4大SNSにおける集客の成功事例

ここからは4大SNSにおける集客の成功事例をご紹介します。

ピザハット:Facebook

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出典:ピザハット Facebookページ

ピザハットは、ファンに対する日常的な情報露出にFacebookページを活用しています。公式Facebookページは13万人以上の「いいね!」を獲得しており、既存ファンの囲い込みに成功していると言えるでしょう。

投稿には画像や動画を積極的に活用。祝日やクリスマスなどのタイミングに合わせたシズル感溢れるピザの動画も数多く投稿されています。「休日はのんびりしたい」「パーティーではピザを食べたい」といったユーザーニーズを先読みして美味しそうなピザの動画を見せ、ユーザーを注文へと促す工夫がなされています。

MOO:D MARK by ISETAN:Instagram

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出典:MOO:D MARK by ISETAN Instagram

大手デパート伊勢丹が運営するオンラインギフトサイト「MOO:D MARK by ISETAN」は、Instagramを集客に活用しています。

「MOO:D MARK by ISETAN」は、ミレニアル世代(1980〜95年生まれ)をメインターゲットとしています。ミレニアル世代の女性はSNSの中でも特にInstagram利用率が高いため、メインターゲットがよく利用するプラットフォームに情報露出をして集客に成功した事例だと言えます。

集客のために取り組んだ施策は、ギフト需要が高まるホワイトデーに合わせてInstagram内で広告配信を行うというもので、その結果、Instagram利用以前と比べて購入数は1.5倍に増加。また広告施策以外にも、日々の投稿内容には参考になる点がいくつもあります。

雑誌のページのような雰囲気で、画像のデザインや色味を統一
…どんなターゲットに好きになってほしいか、顧客像を明確に定めている

「SUMMER GIFT」「DRINK GIFT」「SUMMER SWEETS」など、シーズンに合ったテーマを定めて投稿
…投稿を見たターゲットに「今すぐ欲しい」と思わせ、次のアクションを促す

投稿に関連ハッシュタグを複数つける
…ユーザーの「ハッシュタグ検索」に対応し、投稿を見つけてもらいやすくする

投稿に「ショッピングタグ」を付加し、Instagramから購入サイトへスムーズに遷移できる
…「Instagramショッピング」機能の活用。「商品を欲しい」と思ったユーザーが次のアクションにスムーズに移れる

ターゲットとする顧客モデル(ペルソナ)をあらかじめ明確に描いたうえで、投稿の世界観を作り込み、情報露出についてもユーザーニーズを先読みして適切なタイミングで出す、といった工夫が参考になります。

ミスタードーナツ:Twitter

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出典:思い出を通じて、温かみのあるブランドに。ミスタードーナツ、周年キャンペーンでTwitterを活用|Twitterマーケティング

ミスタードーナツでは、創業50周年キャンペーンTwitterを活用しました。Twitterユーザーに「ミスタードーナツとの思い出」を投稿してもらうキャンペーンです。

背景にはキャンペーンを通じてミスタードーナツというブランドに温かみを感じてもらいたいという考えがあり、Twitterを選んだのは、会話が広がりやすいプラットフォームだと考えたためでした。

Twitter広告による露出施策も活用し、ユーザーからの「思い出エピソード」は郵送やブログサービス「note」でも受付。最終の応募総数が1万4,367件と、目標を1.5倍も上回る結果となりました。特にTwitterでは1万3,000件近くのツイートがあり、思い出エピソードを集めるのに最も貢献しました。

同社ではこのキャンペーン施策の成功を通じて、「Twitterは商品告知以外でも活用の可能性がある」「自社の持つ資産を活かすことが、会話を生むためには重要」という新たな発見も得ることができました。

鉄板バル bloom:LINE

都内の飲食店「鉄板バル bloom」は、LINE公式アカウントを店舗集客に活用しています。

友だち集めには、「友だち追加で、当店自慢のローストビーフ1人前分をその場でプレゼント」という特典を用意。その旨を店舗Webサイトや「食べログ」で告知したり、店内メニューブックにも案内を掲載し、それらを見て登録する顧客も多いそうです。また、店内でスタッフから「よかったらローストビーフを食べてください」と声かけをし、登録に促す取り組みも行っています。

また、新メニュー紹介の一斉メッセージ送信も週に1回程行っています。それを見た顧客からすぐにLINEで来店予約が入るケースも増え、「LINE公式アカウント」利用前と利用後の比較で、売上が30〜40%アップしました。

友だち集めの段階からその後のコミュニケーションまで、店舗の強みをフックにし、顧客にメリットを提供する工夫が見られます。