、前述のサンプル例で示したとおり、Yahoo!検索結果画面に表示される、文字だけで構成されるテキスト広告です。

ユーザーが特定の商品やサービスを検索しているその瞬間に、広告を表示してアピールできます。

例えば「英会話 教室」など、出稿者が登録したキーワードと、ユーザー検索したキーワードが合致した際に、広告を表示します。

よって、自社で取り扱っている商品・サービス群に関心の高い人に絞ってアピールすることが可能です。広告を掲載する曜日・時間・地域など、表示範囲を柔軟に変更が可能。

美容室や飲食店など、ローカルビジネスの宣伝にもおすすめの手法です。

②ディスプレイ広告

ディスプレイ広告」とは、ユーザーの興味関心に基づいて表示される画像広告のことです。

サイト誘導、ブランド認知、動画再生、アプリ訴求、商品リスト訴求、購買、会員登録など目的に合わせてより高度な運用が可能です。

例えば、自社に関連するキーワードを過去に検索したユーザーに限定して広告を表示させることもできます。見込み顧客に対して、検索していないときでもアプローチが可能になります。

また、ECサイトを運営している会社ならば、購入検討中の方へ再アプローチする「サイトリターゲティング」という手法を取ることもできます。過去に自社サイトや、特定のページに訪れたユーザーに対して広告を表示。商品ページから離脱してしまったユーザーへ、購入を促すことが可能になります。

このようなターゲティングは細かく設定・組み合わせができ、

  • 性別・年齢・地域を絞った配信
  • 過去に検索したユーザーへの配信
  • サイトを訪問したユーザーへの配信
  • PC、スマホ、タブレットなど、デバイスを指定した配信
  • 配信先の制御

といったコントロールが可能です。

参考:Yahoo!広告

③らくアド(自動広告生成・運用)

キーワード選定やターゲティング、効果的な広告文の作成などよく分からない、という方には、自動で広告を生成し、運用までしてくれる「らくアド」というメニューの活用がおすすめです。

これは検索広告リスティング広告)に限られますが、出稿者が自分の「業種」や「誘導先のURL」を入力するだけで、システムが自動で広告文を生成してくれます。

その次に自分で広告予算を決めたら、あとは自動で広告運用を行ってくれる、というサービスです。出稿後は、広告の実績(広告が表示された回数、クリック数)や、残り消化予算などをタイムリーに確認できます。

運用や調整など面倒なことはシステムにおまかせできるので、時間の節約ができ、広告運用の他にもたくさんの業務のある方におすすめで、診療所や、学習塾、リサイクルショップ、整体院、飲食店など実店舗を持っている出稿主に人気のサービスです。

参考:かんたんサイト集客サービス「らくアド」

課金の仕組みは?

①検索広告

「クリック料金×広告のクリック回数」が、実際に課金される広告料金です。

「クリック料金」とは、入札(オークション)方式で決定します。これは出稿者側で自由に設定でき、入札価格が高いほど、上部の目立つ位置に広告が表示される仕組みです。

クレジットカードまたは銀行振込で前払いで入金するため、知らないうちに高額な広告費を請求されていた、といった心配はありません。

キーワードと入札単価に困ったら、無料見積りサービスもある

「検索広告を始めたいけど、どのくらい費用をかければよい?」と悩んだら、無料の「料金お見積りサービス」を利用しましょう。

出稿者の業態や商材を考慮し、 広告運用のプロが「サイト訪問増につながる検索キーワード」と「1クリックあたりの目安料金」をセットで案内してくれます。

▼検索キーワード・料金見積サービス お申込みフォーム
https://listing.yahoo-net.jp/l/797433/2020-07-27/21v5m

②ディスプレイ広告

料金は、「検索広告」と同じく事前入金制です。

入金額の中から、1日の上限額(日額予算)を自由に設定でき、広告が表示されるだけならば原則として費用は発生しません。広告がユーザーにクリックされ、サイトに来訪があった分だけ予算が消化されます。

