オフラインコンバージョンとは?設定方法と計測精度を高めるコツを紹介
オフラインでのユーザーのコンバージョンを計測すべきシーンは多くあります。例えば、広告をクリックして来店予約をしたあとに、実店舗で購入したような場合です。
オフラインコンバージョンを正確に計測できないと、広告予算の無駄遣いにつながる可能性がありますが、オンラインコンバージョンのように広告管理画面で確認できないため、「簡単に計測する方法はないのか?」「計測精度を高める方法はあるのか?」など気になる方は多いでしょう。
そこで、オフラインコンバージョンの基礎知識と設定手順、計測の精度を高めるコツを紹介します。
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目次
- オフラインコンバージョンとは?
- オフラインコンバージョンを計測するメリット
- オフラインコンバージョン未計測で発生する問題
- オフラインコンバージョン計測の設定手順
- オフラインコンバージョンの計測精度を高めるコツ
- オフラインコンバージョンを測定して広告戦略や集客戦略に役立てよう
オフラインコンバージョンとは?
オフラインコンバージョンとは、ユーザーがオフラインで行った行動を、コンバージョンとして設定して計測することです。
オフライン行動とそれに紐づくコンバージョンポイントには、以下のようなものがあります。
オフライン行動 | コンバージョンポイント |
---|---|
・実店舗 ・展示会、イベント ・電話、FAX、来店 ・DM、チラシ ・セミナー、研修会 |
・購入 ・予約 ・申し込み ・問い合わせ ・資料請求 |
オンラインコンバージョンとの違い
オフラインコンバージョンとオンラインコンバージョンの違いは、計測する顧客接点がオフラインか、オンラインかどうかです。Web広告やECサイトなどインターネット経由のコンバージョンは、オンラインコンバージョンに該当します。
以下はそれぞれのコンバージョンポイントのイメージです。
● 小売業の事例
- リスティング広告を見る(オンラインCV)
- 電話で商品を購入する(オフラインCV)
- 店舗で商品を購入する(オフラインCV)
- ECサイトで商品を再購入する(オンラインCV)
● 不動産業の事例
- ポスティングチラシを見る(オフラインCV)
- Webサイトで物件について調べる(オンラインCV)
- 電話で来店予約する(オフラインCV)
- 現地で物件を内見する(オフラインCV)
- 売買契約を締結する(オフラインCV)
このように、オフラインコンバージョンとオンラインコンバージョンは、ユーザー動線(導線)上に複数設定されているケースが多いです。また、直接的につながっているポイントだけではなく、間接効果やアシスト効果についても把握しておく必要があります。
オフラインコンバージョンを計測するメリット
オフラインコンバージョンを計測するメリットは以下の3つです。
顧客行動を把握して購買プロセスを最適化できる
顧客行動をオンラインだけでなくオフラインも含めて可視化することで、顧客がどのように商品やサービスに興味・関心を持ち、情報収集をして、比較や評価を行い、購入やリピート購入に至るのか、購買プロセス全体を把握できます。
さらに取得したデータを分析することで、適切な価格設定、使いやすいWebサイトやアプリの制作、スムーズな購入手続き、顧客が求めているサポートの提供などを実現できるようになり、売上や顧客満足度の向上につなげられます。
オフラインとの差異を調整して広告戦略のPDCAを回せる
オフラインコンバージョンの計測により、オンラインとの差異を調整して広告戦略のPDCAを回すことができます。
以下はコールトラッキング(電話計測)を実施した事例です。
オフィス移転サービス企業がAというキーワードのWeb広告を出稿しましたが、コンバージョンが少ないため広告費の削減を検討します。しかし、キーワードごとにコールトラッキング(電話計測)を実施したところ、広告Aを見て電話する顧客が多いことが判明。Aの配信続行でCPA(顧客獲得単価)を下げることに成功しました。
このように、オンラインとオフラインをかけ合わせることで、正確なプロモーションの設計や予算の調整が可能になります。
分析結果を商品やサービスの改善に活かしたり、オフラインとオンラインを融合したマーケティング戦略を展開したりすることも可能です。
高精度なターゲティングで自動入札の精度が上がる
オフラインコンバージョンをWeb広告に紐づけることで、自動入札の精度をアップできます。
Google広告やYahoo!広告、Facebook広告などの広告プラットフォームには、自動入札機能があります。この機能は、オンラインコンバージョンなどのデータを基にして、機械学習を利用した最適化が実行されます。
オフラインデータを広告プラットフォームにインポートすることで、オフラインとオンラインの紐付けが可能となり、Web広告の自動入札を最適化できます。これにより、広告運用の効率化や売上向上が期待できます。
※オフラインコンバージョン計測の手順はこのあと紹介します。
オフラインコンバージョン未計測で発生する問題
オフラインコンバージョンが未計測だと、広告費用対効果の測定が不十分になり、適切な予算配分や改善策の判断が難しくなります。
例えば、飲食店がWeb広告や店舗サイトで予約を受け付けても、店舗に直接電話したり、予約なしで来店したりするユーザーもいます。
オフラインコンバージョンを計測しなければ、効果的な広告キャンペーンが誤って打ち切られてしまったり、予算配分が最適でないまま運用が続けられてしまったりする可能性があるのです。
未計測による影響が大きいと考えられる業種
