Webページの成果を高めるには、公開後の改善が欠かせません。
特にネットショップやWebサービスを展開している企業にとって、Webページの改善によって、ユーザーの利用率や利用額が向上することは売り上げの増大にもつながるでしょう。
ただ、どのように改善を始めたらいいのかわからないという方もいるかもしれません。

今回は、Webページを改善する際の基本的な流れと5つの手法をご紹介します。
Webページの改善は、ビジネスの基本的なフレームワークである「PDCA」に沿って行います。
これから改善に取り組もうという方は、ぜひ参考にしてみてください。

Web改善の基本的な流れ

Webページ改善の基本は「PDCA」です。すでにWebページは公開されているため、チェック(Check)から始まります。

 Check(評価):現状の把握
 Act(対策):問題の発見
 Plan(計画):仮説の立案
 Do(実行):施策の実行
 Check(評価):仮説の検証

仮説の検証までを行ったら、その検証結果からさらに問題を発見し、仮説を立案していきます。
では、それぞれのステップで行うべきことについて詳しくみていきましょう。

1.現状の把握

Webページが現在、どの程度の人に見られているか、どの人はどこからWebページを見つけたのかといった現状を把握する作業です。
具体的には以下の2つの視点で分析を行います。

 定量分析:Googleアナリティクスなどを利用してアクセスを解析する
 定性分析:ヒートマップを利用してWebページを利用している人の動きを把握したり、ユーザーテストを行い、Webページの利用状況を明らかにする

2.問題の発見

把握した現状から、問題を見つけていきます。

例えば「トップページにアクセスした人のうち、商品紹介ページへ遷移している人は5%しかいない」といった数値で測れるものはGoogleアナリティクスでも把握できます。ですが、なぜ商品紹介ページに遷移している人が少ないのかといったことはわかりません。

この時、ユーザーテストを行うことで「商品紹介ページ自体が見つけづらい位置にあった」などの問題がわかるでしょう。

3.仮説の立案

発見した問題を解決できるかもしれない仮説を立てます。
先ほどの例であれば「商品紹介ページ自体が見つけづらい位置にある」という問題に対して、トップページの一番上に商品紹介ページリンクするバナーを設置すればいいのではないかとった仮説を立てます。

4.仮説を元にした施策の実行

立てた仮説を実行します。この時、仮説を元にした施策へ完全に切り替えてしまうのではなく、現状のままのパターンと仮説による変更を加えたパターンの2つを同時に行うA/Bテストをとる方法もあります。

5.仮説の検証

仮説を元にした施策がどのような結果を得たのか検証します。
予想していた効果は得られたのか、予想していた結果が得られなかったのなら、それはなぜなのかを分析しましょう。

参考:
[サイト改善に大切な3つの分析手法とおすすめWeb解析ツールまとめ | 株式会社LIG] (https://liginc.co.jp/web/service/google/154561)
[Webサイト改善の基本・効果的なサイト改善8ステップ【チェックリスト付き】 | バリューエージェント] (https://valueagent.co.jp/blog/3928)
[Webサイトを改善するための4つのステップ|WD ONLINE] (https://book.mynavi.jp/wdonline/detail_summary/id=42434)