ただし、キャンペーン目的がブランド認知、および動画再生の場合は例外で「ビュー課金」となります。

出稿手順

ここからは、実際の出稿手順を見ていきましょう。一番シンプルな「検索広告リスティング広告)」を例に挙げて説明します。

①Yahoo! JAPANビジネスIDを作成する

Yahoo!広告を利用するには、Yahoo! JAPAN ビジネスIDの取得が必要です。

画面の案内に従って、まずは下記のように、必要な情報を入力します。

  • 会社情報、広告の管理者の情報
  • メールアドレス
  • SMSが利用可能な電話番号

▼Yahoo! JAPAN ビジネス IDの申し込み画面はこちらhttps://promotionalads.business.yahoo.co.jp/olsui/signup/index

image5.png

画像出典:Yahoo!広告お申し込み

②広告の作成

Yahoo! JAPANビジネスIDを作成したら、
Yahoo!ビジネスセンター にログインし、広告メニューの中の「キャンペーン管理」をクリック。

image1.jpg

キャンペーンを新規作成します。

ここでいう「キャンペーン」とは、掲載内容を管理する単位のこと。
予算・スケジュール・ターゲティングなどを設定できます。

image13.jpg

キャンペーン名や、掲載スケジュールを設定します。

image6.jpg

次に、予算を設定します。

image2.jpg

広告を掲載する「地域」「曜日・時間帯」はここで設定します。

image11.jpg

設定内容を保存して「広告グループ作成へ」をクリックします。

image14.jpg

続いて「広告グループ」を作成します。これは、キャンペーン配下の管理単位。
キーワードと広告を登録できます。

image4.jpg

キーワードを登録します。自社で取り扱っている商品・サービスに関連する語句を選択します。

image10.jpg

キーワード登録後、「キーワードの見積もり」をクリックすると、推定の合計クリック(日)、推定合計コスト(日)などを確認できます。

image7.jpg

広告の管理名、見出し、本文、誘導先のURLなどを入力していきます。

image8.png

ここまで入力が終わったら、内容を確認し「保存」をクリック。

続いて入金情報(クレジットカードか、銀行振込)を登録し、広告審査へと進めます。

審査が無事に終わったら、広告の掲載が開始されます。

画像出典・参考:広告・キーワードの作成と設定|Yahoo!広告公式ラーニングポータル

出稿後の追跡・効果測定は?

出稿後も、Yahoo! JAPANビジネスIDで「Yahoo!ビジネスセンター」にログインし、広告メニューの「キャンペーン管理」の欄から基本的な指標(広告のクリック回数、表示回数、消化予算など)を確認できます。

image3.jpg

画像出典・参考:[Lesson02]掲載結果の確認方法|Yahoo!広告公式ラーニングポータル

サポート体制が手厚い

前述の通り、Yahoo!広告では「初期設定サポート」「広告運用専用ダイヤル」など、初期設定から運用フェーズまでサポート体制が手厚いことが特長の一つです。

そして、「Yahoo!広告!公式ラーニングポータル」というサイト内では、広告出稿・運用にまつわるラーニング動画や解説記事も豊富に提供されています。

「Yahoo!広告」に出稿の初心者に向けた資料請求をするだけでも、オンラインセミナーの案内が受けられるなど、出稿に関心を持つ人にも積極的にサポートを提供してくれます。

自社サービスを成長させる集客ツールの一つとして活用しよう

検索広告リスティング広告)や、ディスプレイ広告のサービスは「Google広告」にも同様にあります。今回ご紹介した「Yahoo!広告」については、Web広告の運用が全く初めての人、Webマーケティングの知見が全く無い人に対しても、手厚いサポート体制や自動広告生成メニューが用意されていることが特長だと言えます。
美容室、飲食店、整体院、診療所など地域に根ざして実店舗を構えるスモールビジネスでも、比較的簡単に、少額から宣伝ができるYahoo!広告
自社サービスを成長させる集客ツールの一つとして、ぜひ活用してみてください。

関連記事

意外と簡単!Google(グーグル)広告の使い方、出稿の流れを徹底解説

意外と簡単!Google(グーグル)広告の使い方、出稿の流れを徹底解説

ユーザーとして普段からよく目にするGoogle広告。企業・お店として出稿したい際にはどんな手順を踏めば良いのでしょうか?今回の記事では、Google広告の使い方に関する基礎知識、および出稿の流れについてわかりやすく解説します。

BtoB広告の正しい予算配分は?主要広告5種類の特徴と適性を踏まえて考えよう

BtoB広告の正しい予算配分は?主要広告5種類の特徴と適性を踏まえて考えよう

BtoB企業でも広告が重要となることはいうまでもありません。認知を拡大し、成約への動線を設計する。そのために広告が重要となります。ただ広告をどのように利用すればいいのかわからないといった壁に直面することでしょう。そこでBtoB広告で使える5種類の広告と、その特徴や予算感などについて解説していきます。広告を利用する際に意識すべきことも紹介するので、この記事を通して広告についての理解を深めていきましょう。