以下は、オフラインコンバージョンが未計測の場合の影響が大きいと考えられる業種です。
- 緊急性が高いサービス:冠婚葬祭、水漏れ、家の修理、鍵の紛失、エステ・美容 など
- 購入までの検討時間が長いサービス:保険、不動産、自動車、システム など
- 事前予約が必須なサービス:飲食、旅行、宿泊 など
また、ターゲットの年齢層が高い場合や、仕組みが複雑な商品・サービスにおいても、オフラインコンバージョンの比率が高いため、未計測による影響が大きいと考えられます。
オフラインコンバージョン計測の設定手順
ここでは、各広告プラットフォームから手動インポートでオフラインコンバージョンのデータをアップロードする方法を紹介します。
Google広告の設定手順
最初にコンバージョンアクションを作成してから、オフラインコンバージョンデータをインポートします。
1. コンバージョンアクションを作成する
左側のメニューから「目標」>「+新しいコンバージョンアクション」を選択します。
コンバージョンの測定方法から「インポート」>「他のデータソースまたはCRM」>「クリック経由のコンバージョンをトラッキング」を選択します。
目標とアクションの最適化で「コンバージョンに至った見込み客」>「コンバージョン名」を入力>「全てのコンバージョンに価値を割り当てる」>「全件」を選択します。
アトリビューションモデルで「外部のアトリビューションモデルを使用」>「作成して続行」をクリックします。
オフラインコンバージョンのインポートから「アップロード」>「GoogleクリックIDで続行」をクリックします。
最後にGCLID(Google Click Identifier)の設定が必要です。この設定を完了するには、Google広告のアカウントで自動タグ設定を有効にして、GCLIDがフォームや購入データと一緒に保存されるよう設定する必要があります。
GCLIDの詳しい設定方法や手順はGoogle広告のヘルプページを参照ください。
2. オフラインコンバージョンデータをインポートする
Google広告にオフラインコンバージョンのデータをインポートする方法を紹介します。
「目標」>「アップロード」>「+ボタン」をクリックします。
「テンプレートをご覧ください。」をクリックして「通話によるコンバージョン」からテンプレート(Excel、CSV、Googleスプレッドシート)を開きます。
任意のテンプレートに必要項目を入力して保存したら、再度「目標」>「アップロード」をクリックします。
「コンバージョンのアップロード」メニューが表示されるので、任意のファイル(ここではGoogleスプレッドシート)を選択して「既存のGoogleスプレッドシートをリンクします」をクリックしてデータをアップロードしてください。
これで、Google広告の管理画面にオフラインコンバージョンの詳細が表示されるようになります。
Yahoo!広告の設定手順
Yahoo!広告も、Google広告と同じ流れで設定します。
1. コンバージョンアクションを作成する
Yahoo!広告を開いて「ツール」>「コンバージョン測定」>「コンバージョン測定の新規設定を選択」を選択します。
コンバージョン種別で「インポート」を選択して「設定を保存」をクリックします。これでコンバージョンアクションの作成は完了です。
2. オフラインコンバージョンデータをインポートする
「ツール」>「コンバージョン測定」>「インポート」>「テンプレートのダウンロード」>「新規用のテンプレートをダウンロード」を選択します。
テンプレートに必要事項を入力して、「アップロード」>「ファイルを選択」>「新規追加」を選択して、左下の「アップロード」をクリックして完了です。
Facebook広告・Instagram広告の設定手順
Facebook広告とInstagram広告は同じ管理画面を使用しています。
1. オフラインイベントの追加
「ビジネス設定」から「データソース」>「オフラインイベントセット」>「追加」をクリックします。
2. 名前を入力
オフラインイベントセットの名前を入力して「作成する」を選択します。説明は任意で使用用途などを記載しましょう。
3. 広告アカウントの選択
広告のパフォーマンスをトラッキングする広告アカウントを選択します。
4. イベントセットへのアクセス許可と自動トラッキング設定
自動トラッキングをオンにすると、新しい広告アカウントがこのイベントセットに自動的に割り当てられます。新しい広告を作成したときに、作成中のオフラインイベントセットがデフォルトに設定されます。
5. ユーザーの追加とアクセス許可の設定
担当者(ユーザー)の選択とアクセス権限の設定を行います。権限は担当者の役割に合わせて設定ください。ここでは全権を付与しています。選択後、「アクセス許可を設定」をクリックします。
6. 設定完了
最後に「完了」を選択します。
オフラインコンバージョンの計測精度を高めるコツ
ここでは、電話コンバージョンにおける計測精度を高めるコツを紹介します。
コールトラッキングツールを導入する
コールトラッキングツールは、広告毎に異なる電話番号を設定できるので、Webサイト、チラシ、雑誌、TVなど、あらゆる電話反響を自動的に可視化できます。
電話コンバージョンを最大化するための機能や、電話応対の取りこぼしによって生じる機会損失を防ぐための機能も搭載されているので、広告の費用対効果を正確に算出できます。
コールトラッキングツールと広告プラットフォームを連携する
コールトラッキングツールと広告プラットフォームを連携させましょう。先ほど説明した手動のインポート・アップロード作業が不要になるため、運用工数を削減できます。
導入後は自動で収集される入電経路や、経路ごとの成約数を分析することで、広告予算の最適化を実現できます。
