Googleアナリティクスのチャネルの定義を正しく理解していますか。

チャネルとは、Googleアナリティクス上でトラフィックを分類する際の一番大元のカテゴリになります。そのため、チャネルの認識が誤っていれば諸々の分析に支障が生じてしまいます。

今回は、流入元分析の精度を上げるために知っておくべきチャネルについての解説します。

デフォルトの設定では9つのチャネルがある

チャネルとはトラフィックを分類した際の一番大きなグループです。

Googleアナリティクスの「集客」をクリックし、そのすぐ下の「サマリー」をクリックするとチャネルによってトラフィックが分類されているのがわかります。

デフォルトの設定では以下の10個です。

  • Organic Search(自然検索)
  • Paid Search(有料検索)
  • Social(ソーシャルメディアからの流入)
  • Referral(別サイトからの流入)
  • Direct(直接の流入)
  • Other Advertising(他の広告
  • Email(メールからの流入)
  • Affiliates (アフェリエイトからの流入)
  • Display(ディスプレイ広告の流入)
  • Other (その他の流入)

参考:
デフォルト チャネルの定義 | アナリティクス ヘルプ

どのチャネルも意味自体は簡単ですが、精度の高い分析を行う上で注意すべき点はいくつかあります。

チャンネルを1つずつ確認していきましょう。

Organic Search(自然検索)

Organic Searchは自然検索、つまりリスティング広告を除いた検索エンジンからのトラフィックを表します。googleやyahoo、rakutenなどが様々な検索エンジンからの流入が確認できます。

Referral扱いされる流入に注意

Organic Searchを扱うときに注意すべき点は、Googleによって検索エンジンだと認識されなかったサイトからのトラフィックはReferralとカウントされることです。

つまり、「検索」ではなく「他サイトからの流入」だと判断される可能性があります。データを少しでも正確に反映させたい場合は、別にチャネルグループを設定する必要があります。

Paid Search(有料検索)

Paid Searchはリスティング広告からのトラフィックが分類されるカテゴリです。Googleリスティング広告からのトラフィックの場合は、Google AdWordsとアナリティクスアカウントを連携させていれば自動で分類されます。

当然のことながら、yahooなどGoogle以外のリスティング広告の場合、適切な設定をしなければ自然検索と区別がつきません。有料検索であるにもかかわらず、トラフィックがOrganic Search扱いされてしまいます。

設定をするためにはURLの末尾に「?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc...」といったパラメータを設定する必要があるのですが、詳細は以下のリンクを参考にしてください。

参考:
Googleアナリティクスでよく使われるパラメーターとは|ferret [フェレット]

Social(ソーシャルメディア)

名前の通り、ソーシャルメディアからのトラフィックが分類されるカテゴリです。こちらはGoogleアナリティクスが自動で分類してくれます。

Socialに分類されるトラフィックの例に以下のようなものがあります。

  • Facebook
  • Twitter
  • Hatena Bookmark
  • Naver
  • OKWave

この他にも約400種類のサイトがSocialに自動的に分類されます。

必ずしも全てのソーシャルメディアがSocial扱いされるわけではない

注意する必要がある点としては、全てのソーシャルメディアがSocial扱いされる点ではないことです。あくまでGoogleアナリティクス上であらかじめ決められたメディアからのトラフィックしか分類されません。

Googleは全世界全てのソーシャルメディアを認識することができませんし、アプリからのアクセスであればそもそお経由情報を持っていないことがあります。そのため、ソーシャルメディアからのアクセスはDirectやReferralにカウントされることがあります。

日本で盛んなSNSでありながら現時点でトラフィックがSocialに分類されないのがLINEです。LINEはアプリからのアクセスになるため、「どこのサイトから訪問したのか」といった経由情報を持ちません。そのためDirect扱いされてしまい、アクセスの実態が掴めなくなってしまいます。

LINEからのトラフィックをDirectではなくSocialに分類するために必要なのは、投稿したURLの最後に「?utm_source=line&utm_medium=social」といったパラメータを設定することです。パラメータを設定することにより自動的にSocial扱いされます。ただし、ユーザーが共有したURLからの流入をSocialに分類することは、現在のところできません。

LINEのパラメータの設定の仕方の詳細はこちらの記事を参考にしてください。
参考
LINE運用担当者は要確認!GoogleアナリティクスでLINEからの流入を計測する方法|ferret [フェレット]

SNS上の広告からの流入にもキャンペーン設定を忘れずに

パラメータを設定しなければ、SNSからの自然なトラフィックなのか、広告によるものかは判別することはできません。例えば、facebook広告からのトラフィックもパラメータを設定しなければ、Social扱いになってしまいます。

広告を出稿する場合は適切なパラメータを設定することを忘れないようにしましょう。設定の仕方は先ほどのリンクを参考にしてください。

参考:
Googleアナリティクスでよく使われるパラメーターとは|ferret [フェレット]

Referral(別サイトからの流入)

