広告設定時に押さえておくと良いポイント

ここからは、実際に広告を設定するプロセスで押さえておいたほうが良いポイントを解説します。

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出稿前に、目的を明確にしよう

広告出稿のためには「Facebook広告マネージャ」にログインが必要ですが、出稿前に「目標」を選択する必要があります。

  • ウェブサイトへのアクセスを増やす
  • リード(見込み顧客の情報)を獲得する
  • Instagram投稿を宣伝
  • 問い合わせを増やす
  • Facebookページを宣伝
  • 電話での問い合わせを増やす

上記のような選択肢の中から、必ずいずれか一つに決める必要があります。

よって、「これからFacebookやInstagramで広告を出して、お客さんが増えたら良いな」といった曖昧な目標ではなく、「潜在層をターゲットとした、認知・関心の獲得」「フォーム経由での問い合わせ獲得」「実店舗への来店獲得」といったように、できるだけ鮮明な目標に予め絞り込んでから出稿に移るようにしましょう。

クリエイティブに力を入れよう

以下は、筆者が自身の「Facebook広告マネージャ」でテスト生成した広告サンプルです。

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一人のユーザー視点でこの広告を見た時に、一番に目に入ってくる構成要素は何でしょうか?

恐らく、ほとんどの人が「画像」にまず目が行くことと思います。その次に、画像上の広告文。それから、このアカウントはどこの会社のものなのか?を示すアイコンやアカウント名の順に、目が移っていくのではないでしょうか?

つまり、フェイスブック広告は*「クリエイティブが第一印象を左右する」*と言えます。

そのため、なるべく自社のイメージに最適な画像であったり、ユーザー視点で見た時に明るく、鮮明で美麗な画像など、クリエイティブに予め力を入れてから出稿することを強くおすすめします。

特に「認知・関心の獲得」を目標にしている場合、たとえ広告文が良くても、画像が悪ければユーザーの印象に残らず、クリック率を大きく左右することになります。

オーディエンスは複数作成するのが効果的、その作成ポイント

出稿時に「居住地」「年代」「関心」などを細かく指定してグループを作成し、そのグループに対してターゲティング配信ができます。これをFacebook広告では*「オーディエンス」*と呼びます。

「オーディエンス」はさまざまな切り口から、複数作成してみることをおすすめします。理由は、「オーディエンスA」に配信して反応がイマイチだったら、すぐに「オーディエンスB」に設定を切り替えて広告成果の改善に繋げることができるためです。

また、「オーディエンスA」と「オーディエンスB」の2つに向けて同時期に別々の広告コンテンツを走らせ、どちらがより反応が良いか検証する「ABテスト」を実施することも可能です。この「オーディエンス」を作成するときのポイントは、「居住地」「年代」「関心」など、複数グループ間で属性を被らせないようにして、全く違うオーディエンス宛への広告配信をトライしてみることです。

自社や自社商品のPRがどんなオーディエンスに響くかは、実際に配信して試してみないことにはわかりません。自社で思い描いている潜在顧客層とは異なるところにニーズがある、思わぬところから反響があるということも多々あります。それを自分で試して、発見できる仕組みが用意されているのがFacebook広告、という訳です。

カスタムオーディエンスを積極的に活用しよう

前述した、世界中のFacebookユーザーの中から自社ビジネスに合致しそうな人をターゲティングする「オーディエンス」より、もう一歩踏み込んだ設定が*「カスタムオーディエンス」*です。

これは、自社で既に持っている顧客リスト(例:メルマガ配信リストなど)をCSVデータでFacebookにインポートし、Facebookユーザーと照合する仕組みです。アップロードしたメールアドレスは暗号化されますので、Facebook側から内容を確認することはできません。

例えば、既存顧客に新商品をPRしたいときなどに効果的です。既に自社と接点のある人向けに広告を配信する訳ですから、関心を持ってもらいやすく、広告成果を出しやすい手法だと言えます。利用できるリソースを保有しているのであれば、ぜひとも活用してみてください。