UGCを発生させやすい仕組みを考えよう

昨今の企業Twitter運用においては、「UGCを発生させやすい施策を考える」ことが重要なカギとなります。ここからは、UGC発生に成功した事例を見ていきましょう。

事例1. 森永製菓

  • テーマ:かつて人気だったチョコレート菓子「ベイク」
  • 投稿してもらう内容:元ツイートを引用RTし、「ベイクを買わない理由」を投稿
  • 賞品:Amazonギフト券100円で「買わない理由を買い取ります」とPR

このキャンペーンに対してユーザーによる引用RTは1日で4万件を超え、予算の関係でキャンペーンを2日で終了せざるを得ないほどの大反響だったそうです。

「買わない理由」を書いた人「全員」にAmazonギフト券をプレゼント、という点もその理由ですが、「買わない理由を買い取ります」と呼びかけた点も目新しく、結果的に短期間で膨大なUGC発生に成功した事例だと言えます。

▼森永製菓 公式Twitter
https://twitter.com/MorinagaChoco/status/1155583707358433280?s=20

事例2. マクドナルド

  • テーマ:夏限定の炭酸ドリンク「マックフィズ」
  • 投稿してもらう内容:「#フィズしたい」「#私のフィズ体験」など特定のハッシュタグを付けてツイート
  • 賞品:抽選でマックカード1,000円分

季節限定メニューの発売時期に合わせ、公式アカウントでは連日、この商品情報を発信。発売時期とキャンペーン時期を重ね、Twitterでトレンド入りもしました。

ユーザーからは「こんなシチュエーションで飲みたい」「こんな人と一緒に飲みたい」といったUGCを集めることに成功し、「マックフィズ」に関する口コミが拡散しました。

▼マクドナルド 公式Twitter
https://twitter.com/McDonaldsJapan/status/1150585689525952512?s=20

事例3. 牛角

  • テーマ:「肉の日(29日)」
  • 投稿してもらう内容:元ツイートを引用RTし、牛角のお気に入りメニューをコメント
  • 賞品:抽選で牛角お食事券3,000円分

「イベントを求める声が多かった」と、ユーザーの要望に応える形で、「肉の日」に合わせてキャンペーンを実施。「牛角」公式Webサイトからお気に入りメニューをキャプチャしたユーザー投稿も多く見られ、メニュー名とともに美味しそうなお肉の画像が拡散されました。

「牛角」ファン以外からも「このメニューが食べたい」と関心を惹き、「こんなメニューがあるんだ」という情報拡散にも貢献しました。

▼牛角 公式Twitter
https://twitter.com/gyukaku29/status/1310852984012599297?s=20

数より質を重視し根気よく続けることが大事

Twitter運用では「フォロワー数獲得そのものが目的」という罠に陥りがちです。しかし「数」より「質」を重視し、日々Twitter運用をし続けながら、その先のゴールは何か?を明確にすることが大切です。

また、「Twitterでバズれば、爆発的に売上が上がる」などと、すぐに結果を求めるべきではありません。UGCを発生・蓄積させることで、じわじわとユーザー間に伝播していき、その先で自社の認知度や高感度が高まっていきます。

根気よく地道に続けることで、企業活動に貢献していくものだと理解しておきましょう。