PDCAサイクルの中で最も注力すべきポイントとは?

ここからは、PDCAサイクルの中で最も注力すべきポイントについて、具体例を挙げて考えてみましょう。

LP投入→A/Bテストを実施する場合

例えば、サプリメントを取り扱うECサイトにおいて、購入用のランディングページを出しているとします。現状、LPの訪問者数は悪くないがコンバージョン(購入数)が悪いため、改善したい場合について考えてみましょう。

1.【Plan:仮説立案】

LP内の購入ボタン内の文言を、もっとユーザーにわかりやすいものに変えたら反応が良くなるのではないか?

2.【Do:実行】

改善パターンを作成し、A/Bテストを実施。

3. 【Check:検証】

1で立てた仮説が正しかったかどうか、アクセス解析のデータを基に検証。検証の指標となる「KPI(重要業績評価指標)」を仮説立案時に定めておく。例えば「コンバージョン(=購入)」をKPIとする。A/Bテストの実施によりKPIが何%向上したか、予め立てた目標を上回ったか、下回ったか数値に基づいて検証する。

4. 【Acion:改善】

仮説がデータで裏付けされたら、サイトに改善策を本番実装。

上記1〜4のプロセスの中で、もっと重要なのは3.【Check:検証】です。ここでアクセス解析を駆使し、データに基づいて次に繋がる意思決定をします。意思決定を行うためにも、予めKPIを明確に立てておきましょう。

PDCAサイクルで失敗に陥りやすいポイント

サイクルのどれか一部が欠けている

PDCAサイクルは、「P、D、C、A」のどれか一部が欠けてしまうと成立しません。ありがちなのは、「PlanとDoはあるが、その後のCheck、Actionがない」というケースです。

施策立案・実行をしても、その後の振り返りと、改善に繋げなければ意味がないため、必ず「PDCA」でワンセットだと理解しましょう。

計画を変更しすぎる

施策に取り組む中で「こうしたらもっと良くなるのでは?」というアイデアは出てくるものです。しかし1サイクルの中で計画を変更しすぎると、最初に立てた目標(KPI)からだんだんとズレが生じてきてしまい、すると効果検証のプロセスで曖昧な結果しか得られなくなってしまいます。

途中で計画に軌道修正を加える場合は、KPIとズレが生じないか立ち返りましょう。

1サイクルに時間を掛けすぎる

PDCAサイクルはなるべく高速で回すほうが良いです。特にWebマーケの場合、ユーザー動向が短期間ですぐに変わってしまうからです。

計画に時間を掛けすぎると、せっかく立てた計画があまり意味をなさなくなってしまう場合もあります。また、実行期間が長期にわたる施策を投入しても、期間内にユーザー実態・動向とズレてくることも考えられます。するとKPIともズレてきて効果検証もうまくいかなくなります。

KPIを設定しない

前項までの部分で、効果検証のプロセスではKPIと照らし合わせることが重要だと繰り返し述べてきました。

KPIを設定していないと、「この計画は本当に良かったのか?悪かったのか?」と客観的に判断できなくなり、アクセス解析で取得したデータに基づいてPDCAサイクルを回す意味が薄れてしまいます。KPIは必ず始めに設定しましょう。

単発の施策で終わってしまう

PDCAサイクルは、「絶えず回し続ける」ことが重要です。

1つの施策が目標を達成したから満足、そこで計画は終了と判断するのはやめましょう。短期的なユーザーの動きによる成果は、「たまたまうまくいった」というケースも考えられるからです。

自社にとって真に価値ある施策かどうか確信を得るためには、一度うまくいったプランを繰り返し投入し続け、その結果を計測し続け、検証し続ける取り組みも必要です。