オフラインコンバージョンを測定して広告戦略や集客戦略に役立てよう
オフラインコンバージョンを測定することで、効果的なキャンペーンに広告予算を集中できるほか、無駄なコストを削減することも可能です。
電話コンバージョンを設定する際は、コールトラッキングツールを導入しましょう。Web広告の効果を最適化するとともに、不在着信や通話中の機会損失を明らかにし、電話応対品質の向上にもつなげられます。広告戦略、集客戦略としてぜひ役立ててください。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- 広告
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- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- セミナー
- セミナーとは、少人数を対象とする講習会のことです。講師からの一方的な説明だけで終わるのではなく、質疑応答が行われるなど講師と受講者のやり取りがある場合が多いようです。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
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- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
- リスティング広告
- リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果ページに、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を、有料で表示するサービスのことです。ユーザーの検索結果に連動した形で広告が表示されるため「キーワード連動型広告」「検索連動型広告」とも呼ばれます。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
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- Webサイト
- Webサイトとは、インターネットの標準的な情報提供システムであるWWW(ワールドワイドウェブ)で公開される、Webページ(インターネット上にある1ページ1ページ)の集まりのことです。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
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- 導線
- 導線とは、買い物客が店内を見てまわる道順のことです。ホームページにおいては、ページ内での利用者の動きを指します。 ホームページの制作にあたっては、人間行動科学や心理学の視点を取り入れ、顧客のページ内での動きを把握した上でサイト設計を行い、レイアウトや演出等を決めることが重要になります。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
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- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
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- PDCAとは、事業活動などを継続して改善していくためのマネジメントサイクルの一種で、Plan,Do,Check,Actionの頭文字をとったものです。
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- アカウントとは、コンピューターやある会員システムなどサービスを使うときに、その人を認識する最低必要な情報として、パスワードと対をなして使う、任意で決めるつづりです。ユーザー、ID、などとも言います。
- タグ
- タグとは、原義では「モノを分類するために付ける小さな札」のことです。英語の「tag」を意味するものであり、荷札、付箋といった意味を持っています。特にインターネットに関する用語としてのタグは、本文以外の情報を付与するときに用いられます。
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- リンク
- リンクとは、インターネット上では、あるページの中に記された、他のページの所在を表す情報のことを「ハイパーリンク」と呼び、これを略した言葉です。リンクのある場所をクリックすると、他のページにジャンプするようになっています。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
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- フォーム
- フォームとは、もともと「形」「書式」「伝票」などの意味を持つ英単語です。インターネットの分野では、パソコンの操作画面におけるユーザーからの入力を受け付ける部分を指します。企業のホームページでは、入力フォームが設置されていることが多いようです。
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- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
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