2017年より政府が日本経済再生のための最大のチャレンジとして「働き方改革」を打ち出し、国を挙げて副業・兼業の普及促進を図っています。この流れを追って、社会人の副業・兼業希望者は年々増加傾向にあり、企業でも社員の副業を認める流れができつつあります。

副業を希望する理由は、自分がやりたい仕事をしたい、スキルアップ、本業以外での収入の獲得、所有資格の有効活用など様々あり、副業のかたちも業務委託などに限らず中小企業の役員、自ら起業するなどさまざまあります。

参考:厚生労働省 副業・兼業の促進に関するガイドライン

副業のかたちと代表例

副業と言っても業務内容や雇用形態はさまざまありますが、一般的には本業とは異なる副次的な仕事を指す言葉として広まっています。また、どの範囲を副業と定めるかについては副業を許可している企業ごとに異なり、各企業で定められた就業規則に則って進められています。

参考:副業をはじめる前に知っておくべき3つの事実

このように内容や就業形態は多岐に渡りますが、代表的な副業として多く行われているのが以下の例です。すでに持っているスキルを活かす方が多いですが、未経験から始める方、副業を目的に新たに講座やセミナーに通ったり資格を取得し副業を始める方もいます。

ライター、メディアの運営

非エンジニアに人気なのが、Webメディアなどでのライター業です。文章を書くのが好きな方、普段からブログなどを書いている方、何かを調べて発信する探求心のある方に向いています。
また自らブログやサイトを立ち上げて情報発信し、アフィリエイトなどで副収入を得る方法もあります。

カメラマン

カメラが趣味の方は、PIXTAやShutterstock、photoACなどのフォトストックサービスに写真を投稿し販売する方法があります。サービスによって掲載基準が厳しい場合もありますが、初心者が販売しやすいサイトもあります。
また、依頼主の要望に合わせて家族写真や運動会、ペットの撮影などを行う出張フォトサービスもあります。カメラの知識技術があり、コミュニケーション能力に自信のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょう。

プログラミング、コーディング、アプリ開発

エンジニアやコーディング経験のある方向けには、Webサイトランディングページのコーディング、WordPressなどCMSを使ったサイト開発の受託などがあります。また、社外の開発チームとアプリやサービスを共同開発する案件もあり、その場合は週に1度出社するパターン、完全リモートワークなど勤務体系はさまざまです。Slackなどのチャットを活用してコミュニケーションをとりながら開発を行うことが多いです。

講師

大学や勉強会の講師だけでなく、オンラインスクールやサロンなどで自分の技術やノウハウを発信する場は多くあります。仕事に直結するものだけでなく、ヨガや英語、ダイエットなど趣味や資格を活かすこともできます。

アドバイザー

シニアエンジニアや経験を積んだ広報、マーケター、人事の中には、スタートアップ企業にアドバイザーとして入りノウハウを提供する方もいます。定期的に定例や会議に出席したり、リモートで相談に乗るなど働き方はそれぞれです。