Referralは別のサイトからのトラフィックが分類されます。Referralの場合は、リンクを貼ったサイト次第なので、こちらで特にパラメータを設定することはできないですし、する必要もありません。

Referralを確認する上でリファラスパムに注意

他の注意と少し観点が異なりますが、Referralを確認する際に気をつけたいのがリファラスパムです。リファラスパムとは、ファラ情報を確認したサイト管理者をスパムページに誘導するという行為です。

知らないページからのアクセスがあった際に、どういう文脈でリンクが設置されているか確認したくなるサイト管理者の心理を利用したスパムです。

リファラスパムの目的は宣伝やPV稼ぎということもありますが、ウイルス感染が目的の可能性もあります。不用意にリンクをクリックしないように注意しましょう。

また、リファラスパムのアクセスはサイト運営の参考にならないために除外する必要があります。直帰率や平均セッション時間などのデータが本来のものと変わってしまうためです。

リファラスパムについての判別方法や、アナリティクスに反映させないための設定の仕方は以下の記事を参考にしてください。

参考:
アクセスが不自然に急増したら要注意!Googleアナリティクス上で確認されるリファラスパムを解説|ferret [フェレット]

Direct(直接流入)

Directは別のサイトを経由せずに直接訪れたトラフィックが分類されます。「Direct」=「直接流入」と理解してしまいがちです。しかし、実際にどういったトラフィックが分類されるのかを知っておかなければ正しい分析はできません。

主なDirectに分類されるトラフィックとしては以下のようなものがあります。

  • URLを直接ブラウザに入力する
  • ブックマーク
  • アプリ
  • メール
  • QRコード

Directに分類されたトラフィックは、経由情報を持っていません。このように一口にDirectといっても、元からサイト知っていて繰り返し訪れているユーザーなのか、何かの宣伝のきっかけで訪れたユーザーなのか判別できないのです。

少しでも分析の精度を上げるために、他のチャネルに分類することが可能なトラフィックは積極的に割り振っていきましょう。URLを直接入力する場合やブックマークは判別する方法がありませんが、それ以外の場合はパラメータ運用を行うことで適切なチャネルに分類することができる場合があります。

メールなのであれば「utm_medium=email」といったパラメータを設定して、Emailに分類されるように設定すると良いでしょう。詳細は以下の記事を確認してください。

参考:
[Googleアナリティクスでメルマガの効果を調べる|ferret [フェレット]] (https://ferret-plus.com/44)

QRコード経由でアクセスを狙う場合も、各キャンペーンに応じたパラメータを設定することで精度の高い解析が行えます。

アプリからの流入もある程度は分類することができます。例えば、LINEを利用して自社のアカウントリンク付きの投稿をしているのであれば、パラメータを設定することでDirectに分類されることを防げます。

しかし、ユーザーが共有したURLやニュースアプリからの流入など必ずしも全てのアプリからの流入を計測することができるわけではありません。

Email

文字通りEメールからのトラフィックです。Directのところでも述べたように、パラメータを設定しなければ、Emailに分類されません。

以下の記事を参考にしてパラメータを設定することで、Eメール経由のトラフィックを分析できるようになります。

参考:
[Googleアナリティクスでメルマガの効果を調べる|ferret [フェレット]] (https://ferret-plus.com/44)

Affiliates

2016年3月に新しくAffiliatesというチャネルがデフォルトの設定に追加されました。

参考:
Googleアナリティクスのチャネルにアフィリエイトが追加 | カグア!Googleアナリティクス解説Blog

URLのパラメータのutm_mediumにaffiliateと入れることで自動的にAffiliatesに分類されるようになっています。他のチャネル同様に必要であれば設定しましょう。

Display(ディスプレイ広告)

ディスプレイ広告からのトラフィックが分類されるチャネルです。パラメータのメディアにdisplay、cpm、bannerのいずれかを設定しておくと自動で分類されます。

Facebook広告を出稿する際は、パラメータを設定しないとSocialに分類されてしまい、自然流入なのか広告なのか判別できなくなります。

まとめ

この他にもOtherやOther Advertisingなどといったチャネルがありますが、特筆すべきことがないため割愛します。

Socialだからソーシャルメディアの流入が全て分類されているんだろう、と考えるのは大間違いです。チャネルの名前だけではなく、定義も理解していなければ分析に支障が出ます。

各チャネルの概念自体は分かりやすいものの、必ずしも実態にあった分類がなされているわけではありません。より正確な分析を行うためにパラメータ運用を行いましょう。各チャネルの特徴を理解して、精度の高いアクセス解析につなげましょう。

また、今回説明したチャネルはあくまでデフォルトの仕様です。ソーシャル経由の流入が中心のサイトなら、Socialを分けてFacebookやTwitterといった独立のチャネルを作っても良いでしょう。また、複数の関連サイトを作っているのであれば、Referralのうち自社サイトのリンクを除いたチャネルや独立したチャネルを作ることも有効かもしれません。

デフォルトチャネルグループを編集することや新しいチャネルグループを作成することも考慮しておきましょう。